投稿日:2024/08/21
(最終更新日:2024/08/21)
タトゥーの15のデメリット:タトゥーの前に再考を!
ここ数年で、タトゥーを入れる人々が急増しています。自己表現や個性の象徴としてタトゥーは魅力的に映るかもしれませんが、日本においてタトゥーを入れることには、考慮すべき多くのデメリットがあります。その背景には、日本独特の文化的慣習や社会的な認識が深く影響しているためです。このブログでは、タトゥーを入れる前に知っておくべきリスクや、社会的な影響について詳しく解説していきます。タトゥーを一度入れてしまうと、それが自分の人生に与える影響は予想以上に大きく、取り返しのつかない選択となることもあるのです。そのため、タトゥーを検討する際には、そのリスクを十分に理解し、慎重に判断することが求められます。
タトゥーのデメリット1. 社会的な見られ方
日本社会では、タトゥーは長らく「入れ墨」として認識され、その歴史的背景にはヤクザなどの組織犯罪集団との強い結びつきが存在します。このため、タトゥーを持つ人々は、しばしば犯罪者や反社会的な人物として見られがちです。
タトゥーのデメリット2. 公共施設や温泉での入場制限
タトゥーを持つことで利用が制限される公共施設が少なくありません。特に、温泉や銭湯などの伝統的な入浴施設では、タトゥーのある人の入場を禁止するケースがよく見られます。これは、タトゥーが他の利用者に不安感や不快感を与える可能性があると考えられているためです。このような規制は、家族連れや観光客が多く集まる施設で特に厳しく運用される傾向があります。
また、スポーツジムや公共プールでも、タトゥーが露出している場合には利用を制限されることがあり、タトゥーを隠すためにラッシュガードやテーピングを求められることがあります。
タトゥーのデメリット3. 健康リスク
タトゥーを入れる際には、健康リスクが伴うことをしっかり認識する必要があります。施術中に、感染症(HIV、肝炎など)のリスクが存在することは否めません。日本のタトゥースタジオは一般的に高い衛生基準を維持していますが、それでもリスクが全くないわけではありません。
また、稀なケースではありますが、使用されるインクに対するアレルギー反応が発生する可能性も考慮しなければなりません。
さらに最近のある研究では、タトゥーと悪性リンパ腫のリスクに関する可能性を調査され、タトゥーがリンパ腫の発症リスクを21%増加させる可能性があることを発見しました。
出典元:Possible association between tattoos and lymphoma revealed
タトゥーのデメリット4. 除去の困難さ
「タトゥーはいつでも簡単に除去できる」という誤解を抱いている人は少なくありませんが、実際にはタトゥーの除去は非常に難しく、大変な施術です。レーザー治療が一般的な除去方法とされていますが、この手法は非常に高額で、通常は複数回のセッションが必要となります。各セッションでは、痛みを伴うことが多く、しかも完全にタトゥーを消し去ることができない場合も少なくありません。
また、レーザー治療以外に、外科的切除によるタトゥーの除去方法もありますが、こちらも一筋縄ではいきません。この方法では、タトゥー部分の皮膚を切除するため、皮膚に大きな傷跡が残るリスクが非常に高いです。これにより、除去後の見た目が問題となるケースも多く、元の状態に戻ることが極めて困難であると言えます。
タトゥーのデメリット5. 法律的リスク
未成年者に対するタトゥー施術について、日本では厳格な法律が存在します。未成年者がタトゥーを入れることは法的に制限されており、これを無視して違法に施術を行った場合、タトゥーアーティストも含めて法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
タトゥーのデメリット6. 海外旅行での影響
一部の国では、タトゥーがあると入国審査やビザの取得に影響を与えることがあります。特に、日本人でタトゥーを入れている場合は、海外の入国管理局では即「ヤクザ」と見なされるため、問題になる可能性があります。
また、特に入国時に、タトゥーが身体検査の対象となる場合があり、余分な時間や説明を要することがあります。
タトゥーのデメリット7. 海外でも根強い偏見
欧米ではタトゥーが広く受容されていると思われがちですが、実際にはそうではないケースも多く存在します。特に、伝統を重んじる英国をはじめとする国々の伝統的な学校や保守的なコミュニティでは、日本と同様に、タトゥーに対してネガティブな印象が根強く残っています。これらの場所では、タトゥーを持つことが社会的な信用や評価に悪影響を与えることも少なくありません。
さらに、欧米人の親であっても、自分の子供がタトゥーを入れることに対して落胆したり、反対したりするケースは珍しくありません。特に保守的な家庭や伝統を重視する環境では、タトゥーが依然として「反抗的」または「非伝統的」と見なされることが多いのです。したがって、タトゥーを持つことで思わぬ偏見や誤解に直面する可能性があることを理解しておく必要があります。
タトゥーのデメリット8. 教育現場での制約
日本では、多くの学校がタトゥーに対して厳しい規制を設けています。教師やスタッフがタトゥーを持っていると、生徒や保護者からの信頼を損ねる可能性があるため、教育現場で働くことが難しくなることがあります。
また、一部の大学や専門学校では、タトゥーを持つ学生に対して規則を設けていることがあり、タトゥーが見える状態での登校を禁止する場合があります。
タトゥーのデメリット9. 結婚や家族関係での影響
日本においては、タトゥーに対する否定的な見方が依然として根強く存在しており、そのため家族や親族からの理解を得るのが難しい場合があります。特に年配の家族は、タトゥーに対して強い拒否感を抱くことが多く、これが原因で家族関係に亀裂が生じることも少なくありません。
また、結婚を考える際にもタトゥーは重要な要素となり得ます。結婚相手やその家族がタトゥーに対して否定的な意見を持っている場合、結婚の話が進まなくなったり、婚約破棄に至る可能性もあります。
タトゥーのデメリット10. 医療や献血における制約
タトゥーを持つことで、医療現場や献血の際に予期せぬ制約が生じることがあります。例えば、診察や手術においては、特定の検査や処置がタトゥーによって影響を受ける場合があります。特に、MRI検査では、タトゥーのインクが磁気に反応して熱を帯びることがあり、これがやけどや皮膚の損傷を引き起こすリスクがあるとされています。また、タトゥーの位置によっては、医師が必要な処置を行う際に支障をきたすことも考えられます。
さらに、タトゥーを入れた直後には、感染症リスクを考慮して献血が制限されることがあります。一般的には、タトゥーを入れた後6ヶ月間は献血ができないとされていますが、これはタトゥー施術時に使用される針やインクを通じて、感染症の可能性が完全に排除できないためです。
タトゥーのデメリット11. 社会的孤立
タトゥーを持つことで、特定の地域やコミュニティで予期しない社会的孤立を経験する可能性があります。一部の伝統的な地域や文化においては、タトゥーがネガティブな意味合いを持つことがあり、その結果、コミュニティからの排斥や、イベントや祭り、宗教行事などへの参加が制限されることがあります。特に、保守的な文化や宗教的な背景を持つ場所では、タトゥーが不適切と見なされることが多く、タトゥーを持つことが理由で疎外感を感じる可能性が高まります。
また、タトゥーを入れることで、これまで築いてきた周囲との人間関係に亀裂が生じることもあります。家族や友人、職場の同僚から否定的な反応を受けることがあり、それが原因で社会的な孤立感を深めるケースも少なくありません。
タトゥーのデメリット12. 就職活動への影響
就職活動において、タトゥーが見える状態で面接に臨むことは、面接官や採用担当者にマイナスの印象を与えるリスクがあります。特に、保守的な業界や大企業では、タトゥーがプロフェッショナリズムや企業文化にそぐわないと見なされ、内定を得るのが難しくなることがあります。これらの業界では、外見が企業のイメージに大きく影響すると考えられており、タトゥーがその評価に悪影響を及ぼす可能性が高いのです。
さらに、顧客対応や対外的な業務を担当する職種では、タトゥーが見えることで信頼性や信用を損なうと判断されるケースもあります。そのため、タトゥーを持つ求職者は、面接時にはタトゥーを隠す工夫をすることが推奨されます。
タトゥーのデメリット13. ライフスタイルの変化に伴う後悔
若い頃に入れたタトゥーは、その時の自分にとっては重要な意味や美的価値を持っていたかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて好みや価値観が変わることがあります。その結果、かつて誇らしかったタトゥーが、今では不満や後悔の原因となることが少なくありません。タトゥーは簡単に消すことができないため、将来的なライフスタイルの変化や個人の成長を十分に考慮することが重要です。
さらに、年齢とともに皮膚がたるんだり、色素が薄れたりすることで、タトゥーの見た目が劣化し、本来のデザインや色合いが変わってしまうことがあります。これにより、修正やリタッチが必要となる場合があり、そのたびに追加の時間や費用がかかる可能性があります。
タトゥーのデメリット14. ファッションへの制約
タトゥーを見える部位に入れている場合、ファッションの自由が制約されることがあります。特にフォーマルな場面や職場でのシチュエーションでは、タトゥーを隠すために長袖や特定の服装を選ばざるを得ないことが少なくありません。これにより、自分の好みに合った服装を楽しむ機会が減少する可能性があります。例えば、夏場でもタトゥーを隠すために長袖を着用しなければならない場合、快適さやスタイルを犠牲にしなければならないこともあります。
タトゥーのデメリット15. 心理的ストレス
タトゥーを持つことで、公共の場で他者の視線や批判的な目に晒されることがあり、これが心理的ストレスとなる場合があります。特に日本では、タトゥーに対する偏見が依然として根強く残っているため、タトゥーを持つことが精神的な負担となることが少なくありません。周囲の人々からの好奇の視線や否定的な反応を日常的に受けることで、自己表現としてのタトゥーが逆に不安やストレスの原因となる可能性があります。
こうしたストレスは、社会的な孤立感を強めるだけでなく、自己評価やメンタルヘルスにも影響を与えることがあります。
まとめ
このブログ記事では、タトゥーを入れることのデメリットについて詳細に説明しました。これらのデメリットを考慮すると、タトゥーを入れることは単なる個人的な選択を超え、社会的・文化的な影響を強く受けるものであることがわかります。特に重要なのは、タトゥーの除去が非常に困難であるという点です。多くの人々が簡単に除去できると誤解していますが、実際には時間や費用がかかることが多いです。これらを踏まえ、慎重に判断することが求められます。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。外科専門医を取得しており、外科の切開切除手術を得意としている。【関連項目】
タトゥー除去を検討するケースとは:どんな時に消したいと思う?
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