美容外科・美容皮膚科・形成外科
東京・千葉

ワキガじゃないけど、体臭が気になる人へ
更新日:2024/07/07
公開日:2024/07/08

自分の汗の臭いには敏感で、自覚しやすい人が多いです。特にワキガや多汗症の方は、その症状を自覚していることが一般的です。しかし、汗そのものが原因ではない体臭に悩む方も少なくありません。このような場合、自分自身ではその体臭に気づきにくいことがあります。このブログ記事では、ワキガではない体臭について詳しく解説し、改善方法についてもご紹介します。
自分は臭いのか? 自分の体臭に気付きにくい理由
自分の体臭に気付きにくい理由は、嗅覚の順応と呼ばれる現象に関連しています。嗅覚の順応とは、同じ臭いに長時間曝露されると、その臭いに対する感受性が低下する現象です。これにより、特定の臭いを感じにくくなります。
脳の嗅球や嗅覚皮質といった部分は、継続的な臭いの刺激に対して反応を抑制するように働きます。つまり、脳がその臭いを「無視」するようになるのです。新しい環境に移動しても、自分の体臭は常に伴うため、感覚がリセットされにくいです。他人の体臭は新しい刺激として感じられる一方で、自分の体臭は常に存在しているため、順応が起こりやすくなります。
他人から自分の体臭について指摘されることがあるのも、この嗅覚の順応が原因です。自分では気付かない体臭が、他人には強く感じられることがあります。また、デオドラント製品や香水の過剰使用も順応の影響を受けやすいです。使用者は香りに慣れてしまい、他人には強く感じられる香りでも、自分では十分に感じられないことがあります。
このように、自分の体臭に常に曝露されているため、嗅覚の順応が起こりやすく、自分の体臭に気付きにくくなるのです。
体臭の発生源:どこから来るのか?
体臭の主な発生源はエクリン汗腺やアポクリン汗腺だけではありません。他にも以下のような器官や分泌物が体臭に影響を与えます。
■皮脂腺
皮脂腺は皮脂を分泌します。皮脂自体は無臭ですが、特定の食品の過剰摂取により臭いが生じることがあります。また、皮脂は皮膚の表面でバクテリアと混ざり合い、特有の体臭を生成します。
■口腔内
口腔内のバクテリアが食物残渣や死細胞を分解することで、口臭が発生します。特に、揮発性硫黄化合物が臭いの主な原因です。
皮脂腺からの体臭の詳細

この記事では皮脂腺からの体臭についてさらに深堀り解説します。
■皮脂の特徴
皮脂は主に脂肪酸、トリグリセリド、ワックスエステル、スクアレンなどで構成されています。これらの成分自体には強い臭いはありません。しかし、食事の影響で皮脂の分泌量が増加したり、皮脂に臭い成分が含まれる場合、皮膚表面のバクテリアとの相互作用で臭いが発生し、体臭の原因となります。
■皮脂と臭いの生成
皮膚表面には多くのバクテリアが存在し、これらが皮脂を分解する過程で臭いの原因となる化合物が生成されます。例えば、CorynebacteriumやStaphylococcus属のバクテリアは、皮脂中の脂肪酸を分解し、特有の臭いを放つ揮発性の化合物(ブタン酸やイソバレリック酸など)を生成します。このバクテリアの種類や量は個人や人種間で異なります。
皮脂腺からの体臭に影響を及ぼす要因
■遺伝的要因
皮膚の常在菌の種類やバランスは、遺伝的要因によっても左右されます。例えば、特定の遺伝子が特定のバクテリアの繁殖を助けることがあります。そのため、皮脂の分泌量やバクテリアの種類・数には個人差があり、結果として体臭にも個人差が生じます。
■環境要因
住んでいる地域の気候や環境条件が皮膚の常在菌に影響を与えます。湿度や気温が異なる地域では、異なる種類のバクテリアが繁殖しやすくなり、これが体臭に影響を与えることがあります。
■食生活の要因
食べ物は体臭に最も影響を与える要因の一つです。特に、特定の食品は皮脂の分泌を増加させ、皮脂に臭い成分が含まれることがあります。例えば、にんにくやスパイシーな食べ物は体臭を強くすることがあります。一方で、フルーツや野菜は体臭を改善する効果があります。
■生活習慣の要因
喫煙や衛生習慣(化粧品やスキンケア製品の使用)も皮脂分泌や体臭に大きく影響します。適切な衛生習慣やバランスの取れたスキンケアは、体臭の管理に重要です。
■加齢
加齢とともに皮脂成分が変わり、皮脂中のリノール酸が増加します。このリノール酸が酸化されることで、9-ノネナールという特有の臭いが発生します。これが加齢による体臭(加齢臭)の一因とされています。
出典元:
MHC genes, body odours, and odour preferences
体臭を悪化させる食べ物とは?

食べ物は体臭に大きな影響を与えることが知られています。特に、皮脂による臭いを増強する食物には以下のようなものがあります。
■ニンニクとタマネギ
ニンニクやタマネギは硫黄化合物を多く含み、これが体内で代謝されると皮脂や汗を通じて放出され、強い臭いを発生させます。
■スパイシーな食べ物
スパイスの成分は汗腺を刺激し、発汗を促進するだけでなく、皮脂に独特の臭いを与えることがあります。特にカプサイシンを含む辛い食べ物は体臭を強化することが知られています。
■高脂肪食
高脂肪の食事は皮脂の分泌を増加させ、結果として体臭を強める可能性があります。脂肪の多い食事が続くと、皮脂腺の活動が活発になり、臭いの原因となる皮脂の分泌が増えることがあります。
■アルコール
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、この化合物が皮脂や汗を通じて放出されるため、体臭を強化する要因となります。
■赤身肉
赤身肉は消化が比較的難しく、その過程で生成される代謝物が体臭に影響を与えることがあります。肉食が多いと皮脂腺からの臭いが強くなることがあります。
■ブロッコリーやキャベツ
ブロッコリーやキャベツなどの十字花科の野菜は硫黄を含み、消化過程で臭いのあるガスを生成し、体臭に影響を与えることがあります。
■プロテイン飲料
プロテイン飲料の過剰摂取は体臭の原因になる可能性があります。タンパク質の代謝過程でアンモニアや硫黄化合物などの臭いの強い物質が生成され、過剰摂取により処理能力が限界に達すると、これらの化合物が血液中に蓄積され、汗や皮脂腺を通じて体外に排出されることで体臭が発生します。
赤身肉による体臭に注意
赤身肉の消費による体臭は一般的に強く、不快に感じられることが多いです。これは、赤身肉の消化過程で生成される代謝物が体臭に影響を与えるためです。
■理由とメカニズム
赤身肉は消化が比較的難しく、消化に時間がかかるため、多くの代謝物(アンモニア、尿素、その他の窒素化合物)が生成されます。これらの代謝物は体内で吸収され、最終的には汗や皮脂を通じて排出され、この過程で特有の強い臭いが発生します。
■研究結果
複数の研究により、肉食の多い人々の体臭が、菜食主義者や肉の消費が少ない人々に比べて強いことが示されています。この研究結果は、赤身肉が体臭の強化に寄与することを支持しています。また、赤身肉の消費を減らすことで体臭が軽減されることも確認されています。これは、肉の代謝産物が体臭の主な原因の一つであることを示唆しています
体臭を改善する食物について

体臭を改善するのに役立つとされる食物には以下のようなものがあります。
■フルーツと野菜
リンゴ、オレンジ、ベリー類: これらのフルーツは抗酸化物質を豊富に含んでおり、消化過程で臭いの元となる化合物の生成を抑える効果があります。また、ビタミンCが豊富で、体内のデトックスを促進し、体臭を軽減するのに役立ちます。
緑黄色野菜: ほうれん草、ケールなどの緑黄色野菜は、クロロフィルを含んでおり、自然のデオドラント効果があります。これにより、体臭を抑える効果が期待できます。
■ハーブとシナモン
パセリ、ミント、バジル: これらのハーブは口臭や体臭を抑えるのに効果的です。特に、クロロフィルが豊富に含まれているため、体内の毒素を排出する効果があります。
シナモン: シナモンには抗菌作用があり、消化過程で臭いの原因となるバクテリアの増殖を抑える効果があります。これにより、体臭を軽減することができます。
■ナッツと種子類
アーモンド、クルミ、フラックスシード: これらはオメガ3脂肪酸を含み、体内の炎症を抑える効果があります。炎症が減少することで、体臭も軽減されることがあります。
■ヨーグルトとプロバイオティクス
ヨーグルト: プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌等)等を多く含むヨーグルトは、腸内の善玉菌のバランスを整え、消化過程での臭いの原因となる化合物の生成を抑える効果があります。
■水分補給
十分な水分摂取は、体内の老廃物を効果的に排出し、体臭を軽減するのに重要です。水分不足は汗が濃縮され、臭いが強くなる原因となります。
まとめ
ワキガ臭ではない体臭の主な原因は、皮脂腺から発生する臭いです。この皮脂腺由来の体臭は、特に食べ物の影響が大きいとされています。体臭が気になる場合は、まずはご自身の食事内容を見直すことが重要です。緑黄色野菜やフルーツを十分に摂取し、タンパク質や脂肪の摂取が過剰になっていないかを確認しましょう。さらに、適切な水分補給やヨーグルト類の摂取も効果的です。食事や生活習慣を見直すことで、体臭の改善が期待できます。このブログ記事が、体臭に悩む方々の参考になり、健康的な生活を送る一助となることを願っています。また、体臭が気になる場合は、経験豊富な専門医に相談することも一つの手段です。医師のアドバイスを受けることで、より効果的な対策が見つかるかもしれません。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。【関連項目】
千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
東京エリアで治療をご希望の方はこちら

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者









フリーダイヤル
