投稿日:2024/12/10
(最終更新日:2024/12/10)
切るフェイスリフトの経過写真の紹介:術後画像の詳細
切開フェイスリフト手術を検討されている方にとって、術後の腫れやダウンタイム中の回復過程、さらにダウンタイム後の最終的な仕上がりがどのようになるのかは、大きな関心事ではないでしょうか。このブログ記事では、筆者が実際に手術を行った患者の術後経過写真を使用し、各段階での変化を詳細に解説します。術後の腫れの程度や引き具合、ダウンタイム中に気をつけたいポイント、そして仕上がりの効果をリアルなビジュアルを通じてお伝えします。これにより、手術を検討している方々がより具体的なイメージを持つ手助けとなれば幸いです。
手術方法の違いが生む劇的な経過の差
以前のブログでも触れましたが、フェイスリフト手術後の経過は、選択する手術方法や執刀医の技術によって大きく異なります。中でも「リガメント法」と呼ばれる深部の靭帯を剥離して行う手術は、非常に高い効果が期待できる方法です。しかしながら、この手術は手術操作が多いため、手術時間が6時間以上にも及び、術後の大まかな腫れが引くまでに1か月程度を要するのが一般的です。
一方、筆者が提供するスプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術(元神式フェイスリフト手術)は、最大限の効果を追求しながら術後の腫れを最小限に抑えることを可能にしています。この手法では手術時間が約2時間以内と短縮され、術後の腫れは約2週間で完全に引くというメリットがあります。
本記事でご紹介する術後経過写真は、すべてこのスプリングスレッド併用フェイスリフト手術によるものです。この方法の詳細な効果やダウンタイムの経過写真について、ぜひご参考いただければと思います。
切るフェイリフト手術前の患者の状態と治療法決定の背景
ここでご紹介する患者様は、2023年3月15日に筆者のクリニックを初診された54歳の女性です。この患者様は、以前に大手美容外科で吸収性の糸リフトを受けましたが、全く効果を感じられなかったとのこと。その後、同じクリニックで非吸収性の糸リフトを試みたところ、数か月間は効果が持続したものの、期待したほどの長期的な若返り効果は得られなかったとお話しされました。
今回、筆者のフェイスリフト手術を希望された理由としては、数年以上持続する確実な若返り治療を受けたいという強い要望が挙げられました。診察の結果、たるみの程度から見れば、筆者が行うスプリングスレッド単独の糸リフトでも十分にリフトアップが可能と判断しましたが、患者様は持続性を最重視され、さらに切開手術への抵抗も全くないことを話されていました。
最終的には、スプリングスレッドを併用した切開フェイスリフト手術(元神式フェイスリフト手術)を行うことが決定しました。この治療法は、患者様のニーズを満たしつつ、高い満足度を提供できると確信して、行いました。
切る切開フェイスリフト手術の実施:スプリングスレッド併用の革新性
↑2023年3月31日(手術前)
手術は2023年3月31日に実施されました。筆者が行うスプリングスレッド併用切開フェイスリフト手術では、スプリングスレッドを4本使用します。このスプリングスレッドは、美容外科の先進国であるフランスで開発された非吸収性の特殊な糸です。シリコン製で、4方向に配置された「コグ」と呼ばれる突起が高い固定力と牽引力を発揮するとともに、糸自体の伸縮性があることが大きな特徴です。
スプリングスレッドをこの手術に併用する理由は、従来のSMAS法によるフェイスリフト手術が抱える限界を克服するためです。特に、頬のマーラーファット(脂肪組織)の引き上げが弱く、結果としてほうれい線への効果が不十分である点が課題とされています。これに対し、リガメント法は広範囲を剥離することでマーラーファットをしっかりと引き上げることが可能ですが、その分ダウンタイムが長く、費用も高額になるという欠点があります。
筆者は、スプリングスレッドを従来のSMAS法に組み合わせることで、この問題を解決しました。この手法により、リガメント法に匹敵するリフトアップ効果を実現しながらも、ダウンタイムを大幅に短縮し、患者様の負担を軽減することが可能となっています。本記事では、術直後の状態からこの手法の実際をご紹介します。
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切るフェイスリフト手術直後の「過矯正」状態

↑2023年3月31日(手術直後)
2023年3月31日に行った手術直後の状態についてご紹介します。この手術では、スプリングスレッドを使用することで、術後直後には輪郭が極端に引き上がり、不自然に見える状態になります。これは「過矯正」と呼ばれる意図的な手法で、手術直後に過度に引き上げた状態を作ることにより、最終的に腫れが引いた際に効果的な仕上がりを実現するための重要なステップです。
手術直後の過矯正の状態は、初めて手術を受ける患者様にとって驚くこともあるかもしれませんが、この不自然な引き上がりは時間の経過とともに解消されます。通常、腫れが徐々に収まり、2週間ほどで自然な輪郭と仕上がりになります。
過矯正を行わない場合、腫れが引いた後にリフトアップ効果が弱まるリスクがあるため、最終的な効果を最大限に引き出すためにも、この段階での調整が非常に重要です。この過程を正しく理解していただくことで、手術のダウンタイム中に対する安心感を持っていただければと思います。
術後1週間の経過と腫れの個人差について

↑2023年4月8日(術後約1週間)
2023年4月8日時点の手術後約1週間の状態をご紹介します。この時点では、この患者様の腫れはかなり落ち着いており、順調な回復が見られます。このように、顔に脂肪が少ない方は術後の腫れが軽度で済む傾向があります。脂肪組織が水分を保持する性質があるため、顔に脂肪が多い場合は腫れが目立ちやすいのが一般的です。
筆者が行うフェイスリフト手術では、通常、術後約1週間で皮膚の抜糸を行います。このタイミングで腫れがある程度引いているため、施術箇所の確認がしやすく、抜糸後の仕上がりの状態を確認する重要なステップとなります。患者様によって回復のスピードには個人差があるものの、多くの方が術後1週間で日常生活に戻れる状態になります。
☛フェイスリフト手術の効果はSMASスマス筋膜の引き上げ次第で決まります!【動画解説】
術後2週間の経過:腫れの解消と最終的な処置

↑2023年4月15日(術後約2週間)
2023年4月15日時点の手術後約2週間の状態をご紹介します。 この患者様の場合、腫れはほぼ完全に引き、顔全体の輪郭が自然で整った状態に仕上がりつつあります。筆者が行うフェイスリフト手術では、頭皮部分を医療用ホッチキス(ステープラー)で固定します。このホッチキスを抜く処置、いわゆる「抜鉤(ばっこう)」を術後2週間目に行うのが通常のプロセスです。
術後2週間目の抜鉤が完了すると、基本的には治療のための通院は終了となります。この時点で多くの患者様が、日常生活に完全に復帰できる状態となり、術後の負担が軽減されるのが特徴です。
術後1か月の仕上がり:自然な回復と個人差による印象の変化

↑2023年5月6日(術後約1か月)
時点の術後約1か月の状態をご紹介します。この時期には腫れが完全に引き、フェイスラインが最終的な形に近づいています。今回の患者様の場合、顔に脂肪が少ないことに加え、術後に個人的な体重減少があったため、頬がややこけた印象を受ける状態となっています。ただし、これは体重減少による一時的な変化であり、長期的な仕上がりそのものには影響しません。
筆者のフェイスリフト手術では、ダウンタイムが短く、1か月後には腫れが完全に解消されることが一般的です。この段階では、多くの患者様が手術の効果を十分に実感できる状態になり、自然な若返りが達成されています。
術後6か月の仕上がり:持続する効果と患者の満足度

↑2023年10月7日(術後約6か月)
2023年10月7日時点の術後約6か月の状態をご紹介します。この時期には、手術の効果がしっかりと持続しており、患者様の満足度も非常に高い状態となっています。具体的には、マリオネットラインがほとんど目立たなくなり、ほうれい線も以前より浅くなっています。また、フェイスラインはシャープで引き締まり、全体的に若々しい印象を与えています。
さらに、術後1か月時点での体重減少に伴う頬のこけた印象も、その後の体重回復により改善され、より自然でバランスの取れた仕上がりとなっています。この患者様は、術後の結果に非常に満足され、さらなる美容施術として筆者による脚の脂肪吸引を検討され、後日無事に施術が行われました。
術後6か月という期間は、フェイスリフト手術の効果が安定し、日常生活での自然な見た目が確立された時期です。本記事を通じて、術後半年後の具体的な仕上がりと、患者様の変化をより深く理解していただければ幸いです。この時期の状態が、長期的な若返り効果の一つの基準になることもご確認いただけるでしょう。
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↑フェイスリフト手術の手術前後(術後6か月との比較)
まとめ
このブログ記事では、スプリングスレッドを併用した切開フェイスリフト手術の経過を、写真を交えながら詳しく解説しました。筆者が行うこの手術は、ダウンタイムを最小限に抑えつつ、最大限の効果を実現する工夫が施されており、今回の症例でもその特長が鮮明に示されています。
術後直後から6か月後までの経過、ならびに術後2週間以内に行われる最終的な処置について、具体的な経過をご理解いただける内容となっています。これにより、これから手術を検討される方が、術後のスケジュールや回復の流れをより明確にイメージできることを願っています。
また、患者様一人ひとりの術前の状態やライフスタイルの違いにより、仕上がりに若干の個人差が生じる可能性があることも、あらかじめご理解いただきたいポイントです。これを踏まえた上で、ご自身に最適な治療方法を選ぶための参考にしていただければと思います。
この記事を通じて、フェイスリフト手術に関心をお持ちの方が、より多くの情報を得て、自信を持って一歩を踏み出すための助けになれば幸いです。筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。【関連項目】
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