投稿日:2024/10/08
(最終更新日:2024/10/08)
埋没法の腫れのピークはいつ?術後の経過と対処法を徹底解説
二重まぶたへの憧れから、埋没法による整形を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、術後のダウンタイム*、特に腫れについて不安を感じる方も少なくありません。この記事では、埋没法後の腫れのピークや回復過程、そして快適に過ごすためのポイントを詳しく解説します。
※「ダウンタイム」とは、手術後に通常の社会生活に戻るまでに必要な回復期間のことを指します。
埋没法の基礎知識
埋没法の定義と手術方法
埋没法は、「切らない二重整形」として知られる美容整形手術です。この方法では、まぶたに小さな穴を開け、特殊な糸を使って皮膚を留めることで二重のラインを作ります。メスを使用しないため、「非切開法」とも呼ばれ、術後の傷跡が最小限に抑えられるのが特徴です。
手術時間は約30分程度(デザイン時間も含む)で、体への負担が比較的少ないことから、学生にも人気のある施術方法です。
埋没法の利点
埋没法の主な利点は以下の通りです。
1.傷跡が目立ちにくい
2.手術時間が短い
3.ダウンタイムが比較的短い
4.元の状態に戻しやすい(可逆性*がある)
※「可逆性」とは、必要に応じて元の状態に戻せる特性のことです。埋没法の場合、糸を取り除くことで元の一重まぶたに戻すことができます。
埋没法のリスク
一方で、以下のようなリスクや注意点もあります。
1.糸がゆるむ可能性がある
2.左右差が出る可能性がある
3.アレルギー反応が起こる可能性がある
4.感染のリスク(稀ですが)
これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師による施術と適切なアフターケアが重要です。
埋没法の術後経過:腫れのピークと回復
術直後から3日目:腫れのピーク期
埋没法後の腫れは、術直後から始まります。多くの場合、手術当日から翌日にかけて腫れが徐々に強くなり、術後1〜3日目頃にピークを迎えます。個人差はありますが、この期間が最も腫れが目立つ時期となります。
多くの場合、この時期の腫れは「目覚めたての腫れぼったい目元」や「軽いアレルギー反応のような目元の腫れ」のような状態と表現されます。
具体的な症状としては:
・まぶたの腫れ
・目を閉じる際の違和感
・軽い痛みやひきつれ感
・場合によっては内出血(あざ)
が見られることがあります。この時期は最も腫れが目立つ時期ですが、これは正常な回復過程の一部です。
4日目〜1週間:回復の兆し
腫れのピークを過ぎると、徐々に症状は和らいでいきます。4日目から1週間程度で、強い腫れは落ち着き始め、日常生活に支障がない程度になっていきます。
この時期の特徴:
・腫れが徐々に引いていく
・痛みや違和感が軽減
・二重のラインが少しずつ安定してくる
ただし、まだ完全に腫れが引いた状態ではないので、最終的な仕上がりを判断するのは時期尚早です。
1週間〜1ヶ月:長期的な変化
術後1週間を過ぎると、多くの方は日常生活に完全に戻れる状態になります。しかし、微細な腫れやむくみは1ヶ月程度続くことがあります。
この時期の変化:
・腫れがほぼ目立たなくなる
・二重のラインが安定してくる
・傷跡の赤みが徐々に薄くなる
完全に腫れが引き、最終的な仕上がりが確認できるのは、術後1〜2ヶ月程度かかることもあります。この間、焦らずに経過を見守ることが大切です。
腫れと痛みの対処法
効果的な腫れ対策
腫れを最小限に抑え、早く回復するためには、以下の対策が効果的です。
1.冷却:術後3日目までは、目元を適度に冷やしましょう。冷却パックや冷やした小さなタオルを使用し、1回10〜15分程度、眉毛やこめかみ付近を中心に冷やします。直接まぶたに当てるのは避け、凍傷に注意してください。
2.安静:術後数日間は、目を使う作業を控え、できるだけ安静にしましょう。長時間のスマートフォンやパソコンの使用は避けてください。
3.頭を高く:就寝時は枕を高めにし、仰向けで寝ることで、顔への血流を抑え、むくみを軽減できます。
4.温める:術後3日目以降は、温かいタオルなどで目元を優しく温めることで、血行促進と腫れの軽減に効果があります。
5.清潔保持:傷口の感染を防ぐため、手術部位は清潔に保ちましょう。
痛みのコントロール方法
痛みについては、多くの場合軽度で、数日で自然に和らぎます。しかし、不快な場合は以下の方法で対処できます。
1.処方薬の服用:医師から処方された鎮痛剤があれば、指示通りに服用しましょう。
2.冷却:腫れ対策と同様に、冷却は痛みの軽減にも効果があります。
3.安静:過度な動きや表情を控えることで、痛みを軽減できます。
4.医師への相談:痛みが強い場合や長引く場合は、必ず担当医に相談してください。
埋没法の持続期間と維持
個人差による持続期間の違い
埋没法の効果持続期間には個人差があり、以下の要因が影響します。
・皮膚の弾力性
・年齢
・生活習慣
・使用された糸の種類
一般的に、効果は3〜5年程度持続すると言われていますが、中には10年以上持続する方もいれば、1年以内に元に戻ってしまう方もいます。
埋没法の効果を長持ちさせるために
埋没法の効果を長く保つためには、適切なケアが重要です。特に注意すべき点として、目をこする習慣を避けることが挙げられます。目をこすることで糸がゆるむ可能性があるため、意識的に控えるようにしましょう。
埋没法のよくある質問
メイクや運動の再開時期
メイク:通常、術後3日目から軽いメイクが可能になりますが、個人差があるため、必ず医師の指示に従ってください。
運動:軽い運動は1週間程度で再開可能ですが、激しい運動や汗をかく運動は2週間程度控えることをお勧めします。
失敗のリスクと対策
埋没法の主な失敗リスクには以下があります。
1.左右差
2.ラインの不自然さ
3.早期戻り
これらのリスクを最小限に抑えるためには:
・経験豊富な医師を選ぶ
・術前のカウンセリングで希望をしっかり伝える
・術後の指示を守り、適切なケアを行う
ことが重要です。万が一、結果に満足できない場合は、医師と相談の上、修正や再手術を検討することも可能です。
まとめ
埋没法は、比較的低侵襲*で回復も早い二重整形の方法です。ここまでお読みいただいて、皆さまの中で埋没法についての理解が深まったのではないでしょうか?
※「低侵襲」とは、体への負担が少ない手術や処置のことを指します。
改めて重要なポイントをまとめますと:
術後の腫れは手術直後から始まり、多くの場合1〜3日目頃にピークを迎えます。その後は徐々に回復していきますが、回復の速度には個人差があります。
美容整形の結果は、個人の体質や希望によって大きく異なります。ですので、埋没法を検討されている方は、ぜひ信頼できる医師とよく相談し、ご自身に最適な方法を選択してください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
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