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タトゥー除去治療は何回で消えるか?専門医が徹底解説
更新日:2025/06/23
公開日:2025/06/23

タトゥー(刺青)を消したいと考える方にとって、「タトゥー除去は何回で消えるのか?」は非常に気になるポイントでしょう。実際のところ、タトゥー除去に必要な治療回数はタトゥーの色や濃さ、入れ方、除去方法など様々な要因によって異なります。
この記事では、青山セレスクリニック・船橋中央クリニック院長で美容外科専門医である筆者が、レーザー治療と外科的切除それぞれの方法について、「タトゥー除去は何回で消えるか」を詳しく解説します。専門医の視点から、治療回数の目安やその理由、そしてクリニック選びのポイントまで丁寧に説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
レーザー治療によるタトゥー除去と必要な回数
タトゥー除去で最も一般的な方法がレーザー治療です。レーザーはタトゥーの色素に反応してインク粒子を破壊し、体内の免疫反応で少しずつ排出させることでタトゥーを薄くしていきます。しかし一度の照射で完全に消すことは難しく、複数回のレーザー照射が必要です。では具体的に何回くらいの施術がタトゥーを消すのに必要になるのでしょうか?主なケースごとの目安を以下にまとめました。
自分で墨汁などで入れた黒色のタトゥー
インク量が少なく浅いケースが多く、おおよそ3回程度のレーザー照射でかなり綺麗に除去できることが多いです。自家製の簡易的な刺青は色が薄いため、比較的短い回数で消える傾向があります。
プロの施術による濃い黒色のタトゥー
専門の彫り師や海外のタトゥー専門店によって入れられた刺青はインク量が多く肌の深くまで達しているため、少なくとも5回以上のレーザー照射が必要になるのが一般的です。ケースによっては7~8回前後の照射を重ねて、ようやく完全にインクが見えなくなるケースもあります。
黒インクのみのタトゥー
黒一色のタトゥーはレーザーが最も反応しやすく除去しやすい色です。濃い黒でも根気強く照射を続ければ約7~8回程度で除去できる可能性が高く、比較的レーザーで完全除去しやすい色と言えます。実際、黒色のタトゥーはレーザー照射による反応が良く、繰り返し照射すれば最終的に色素を完全に消失させることが可能です。
赤や黄色などカラーのタトゥー
色付きのタトゥーは黒に比べてレーザーが反応しにくく、より多くの回数が必要です。赤色や黄色のタトゥーであれば概ね10回以内の照射でかなり目立たなくなるケースが多いですが、色素の特性上どうしても黒ほど効率よくは消せません。特に黄色のインクはレーザーが吸収されにくく除去が難しい色の代表です。
水色・黄緑など明るい色のタトゥー
淡い水色や黄緑色のインクは非常にレーザーが反応しにくく、10回以上の治療を要するのが一般的です。これらの色は複数回照射しても少しずつしか薄くならず、除去完了まで長期の治療計画が必要になります。
白色インクのタトゥー
白は光を反射してしまいレーザーをほとんど吸収しないため、レーザーでの除去はほぼ不可能です。白インク部分は色素が残存しやすく、レーザーでは完全に消すことは非常に難しいのが現状です。

なぜ黒以外の色のタトゥーはレーザー消えにくいのか?
レーザーによるタトゥー除去の効果が色によってこれほど差が出るのは、各色素が吸収できる光の波長の違いによります。レーザー光には様々な波長があり、インクの色ごとに反応する波長が異なります。黒色のインクはほぼ全ての波長の光を吸収するため、標準的なNd:YAGレーザー(波長1064nm)などで効率よく反応させることができます。
一方、赤色インクは532nmの緑色の光を特によく吸収するため、赤を消すには532nmレーザーの使用が効果的です。黄色インクになると対応する波長は585nm付近になりますが、この波長を出せるレーザー機器は限られており、しかも吸収効率もあまり高くありません。緑色には694nm(ルビーレーザー)や650nm帯のレーザー、水色には755nm(アレキサンドライトレーザー)などが有効とされています。
このように各色に適したレーザー波長で照射しないと十分な効果が得られないため、色の付いたタトゥーほど対応が難しく、結果として照射回数が増えてしまうのです。特に白インクはほとんどの波長を反射してしまうため有効なレーザーがなく、レーザー除去では限界があります。

レーザー除去の回数に影響するその他の要因
レーザー治療で何回照射すればタトゥーが消えるかは、色以外にも様々な要素に左右されます。例えばタトゥーの入れ方(手彫りかプロによる機械彫りか)やインクの量・深さも重要です。一般に自分や友人が入れた浅い刺青はインク量が少ないため短い回数で消えますが、お店で入れた本格的な刺青はインクが多く深いため回数を要します。また、タトゥーを入れてからの経過年数も影響します。
入れて間もない新しいタトゥーほどインクが濃く残っているため除去に時間がかかり、黒色一色でも場合によっては10回以上の照射が必要になることもあります。逆に入れてから長年経過して色褪せている刺青は比較的少ない回数で済む傾向があります。さらに見落とせないのが、施術を行う医師の技術と経験です。レーザー機器の性能もさることながら、実際に適切な出力設定や照射間隔を判断し、安全かつ効果的に照射を重ねていくには熟練した医師の腕がものを言います。
例えば、同じ黒色のタトゥーでも、経験豊富な医師であればインクの入り具合を見極めて毎回最適なエネルギーと密度で照射できるため、必要最小限の回数で除去することも可能です。一方、経験の浅い施術者だと弱すぎる出力で効果が出ず不必要に回数を重ねてしまったり、逆に強すぎて火傷を起こし治療期間が延びるリスクもあります。したがってレーザーによるタトゥー除去では、価格の安さだけでなく施術医の熟練度を重視してクリニックを選ぶことが重要です。
外科的除去(切除)によるタトゥー除去と必要な回数

レーザー治療とは別に、メスを使って刺青を直接切り取る外科的切除という方法もあります。外科的除去の最大のメリットは、タトゥーを物理的に取り除くため1回の手術で完全除去できる可能性があることです。レーザーのように何度も通院する必要がなく、短期間でタトゥーを消せる点で優れています。
ただし、手術跡(傷跡)が残ることや、切除後の皮膚の突っ張り感・ダウンタイム(回復期間)などのデメリットもあるため、タトゥーの大きさや部位によって適応が限られます。外科的に除去した場合、「何回の手術でタトゥーが消えるか」の目安は以下の通りです。
小さいタトゥーの場合
一度の手術で刺青を切除し、その場で皮膚を縫合して閉じることが可能です。実際、タトゥーを1回で消す唯一の方法は外科的切除であり、指でつまんで皮膚が寄せ集められる範囲の小さな刺青であれば1回の手術で完全除去できます。傷跡は一本の細い線状になりますが、時間とともに目立ちにくくなります。
中〜大型のタトゥーの場合
刺青が広範囲に及ぶ場合は、一度に全ての皮膚を切り取ることが難しいため、数回に分けて分割切除する方法をとります。例えば手のひら大のタトゥーであれば、2回に分けて切除するケースが一般的です。実際の症例でも、前腕に及ぶ大きな刺青を2回の分割手術で除去した例があります。
最初の手術で可能な範囲を切除・縫合し、皮膚が落ち着いてから(通常6ヶ月以上あけて)残りを2回目で切除する流れです。2回に分ければ相当大きな刺青でも縫い縮めることが可能で、安全かつ確実に取り除けます。
背中一面や胸全面など非常に大きなタトゥーの場合
残念ながら外科的切除だけで対応するのは極めて困難です。皮膚を広範囲に切除すると縫合ができず、巨大な植皮(皮膚移植)が必要になります。しかし植皮は美容目的の刺青除去には現実的ではなく(ドナー部位の傷跡や色味の不一致など課題が多い)、日本の美容外科において大面積のタトゥー除去で植皮が行われるケースはほとんどありません。
そのため、背中や胸など一面に広がる刺青はレーザー治療が選択されるのが一般的です。外科手術では対応が難しい大きさの場合、無理に切除しようとせず経験豊富な医師と相談して適切な方法(レーザー治療)を選択しましょう。

↑上記のように指のタトゥーの切除は傷跡が目立つのでおすすめはしません。
外科的除去にも医師の高い技術が不可欠
外科的なタトゥー除去は即時に刺青を取り除ける反面、術後に必ず傷跡が残るという点に留意が必要です。傷跡をできるだけ目立たなく綺麗に仕上げるには、外科的な高度な縫合技術や、切除範囲・デザインの工夫など医師の熟練した技量が欠かせません。また、大きな刺青を分割して切除する計画立案にも専門知識が求められます。
熟練した医師であれば、なるべく2回程度の手術で全て除去できるよう最適なプランを立ててくれるでしょう。外科的除去を検討する際も、やはり医師の経験と技術を重視してクリニックを選ぶことが大切です。

まとめ
タトゥー除去治療の回数は、一概に「○回で消える」と断言できるものではなく、タトゥーの色・大きさ・入れ方・経過年数・除去方法など複数の要因で決まります。レーザー治療では黒一色の小さな刺青なら数回で消えることもありますが、色付きや新しく濃い刺青では10回以上の照射を要することもあります。一方、外科的切除なら一度で取れる場合もありますが、タトゥーが大きければ分割して複数回の手術が必要です。また、手術跡が必ず残るという点も踏まえて検討しなければなりません。
大切なのは、専門医とよく相談して自分のタトゥーに最適な除去方法を選ぶことです。タトゥー除去は容易な施術ではありませんが、近年のレーザー技術の進歩や外科的手法の工夫により、以前よりも確実に消せるケースが増えています。「タトゥーは入れるのは易く、除去は難し」とも言われますが、だからこそ除去を決意した際には信頼できる専門医のもとで適切な治療を受けることが何より重要です。
クリニック選びにおいては費用面だけで飛びつかず、タトゥー除去の実績が豊富な医師が在籍しているかをぜひ重視してください。経験豊富な美容外科医であれば、あなたの刺青の状態に応じて「レーザーが良いか切除が良いか」「何回くらいで消える見通しか」を的確に判断し、最善の治療計画を提案してくれるはずです。
専門医の立場から解説してきましたが、タトゥー除去は一人ひとり条件が異なります。不安や疑問がある方は遠慮なく専門クリニックにご相談ください。適切な方法で根気強く治療を続ければ、きっと後悔のタトゥーとも綺麗にお別れできる日が来るでしょう。あなたの決意をしっかりサポートしてくれる信頼できる医師とともに、後悔のないタトゥー除去への一歩を踏み出してみてください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
外科専門医を取得しており、外科の切開切除手術を得意としている。
レーザー治療, タトゥー除去, 刺青除去, 美容外科, 切除
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