投稿日:2025/06/06
(最終更新日:2025/06/06)
顎のヒアルロン酸注入、デメリットは?後悔しないための8つの注意点
「顎のラインを整えて、すっきりとしたフェイスラインになりたい」
「横顔のEラインを美しく見せたい」
そんな願いを手軽に叶える方法の一つとして、顎へのヒアルロン酸注入があります。メスを使わずに印象を変えることができるため人気の施術ですが、一方で「デメリットはないの?」「失敗したらどうしよう」といった不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、顎のヒアルロン酸注入で考えられるデメリットやリスク、そして後悔しないために知っておくべき大切なポイントを詳しく解説します。施術を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
▶️関連動画:【黄金比】顎は若返りのキーポイント!プロテーゼとヒアルロン酸の違いとは?【美容整形】
顎のヒアルロン酸注入で期待できる効果とは?
まず、顎のヒアルロン酸注入によってどのような効果が期待できるのかを簡単にご紹介します。
- 手軽に理想のフェイスラインを目指せる
顎先にヒアルロン酸を注入することで、顎の形をシャープにしたり、少し前に出すことで、フェイスライン全体のバランスを整える効果が期待できます。お顔がすっきりとし、小顔に見える印象を与えることもあります。
- Eラインを整え、美しい横顔へ
鼻先と顎先を結んだラインを「Eライン(エステティックライン)」と呼びますが、ヒアルロン酸注入によって顎の高さを出すことで、このEラインが整い、美しい横顔の形成を目指せます。
- ダウンタイムが比較的短い
メスを使用する手術と比較して、注射による施術のため、体への負担が少なく、施術後の腫れや内出血といったダウンタイムが比較的短い傾向にあります。日常生活への影響を抑えやすいのもメリットの一つです。
これらのように、顎のヒアルロン酸注入は魅力的な効果が期待できる施術ですが、メリットだけでなくデメリットについても正しく理解しておくことが大切です。
知っておきたい顎ヒアルロン酸のデメリット・起こりうるリスク
顎のヒアルロン酸注入を検討する上で、事前に知っておくべきデメリットや起こりうるリスクについて見ていきましょう。
1. 仕上がりが不自然になる可能性(入れすぎ・デザインのミスマッチ)
ヒアルロン酸を注入しすぎたり、お顔全体のバランスと調和しないデザインになったりすると、仕上がりが不自然に見えることがあります。例えば、「顎が長すぎる」「顎が太く見える」「顎先が尖りすぎている」「左右非対称になった」といったケースです。
このような結果を避けるためには、経験豊富で美的センスのある医師に、ご自身の希望をしっかりと伝え、どのような仕上がりになるのか、シミュレーションなどを交えながら十分に話し合うことが重要です。また、使用するヒアルロン酸の特性を医師が熟知していることも、自然な仕上がりには不可欠です。
2. 効果の持続期間が限定的(いずれ吸収される)
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する成分ですが、注入されたヒアルロン酸は時間とともに徐々に体内に吸収されていきます。そのため、効果の持続期間は永久ではありません。
一般的に、顎に使用されるヒアルロン酸の持続期間は、製剤の種類や個人差にもよりますが、数ヶ月から1年半程度が目安とされています。効果を維持するためには、定期的な再注入が必要になることを理解しておきましょう。
3. しこり・凹凸(でこぼこ)ができることがある
注入箇所にしこりができたり、表面がでこぼこしたりする可能性があります。これは、注入するヒアルロン酸の量が適切でなかったり、均一に注入されていなかったりする場合、あるいは体質によって起こることが考えられます。
多くは時間とともに馴染んでいくことが多いですが、気になる場合は早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
4. 内出血・腫れ・痛みなどのダウンタイム症状
ヒアルロン酸注入は注射による施術のため、施術後に注入部位に内出血、腫れ、赤み、痛み、違和感などが現れることがあります。これらの症状は、通常数日から1週間程度で徐々に落ち着いていくことがほとんどです。
症状の程度や期間には個人差があり、日常生活に大きな支障が出ることは少ないですが、大切な予定を控えている場合は、施術のタイミングを考慮すると良いでしょう。
5. 感染症のリスク(稀だが注意が必要)
非常に稀ではありますが、注射針を刺すことによる感染症のリスクもゼロではありません。クリニックの衛生管理が徹底されているか、施術後のアフターケア(注入部位を清潔に保つなど)を正しく行うことが重要です。
万が一、施術後に強い痛みや腫れ、熱感などが続く場合は、速やかにクリニックに連絡してください。
6. 血流障害・皮膚壊死のリスク(極めて稀だが重篤)
こちらも極めて稀なケースですが、ヒアルロン酸が血管内に誤って注入されたり、注入されたヒアルロン酸が周囲の血管を圧迫したりすることで、血流障害を引き起こし、最悪の場合、皮膚壊死に至るリスクが報告されています。
これは非常に重篤な合併症であり、発生した場合は緊急の処置が必要です。このようなリスクを避けるためには、顔の解剖学を熟知し、注入技術の高い医師を選ぶことが最も重要です。
7. アレルギー反応(稀に起こりうる)
ヒアルロン酸自体はアレルギー反応を起こしにくい物質とされていますが、ごく稀にヒアルロン酸製剤に含まれる成分に対してアレルギー反応を示す方がいます。
過去にアレルギー歴がある方や不安な方は、事前に医師に相談し、パッチテストなどについて確認しておくと安心です。
8. 「顎の骨が溶ける」という噂について
インターネットなどで「ヒアルロン酸を注入すると顎の骨が溶ける」といった情報を見かけることがあるかもしれません。これについては、通常の適切なヒアルロン酸注入で骨が溶けるといった医学的根拠は現時点では明確には示されていません。
しかし、非常に長期間にわたり不適切な量や硬さのヒアルロン酸が骨に圧力をかけ続けるような状況や、質の悪い製剤の使用、あるいは血流障害などが起こった場合には、周囲の組織に影響を与える可能性は否定できません。過度に心配する必要はありませんが、信頼できるクリニックで適切な施術を受けることが大切です。
顎ヒアルロン酸で後悔しないために知っておくべき5つのポイント
ここまでデメリットやリスクについて解説してきましたが、これらを理解した上で、後悔のない施術を受けるためにはどのような点に注意すれば良いのか見ていきましょう。
1. 経験豊富で信頼できる医師・クリニックを選ぶ
最も重要なのは、医師とクリニック選びです。医師の技術力や経験、美的センスは仕上がりに大きく影響します。カウンセリングで親身に話を聞いてくれるか、メリットだけでなくデメリットもきちんと説明してくれるか、症例写真などを参考にしながら、信頼できる医師を見つけましょう。また、クリニックの衛生管理体制や、使用しているヒアルロン酸製剤が安全性の高いものであるかも確認ポイントです。
2. 十分なカウンセリングで希望と不安をしっかり伝える
カウンセリングは、医師とあなたのイメージを共有する大切な時間です。「こんな風になりたい」という理想のイメージを具体的に伝えましょう。参考になる写真などがあれば持参するのも良い方法です。
また、少しでも不安や疑問に思うことがあれば、遠慮なく質問し、納得できるまで説明を受けましょう。期待できる効果だけでなく、起こりうるリスクや施術の限界についても理解しておくことが、後悔を防ぐためには重要です。
3. 使用するヒアルロン酸製剤について理解する
顎のヒアルロン酸注入に使用される製剤には、様々な種類があり、それぞれ硬さや持続期間、仕上がりの特徴などが異なります。どのような製剤を使用するのか、その製剤が厚生労働省などで承認されている安全性の高いものかを確認しましょう。
4. ダウンタイムの過ごし方とアフターケアを正しく行う
施術後のダウンタイムを最小限に抑え、美しい仕上がりを長持ちさせるためには、適切なアフターケアが大切です。施術当日の激しい運動、長時間の入浴、サウナなどは血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため控えましょう。
また、注入部位を強くマッサージしたり、むやみに触ったりしないように注意してください。その他、医師から指示された注意事項を守り、もし何か異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかにクリニックに相談しましょう。
5. 万が一のトラブル時の対応を確認しておく
どんな施術にも100%安全ということはありません。万が一、仕上がりに満足できなかったり、何らかのトラブルが起きたりした場合に、クリニックがどのような対応をしてくれるのかを事前に確認しておくと安心です。
例えば、ヒアルロン酸を溶解する薬剤(ヒアルロニダーゼ)による修正治療が可能かどうか、クリニック独自のアフターフォロー体制が整っているかなどを確認しておきましょう。
当院のあご注射・注入の症例写真
当院のあご注射・注入の料金
あご注射・注入(すべて税込表示) | |
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ヒアルロン酸(麻酔入り)0.6cc | 105,600円 |
顎ヒアルロン酸に関するよくある質問(Q&A)
最後に、顎のヒアルロン酸注入に関してよく寄せられるご質問にお答えします。
Q1. 痛みはどのくらいありますか?
A1. 注入時にはチクッとした痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、多くのクリニックでは麻酔クリームや極細の注射針を使用するなど、痛みを軽減するための工夫をしています。不安な方はカウンセリング時に相談してみましょう。
Q2. 施術時間はどのくらいですか?
A2. 注入する範囲や量にもよりますが、実際の注入時間は5分程度であることが多いです。カウンセリングや麻酔の時間を含めると、もう少し時間がかかる場合があります。
Q3. 施術後、いつからメイクや洗顔ができますか?
A3. 注入部位を避ければ、当日からメイクや洗顔が可能です。ただし、注入部位を強くこすったりしないように注意が必要です。
Q4. 効果はどれくらい持続しますか?
A4. 使用するヒアルロン酸製剤の種類や個人差によって異なりますが、一般的には数ヶ月から1年半程度です。
Q5. 他の施術(例:糸リフト、脂肪溶解注射など)との併用は可能ですか?
A5. 状態や施術内容によっては併用が可能な場合もあります。より効果的なアプローチができることもあるため、希望する場合は医師に相談してみましょう。
Q6. 理想とは違う(失敗)したのですが、修正は可能ですか?
A6. ヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼという酵素で溶解することができます。仕上がりがイメージと異なった場合や、しこりが気になる場合などには、修正治療が可能な場合がありますので、まずは施術を受けたクリニックに相談することが大切です。
まとめ
顎のヒアルロン酸注入は、手軽に理想のフェイスラインを目指せる魅力的な施術ですが、この記事でご紹介したように、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
施術を受ける前には、これらの情報をしっかりと理解し、ご自身にとって本当に必要な施術なのか、メリットとデメリットを比較検討することが非常に大切です。
そして何よりも、技術力があり、親身になって相談に乗ってくれる信頼できる医師・クリニックを選ぶことが、満足のいく結果を得るための最も重要な鍵となります。カウンセリングでは、ご自身の希望や不安を遠慮なく伝え、納得いくまで話し合うようにしましょう。
当院では、経験豊富な医師が、あなたのお悩みに真摯に耳を傾け、最適な解決策をご提案させていただきます。不安な点や疑問点がございましたら、お気軽にご相談ください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者