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「老人性イボ」についての記事まとめ

2024/02/28

院長ブログトップ > 【胸のブツブツ状の茶色のイボ】原因と治療方法

【胸のブツブツ状の茶色のイボ】原因と治療方法

胸のブツブツ状のイボに悩む女性

胸やデコルテの皮膚に現れる、小さな茶色いイボ状のブツブツは、多くの女性にとって気になる存在です。これらは主にデコルテやアンダーバストなど胸周囲でも皮下組織が薄い皮膚にたくさん形成されることが多く、アクロコルドンと呼ばれます。良性のイボであるため、除去はする必要はありませんが、時には胸周囲にたくさんのイボが発生することもあり、美容の観点から問題になります。この記事では胸の周囲に現れるこのイボの特性について、詳細に解説していきたいと思います。

胸のブツブツは全部イボ?

胸やデコルテの皮膚に見られる様々なブツブツは、その原因と性質が千差万別です。これらの中には、単なる胸のニキビやあせも、そしてイボが含まれることがあります。しかし、これらすべてがイボというわけではなく、それぞれ異なる特徴を持っています。例えば、イボはその形状によって、平らなものや膨らんだもの、赤色や茶色のものなど、多様な形態を取ります。胸の赤いふくらみがないイボは、多くの場合血管腫と呼ばれるものです。一方で、膨らみがあるか隆起している茶色や皮膚色に近い胸のイボは、本記事で重点的に取り扱うアクロドンという皮膚病変です。アクロドンはスキンタグや軟性線維腫、老人性イボとも呼ばれ、特に成人の皮膚に頻繁に見られる現象です。このように、胸部のブツブツは一見似ているものの、実際には様々な皮膚疾患を示している可能性があります。

アクロコルドンとは

デコルテのできたイボ

↑デコルテのアクロドンの写真

アクロコルドンは、一般にスキンタグ、軟性線維腫、または老人性イボとしても知られていいます、皮膚に発生する小さな非癌性の腫瘍です。多くの場合、茶色もしくは皮膚と同じ色を呈し、小さな茎から伸びるような皮膚組織の集まりとして現れます。アクロコルドンは、サイズや色において多様性があり、時には色が濃くなり、隆起したほくろのように見えることもあります。一般的には1~5mmの大きさですが、場合によっては数センチメートルに成長することもあります。また、ブツブツ状に多発することもよくあります。

参照元:

Skin tag. (NHS)

アクロコルドンがあることは普通のこと

アクロコルドン(スキンタグ、軟性線維腫、老人性イボ)の存在は、決して珍しいことではありません。実際、成人人口の約46%が一生に少なくとも一度はアクロコルドンを経験すると推定されています。これは誰にでも発生し得る一般的な皮膚状態であり、健康上のリスクを伴うものではありません。それにもかかわらず、アクロコルドンは見た目に関しては問題となる場合があります。特に、胸や首といった目立つ部位にブツブツ状にたくさん現れた場合、自己意識やコンプレックスの原因になり得ます。重要なことは、これらは多くの人々に共通する自然な皮膚の変化であるという理解です。アクロコルドンが存在すること自体は、皮膚の健康を反映するものではなく、多くの場合、単なる年齢に伴う自然な現象として考えるべきです。

参照元:

Acrochordon. Shehla Yasin Belgam Syed; Jules B. Lipoff; Kingshuk Chatterjee

アクロコルドンの症状

アクロコルドン、すなわち一般的に知られるスキンタグや老人性イボは、通常無症状で、日常生活において不便を感じることはほとんどありません。しかし、これらの小さな皮膚の突起が皮膚や衣服、アクセサリーと擦れ合うことにより、場合によっては摩擦による不快感や出血が生じることがあります。病理学的に見て、アクロコルドンは皮膚の上皮が肥厚し、拡張したリンパ管や毛細血管が真皮内に存在することが特徴ですが、これらは悪性の変化を示すものではありません。このため、美観上の問題を除き、医学的な観点からは除去する必要はありません。ただし、アクロコルドンがあることによって日常生活に支障をきたす場合や、ブツブツ状に胸周囲や首にたくさん生じて、見た目に関して強いコンプレックスを感じる場合には、適切な治療法で除去が可能です。

アクロドンが出来やすい部位

首のイボ

↑首のイボ(アクロドン)

アクロコルドン、すなわちスキンタグ(老人性イボ、軟性線維腫)は、体の特定の部位に形成される傾向があります。これらの部位は通常、摩擦が多いか、皮下組織が薄い場所です。以下にアクロコルドンが特に出来やすいとされる主要な部位を挙げます。

■首

首周辺は皮膚の摩擦が多く発生しやすい部位で、特に衣服の襟やアクセサリーなどが接触することにより、アクロコルドンが形成されることがあります。高齢のかたの首元にはブツブツ状に多数のこの老人性イボがあることもあります。

■胸やデコルテ

アンダーバスト(下乳)や谷間、デコルテは、皮膚同士の接触や下着の摩擦のためにアクロコルドンが生じやすいエリアです。特にバストが大きい方は、このイボがたくさん胸周囲のブツブツとして現れる傾向があります。

■脇の下

この部位も摩擦や湿度が高いため、アクロコルドンが形成されやすい傾向にあります。この部位は見にくいこともあり、本人の自覚がない場合もあります。

■まぶた

皮膚が非常に薄く、小さなアクロコルドンが発生することがあり、時には視界や美容上の問題を引き起こすこともあります。特に高齢のかたで瞼にブツブツ状にたくさんのイボがある場合は、このアクロドンの場合がほとんどです。

■鼠径部(股間や太もも)

体の折り曲げ部分である鼠径部は、特に摩擦が多く、アクロコルドンのイボが出来やすい場所です。

■性器

性器周辺も皮膚の摩擦が多く、性器のブツブツとしてこのアクロコルドンのイボが形成されやすいエリアです。

アクロコルドンと鑑別が必要な皮膚疾患

アクロコルドンは一見特徴的な外見をしていますが、時には他の皮膚疾患や、更に重要な皮膚がんなどとの鑑別が必要な場合があります。外見が似ている場合でも、それが単なるアクロコルドンなのか、もしくはホクロ、尋常性疣贅(普通のイボ)、皮膚がん、老人性角化症などの他の病態である可能性があります。これらの皮膚疾患は、外見上似ていることが多いですが、それぞれ異なる治療方法や経過を要します。正確な診断を得るためには、経験豊富な医師による詳細な診察が不可欠です。

アクロコルドンの原因

アクロコルドンの発生には複数の要因が関わっているとされていますが、その正確な病因は未だ明確には特定されていません。一般的には、肥満やホルモンバランスの乱れがアクロコルドンの形成に影響を与えると考えられています。特に、体内のホルモン変動は皮膚組織に影響を及ぼし、その結果としてアクロコルドンが生じる可能性が高まるとされています。また、加齢に伴う皮膚の変化も、アクロコルドンの形成に関係している重要な要素です。年齢とともに皮膚の弾力性が低下し、摩擦が生じやすくなることが、これらの小さな腫瘍の発生に寄与すると考えられています。さらに、家族歴にアクロコルドンがある場合、遺伝的な要素が影響している可能性もあります。感染症や糖尿病の存在、さらには妊娠中など、体の内部環境が大きく変化する期間も、アクロコルドンの発生を促進する要因として知られています。これらの要因が組み合わさることで、アクロコルドンの形成が促されると考えられています。

アクロコルドンの治療

アクロコルドン、一般にスキンタグ(老人性イボ、軟性線維腫)と呼ばれるこれらの小さな腫瘍は、多くの場合治療を必要としません。その外見に気になることがなく、痛みや不快感も伴わない場合、特に治療を行う必要はないでしょう。

しかし、ブツブツとした見た目の問題や、衣服に引っかかることによる炎症、出血などが生じた場合には、治療の検討が必要です。アクロコルドンの除去方法にはいくつかの方法がありますが、中でも炭酸ガスレーザーによる除去が、最も効果的かつきれいに治癒する方法として広く推奨されています。この方法は、病変部を高精度に削り取ることができ、回復も早く、瘢痕のリスクを最小限に抑えることができます。

また、液体窒素を用いた凍結療法や、電気焼灼法(電気凝固法)などの方法も一般的です。これらの方法は、アクロコルドンを除去するために用いられ、手軽な治療法です。ただし、これらの治療法には、炭酸ガスレーザーと比較して治療部位の痛みや炎症、稀に瘢痕の形成などのリスクも伴います。

胸のブツブツのイボの症例写真

アクロコルドンのよくあるご質問

Q: アクロコルドンを自分で切ってもいいですか?

A:市販のスキンタグやイボの除去製品は数多くありますが、自宅での治療は安全ではありません。傷跡、出血、感染の合併症のリスクが高くなります。また、アクロコルドンの除去が不完全であるため、再発する可能性があります。

Q:アクロコルドン除去は痛いですか?

A:通常局所麻酔を使用しますので、麻酔の痛みはあります。麻酔後は無痛です。ただし、アクロドンのイボがたくさんある場合は、局所麻酔が苦痛になり得ます。この場合はマスク麻酔による完全に寝ている間に受ける麻酔方法をおすすめします。

Q: アクロコルドン(スキンタグ)を除去した後、その部位はどのようになりますか?

A:施術後数日で治療部位がかさぶたになる可能性があります。かさぶたが剥がれた後、皮膚にわずかな窪みが生じることがありますが、他の人にはほとんど気づかれません。また、炭酸ガスレーザーによる除去ではこの窪みもほとんど生じることはありません。

Q:治療後にアクロコルドン(スキンタグ)が再発することはありますか?

A:医療機関でアクロコルドン(スキンタグ)全体を完全に除去した場合、それが再発する可能性は高くありません。

Q:アクロコルドン(スキンタグ)の予防方法はありますか?

A:肥満はアクロコルドン(スキンタグ)の老人性のイボのリスクファクターにはなり得ますので、健康的な体重を維持することは大切です。また、肌に擦れる可能性のあるアクセサリーや下着は避けたほうが無難です。

まとめ

胸にできてイボを炭酸ガスレーザーで治療した女性

アクロコルドン(一般的にスキンタグ、老人性イボ、軟性線維腫とも呼ばれます)は、多くの人々にとって馴染みのある皮膚の変化です。私たちの多くが一生のうちに少なくとも一度は経験する可能性が高いこのイボは、見た目の問題を除けば、健康上のリスクはほとんどありません。これらは非癌性の腫瘍であり、通常は無害です。しかしながら、アクロコルドンは自然に消えることはなく、特に胸の周りにたくさんできたブツブツ状のイボは見た目が気になるケースが多いと思います。。治療を行う際には、経験豊富な医師の手に委ねることで、合併症のリスクを最小限に抑え、美しい治癒を期待することができます。この記事を通じて、アクロコルドンという老人性イボがもたらす影響と治療方法について理解を深めていただけたことを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

炭酸ガスレーザーによるイボ除去相談はこちら

【胸・デコルテにできる様々なブツブツ】原因と対策と治療法

【胸やデコルテのニキビ】原因と効果的な治療法の全貌

胸元の赤いブツブツは何?それは血管腫かも。原因と治療方法について

胸元にできるブツブツは何?あせも?原因と対策について

 

 

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2018/10/02

院長ブログトップ > きれいに取っちゃいましょう、老人性イボ!②

きれいに取っちゃいましょう、老人性イボ!②

先日の老人性イボのブログ記事の反響が大きく、こんなにきれいに取れることに皆様驚かれます。

なので、今回は、第二弾を紹介します。

老人性イボは正式には「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」または「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」と言いますが、形状や濃さによって僕は炭酸ガスレーザーの出力や切除の深さを調整します。
このこだわりが綺麗に取れるコツです。

では、早速ですが、顔に多発した老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を50個取ったモニター様をご紹介します。

上記:治療前

上記:炭酸ガスレーザーで老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を除去後3か月

上記:治療前

上記:炭酸ガスレーザーで老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を除去後3か月

ご覧のように、今回も炭酸ガスレーザーできれいにとれました!

前回も書きましたが、塗り薬など他の方法では時間もかかり、あまりきれいになりません。

老人性イボの除去をご検討の際は、是非炭酸ガスレーザーで治療してください。

イボについては
船橋美容HP「いぼの治療」
青山美容HP「いぼの治療」もご参照ください。

美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック

元神賢太

 

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2018/09/04

院長ブログトップ > きれいに取っちゃいましょう、老人性イボ!

きれいに取っちゃいましょう、老人性イボ!

加齢とともに、顔や首を中心に皮膚にイボができることはよくあります。
顔・首に限らず、全身にもできます。いわゆる老人性イボ、俗に言われるイボのことです。

正式な名称は「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」または「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」と言います。

実は、「老人」に限らず、20歳台からもできます。

昨年のことですが、僕も顔に小さい老人性イボがあったので、柴田先生(青山セレスクリニック埼玉川口院院長)に取ってもらいました。

このイボは人にうつることはありませんが、治療しない限り治りません。
また、基本的には防止しようがないので、全身にでき、数も増えていきます。
できてしまった場合はクヨクヨ考えずに、さっさと取ることをおすすめします!

一番きれいに早くとる方法は、当院で扱っている炭酸ガスレーザーです。

では、顔、首に多発した老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を100個取ったモニター様をご紹介します。

上記:治療前

上記:炭酸ガスレーザーで老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を除去後3か月

上記:治療前

上記:炭酸ガスレーザーで老人性イボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)を除去後3か月

ご覧のように、炭酸ガスレーザーできれいに取れます!

塗り薬など他の方法では時間もかかり、あまりきれいになりません。

老人性イボの除去をご検討の際は、是非炭酸ガスレーザーで治療してください。

 

イボについては
船橋美容HP「いぼの治療」
青山美容HP「いぼの治療」もご参照ください。

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元神賢太

 

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