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元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ
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ボ●ックスはOKでヒアルはだめ?美容外科医が語るフィラーの適切な使用方法

更新日:2026/01/21

公開日:2026/01/22

画像出典:Wikipedia

ハリウッド女優のソフィア・ベルガラさん(現在53歳)は最近のインタビューで、「私はボ●ックス(●部分はト)は全然OKだけど、フィラーは信じていないわ」と公言し話題になりました。実際ベルガラさんは、「フィラーは若い頃に頬や唇を少しだけふっくらさせるには良いけれど、自分の年齢(51歳)では若返りにはならず、むしろ“やった感”が出てしまう」と語っています。

要するに「ボ●ックス注射は全肯定だけど、フィラー注射には否定的」という極端な持論です。彼女はフィラーを入れると「顔が垂れるから嫌」という考えまで示しており、ネット上でも賛否を呼びました。

ベルガラさんのように「アンチエイジングには興味あるけど、不自然になるのは嫌」「顔がパンパン(腫れぼったく)になるのが怖い」といった理由でフィラー(ヒアルロン酸注射)を敬遠する女性は少なくありません。実際、日本でも美容クリニックのカウンセリングで「ヒアルロン酸はヒアル顔になるから怖い」と相談される40〜50代の方もよくいらっしゃいます。

ヒアル顔とはヒアルロン酸の過剰な注入によって顔が不自然に膨らんで見える状態を指す俗称で、例えば腫れぼったい唇、硬く張り出した頬、滑らかすぎる額、必要以上に大きな涙袋などが典型です。こうした「やり過ぎ感」のある変化は時間の経過とともに目立ってきてしまい、他人からも「不自然だな」と思われかねません。

そのため「フィラー=不自然になるもの」とネガティブに考えてしまう人もいるのでしょう。では、本当に「フィラーはダメ」なのでしょうか?

ボ●ックスだけが正解で、フィラー注射はやめておくべきなのでしょうか? アンチエイジング治療を専門とする美容外科医の立場から、フィラーの適切な使い方と大人のための自然な若返り治療について解説します。

参照元: Sofía Vergara Reveals She Gets Botox and Her Future Plastic Surgery Plans

フィラーは本当にダメ?:美容外科医の専門的見解

結論から言えば、フィラー(ヒアルロン酸注射)は使い方次第です。適材適所・適量で用いれば、フィラーはシワやたるみを手軽に改善し、肌のハリを取り戻す大きな味方になります。

ヒアルロン酸はもともと人の皮膚にも存在し水分を保持する物質で、適切に注入すれば肌を若々しく保つ効果が期待できます。例えば、加齢でこけて影ができたこめかみや頬のこけ、深いほうれい線などに適量を補うことで、やつれた印象を和らげたりシワを目立たなくしたりできます。実際、私のクリニックでも少量のヒアルロン酸で「疲れ顔」が明るく若々しく見えるようになった患者様は数多くいらっしゃいます。

ではなぜフィラー=不自然の悪者扱いをされてしまうのか? それは主に“入れすぎ”や“入れる場所・頻度の誤り”によるものです。

ヒアルロン酸は非常に高い保水力を持ち、自身の体積の1000倍もの水分を引き寄せる性質があります。そのため皮下に注入すると、後から水分を吸収して膨張するのです。経験の浅い施術者や「すぐ効果を出したい」と欲張りすぎたケースでは、この性質を踏まえず目先のボリューム変化だけを重視してしまいがちです。

すると施術直後はちょうど良く見えても、時間が経ってさらに膨らみ、結果として不自然なパンパン顔になってしまうことがあります。適切な医師であれば後から膨らむ分を計算に入れて必要最小限の量で留めますが、そうでないと「後からどんどん腫れてくる」落とし穴にはまってしまうのです。

加えて、ヒアルロン酸は一度に劇的変化を求めて繰り返し入れすぎると要注意です。初めての注入では感動的な若返り効果に「もっともっと」と欲が出てしまい、頻繁に追加していくうちに過剰注入に陥るケースが少なくありません。

ところが本人は毎日自分の顔を見ているため、少しずつ膨らんでいっても見慣れてしまい「これが普通」と思い込んでしまいます。第三者から見れば明らかに「やり過ぎ」「不自然」に変化していても、本人は効果に慣れて感覚がマヒし、さらに追加注入…という悪循環に陥りがちです。

こうして気づいた時には典型的なヒアル顔になっている、ということもあり得ます。ヒアル顔とはすなわちヒアルロン酸の過剰な量・頻度・誤った部位への注入が引き起こした産物なのです。裏を返せば、これらに気をつければフィラーで不自然になるリスクは大きく減らせるということでもあります。

▶️ 合わせて読みたい記事: 不自然なヒアル顔に気付かない理由

▶️ ヒアルロン酸についてはこちら

具体的に注意すべきは「どこにどれだけ入れるか」

ヒアルロン酸の過剰注入による「ヒアル顔」の一例

ヒアルロン酸の過剰注入による「ヒアル顔」の一例。唇や頬にフィラーを入れすぎると、全体のバランスが崩れ不自然な印象に繋がる。不適切な施術を避けるためには、経験豊富な医師によるデザインと適量の見極めが重要。

具体的に注意すべきは「どこにどれだけ入れるか」です。例えば、口元のほうれい線やマリオネットライン(口角下のシワ)に適量のヒアルロン酸を注入すると浅くなり若々しい表情になります。しかし頬にたくさん入れすぎるのは要注意です。

頬は元々ボリュームがある部分なので、安易にフィラーで盛るとすぐに顔全体が大きく膨れた印象になりかねません。実際、モデルの梨花さん(52歳)は加齢変化に悩みヒアルロン酸による頬のボリュームアップに挑戦しましたが、「顔がデカく見えるし笑顔も不自然…やってしまった」と後悔し、すぐに溶解注射でヒアルロン酸を溶かして元に戻したそうです。

梨花さんの場合、医師が厚意で追加したボ●ックスも効きすぎて表情が固まってしまい、「顔が動かない」という副作用も重なったとのことですが、幸いヒアルロン酸は溶解が可能なため迅速に対応でき、「元に戻れて良かった」と胸を撫で下ろしています。このケースは、こめかみ等のコケには少量のヒアルロン酸が有効でも、頬への注入は慎重なデザインが必要であることを示しています。

欲張って初回から大量に入れてしまうと後からどんどん膨らんで不自然になることがあり、梨花さんのように違和感を覚えたら早めに溶解処置をするのが賢明です。ヒアルロン酸は「入れれば入れるほど良い」ものではなく、適切な量とバランスで注入しないと、せっかくの若返り効果も台無しになりかねないのです。

こうした失敗例がある一方で、フィラーの利点も忘れてはいけません。先ほど触れたように、ヒアルロン酸は溶解注射(ヒアルロニダーゼ)で比較的簡単に分解除去できる点は安心材料です。

例えば「もう少し足したい」「入れすぎて不自然だから減らしたい」といった微調整が比較的容易にできるのはフィラー治療の強みです(※ボ●ックスは効果が切れる数ヶ月間待つしかありません)。また、ヒアルロン酸は製剤の種類によって硬さや持続期間を選べるため、目的に応じた使い分けができます。

例えば浅い小ジワには柔らかいフィラーを薄く入れ、顎や鼻など形を作る部位には硬く成形力の高いフィラーを使う、といった調整が可能です。適切な種類を選べば、ごく少量でも「なんとなく若く見える」「疲れた印象が消える」といった自然な変化を生み出すことができます。結局のところ、大事なのはヒアルロン酸というツールを正しく使いこなすことなのです。

▶️ 合わせて読みたい記事: 梨花が受けたボトックスとヒアルロン酸失敗の詳細

有名人も「ヒアル顔」から軌道修正:フィラーの適正使用の重要性

海外・日本の有名人にもフィラーの是非について様々なエピソードがありますが、共通する教訓は「やり過ぎたと思ったら引き返す勇気も大事」という点です。元HKT48メンバーで女優の兒玉遥さん(28歳)は、自身の整形で入れていたヒアルロン酸を溶かしたことを2025年7月にSNS(X)で公表し、大きな話題になりました。

兒玉さんはビフォーアフター写真を公開し「ヒアルロン酸溶かして正解」とコメントしています。ネット上では以前の顔について「アバターみたい」と噂されていたほどで、溶解後は「自然な顔立ちに戻った」「可愛らしさが蘇った」とファンからも称賛の声が寄せられました。

美容外科専門医の立場から見ても、兒玉さんがヒアルロン酸を溶かす決断を下したのは大正解だと言えます。不自然な仕上がりをそのまま放置せず、勇気を持って元の状態に戻したことで、本来の顔立ちの美しさ・バランスを取り戻すことができました。ヒアルロン酸に限らず、仕上がりに違和感のある美容整形は適切な修正を加えることが望ましいです。

一度きりで終わりではなく、必要に応じて軌道修正できるという意味でも美容医療と上手に付き合っていくことが大切です。兒玉さんのケースは「ヒアル顔」から抜け出し本来の魅力を取り戻した好例でしょう。その勇気ある決断は、多くの美容に関心のある方々にとって大切な教訓でもあります。

すなわち、「美の追求も度を超せば本末転倒になり得る」こと、そして「不自然さに気付いたら適切な対処(ヒアルロン酸を溶かす等)で軌道修正できる」ということです。美容医療は失敗したら終わりではありません。大事なのは、焦らずに自分に本当に必要な施術を見極め、必要ならば軌道修正する冷静さを持つことなのです。

▶️ 合わせて読みたい記事:ヒアルロン酸を溶かした兒玉遥さん:ヒアル顔からの生還

▶️ 若返りポイントについてはこちら

まとめ

「ボ●ックスはやるけどフィラーはやらない」という極端な意見に振り回される必要はありません。それよりも大事なのは、ネットやセレブの噂を鵜呑みにせず、プロの意見を聞きながら自分に合った治療法を見極めることです。骨格や肌質、加齢の程度は人それぞれですから、「この女優さんがこう言っているから私も同じようにすべき」と単純に当てはめるのは危険です。

 

実際ベルガラさんの場合、彼女は表情ジワ対策に長年ボ●ックスを活用していますが、これは彼女の筋肉の付き方や美意識に合ったケアなのでしょう。一方で同年代でも額のシワより頬のこけが老け見えの原因という方もいますし、そういった場合はフィラーで頬のボリュームを補う方が自然に若々しく見えることもあります。

 

要は適材適所で、ボ●ックスもフィラーも上手に組み合わせて使えばどちらも強力なアンチエイジングの武器になり得ます。片方だけに固執して「◯◯しかやらない」「◯◯は絶対やらない」と決めつけるのではなく、自分の悩みに対してベストな解決策は何か柔軟に考えることが大切です。

 

そのためにも、ぜひ信頼できる経験豊富な美容外科医を見つけてカウンセリングを受けてください。美容医療は医師との二人三脚です。実績のある医師であれば、患者様の希望を丁寧に聞いた上で、「それならここに少しヒアルロン酸を入れると良いですよ」「それよりも○○の施術の方が自然に改善します」といった的確な提案をしてくれるはずです。

 

決して無理に高価な施術や不要な注射を勧めたりせず、自然な仕上がりを第一に考えて必要最小限の施術でまとめてくれる医師を選びましょう。カウンセリングでは疑問や不安な点を遠慮せず質問し、納得できる説明をしてくれるかどうかを確認してください。また、ヒアルロン酸だけでなく糸リフトやフェイスリフト手術など他の選択肢も含めて提案してくれるクリニックだと、より幅広い解決策の中から自分に合った方法を検討できます。

 

場合によっては「ここはフィラーではなく手術の方が効果的」「ここは何もしない方が良い」など率直にアドバイスしてくれるドクターの方が信頼できます。最後に、「自然で調和のとれた若見え」を叶えるためには適正な範囲での治療を心がけることを強調したいです。

 

美容医療は正しく活用すれば安全に美を追求できる素晴らしい手段です。私自身、20年以上のキャリアで「いかにも整形しました」ではないナチュラルな変化を提供することを信条としています。患者様本来の良さを引き出しつつ、周囲に気付かれないような自然な若返りこそ理想のゴールです。

 

どうか皆さんも焦らず冷静に、経験豊富な専門医とよく相談しながらベストな治療法を選んでください。ネットの情報に惑わされず、自分にとって何が最適かを見極めることが、後悔しない美容治療と美しく年齢を重ねる秘訣です。適切な施術計画と信頼できるドクターさえいれば、ボ●ックスもフィラーも決して怖いものではありません。鏡を見るたび「やって良かった」と思えるような自然なアンチエイジングを、一緒に目指していきましょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、エラボ●ックスの元神メソッド開発者。アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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