元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

兒玉遥さんの美容整形を専門医が解説

更新日:2025/12/17

公開日:2025/09/24

元HKT48メンバーで女優の兒玉遥さん(28歳)が、自身に施した美容整形のひとつであるヒアルロン酸注入を溶解する処置(ヒアルロニダーゼ注射)を受け、そのビフォーアフター写真をSNSで公開したことが大きな話題になりました。

兒玉さんはX(旧Twitter)にて「ヒアルロン酸溶かして正解」とコメントし、ファンからは「綺麗になった!」「勇気ある決断」といった称賛の声が寄せられています。一方で、整形前の変化についてネット上では「まるで映画のアバターみたい」とまで噂されており、それほどまでに彼女の容貌が不自然に変化していたとも言われました。

今回は、美容外科専門医である筆者(元神賢太)の立場から、兒玉遥さんの美容整形の経緯とヒアルロン酸溶解の決断について解説し、その背景にある美容医療のトレンドや専門医の見解をお伝えします。

▶️ 合わせて読みたい記事:ヒアルロン酸を溶かした兒玉遥さん:ヒアル顔からの生還

兒玉遥さんが受けたと考えられる施術のまとめ

兒玉遥さんは自身のYouTubeチャンネルで「美容整形したことある?」との問いに即答で「あります!」と答え、10代から現在までに総額1000万円以上を美容整形に費やしていることを告白しました。具体的にどのような施術を受けてきたのか、本人の発言や公開情報から推測される主な施術を以下に整理します。

二重まぶた整形(埋没法)

デビュー当初から比べて目元の印象が変わっており、糸で留める埋没法による二重整形を受けた可能性があります。兒玉さん自身も過去の動画で「埋没の二重はしている」と述べており、10代の頃にまず目元の整形を行ったと考えられます(埋没法は傷跡が残りにくくアイドルにも選ばれやすい施術です)。

実際、2015年頃(19歳頃)の写真では、それ以前に比べて目の幅が明らかに広がり垢抜けた印象になっています。この頃が最初の整形時期ではないか、とも言われています。

鼻への施術(ヒアルロン酸注射・鼻整形手術)

兒玉さんは鼻筋へのヒアルロン酸注入を行っていたことを自ら認めています。鼻にヒアルロン酸を入れることで鼻根部(目と目の間)が高くなり、顔全体がスッと細く見える効果があります。兒玉さんも「丸い顔がコンプレックスだったが、ヒアルロン酸で顔のシルエットを引き締めて見せられる」と述べ、鼻やアゴ、涙袋など顔の様々な箇所にヒアルロン酸を入れていたと明かしています。

実際、2016年にはネット上で兒玉さん(当時20歳)の鼻の高さが話題となり、匿名で提示された鼻の写真を見た高須クリニック院長・高須克弥医師が「額と鼻が同じ高さなんて不自然。普通の鼻に戻してあげるから来なさい」とコメントしたこともあります。

このエピソードからも、当時の鼻筋が人工的に高く不自然だったことが伺えます。さらに推察すると、休養期間中に鼻尖形成(鼻先を細くする手術)や小鼻縮小などの外科的な鼻整形も併せて行った可能性があります。

実際に、筆者が拝見する限りでは現在の兒玉さんの鼻先や小鼻の形は以前とは異なっており、ヒアルロン酸注入だけでは説明がつかない変化が見られます。ただしこれら外科手術について兒玉さん自身が公言したわけではないため、あくまで専門家としての推測です。

アゴへのヒアルロン酸注射

兒玉さんはアゴ(顎先)にもヒアルロン酸を注入していた可能性が高いです。写真を見ると正面から見たフェイスラインがV字型にシャープになっており、顎先が尖った印象があります。アゴにヒアルロン酸を入れると横顔のEラインが整い、正面から見ても輪郭がスッキリと見える効果があります。

兒玉さんも「鼻、アゴ、涙袋などにヒアルロン酸を入れていた」と述べており、顎への注入もまさにその一環だったのでしょう。現在はヒアルロン酸を溶解して元の柔らかな顎のラインに戻したため、以前のような尖りは解消されています。

涙袋や唇へのヒアルロン酸注射

兒玉さんは目元の印象を大きく左右する涙袋にもヒアルロン酸注射を行っていました。涙袋をふっくらさせると目が大きく優しい印象になるため、アイドルの間でも人気のプチ整形です。本人も「涙袋と鼻と顎のヒアルロン酸はすべて溶かした」と明かしています。

また、唇についてもメイク映えするふっくらした形からヒアルロン酸注入の可能性が指摘されています。唇にヒアルロン酸を入れるとボリュームが出てセクシーな印象になりますが、兒玉さんの場合もグラビア撮影などで映えるよう適度に調整していたのかもしれません。ただし唇への施術については本人の直接の言及はなく、可能性の域を出ません。

そのほか考えられる施術

上記以外に、他の芸能人の傾向から考えると糸リフト(顔のたるみを糸で引き上げる施術)やボトックス注射(エラの筋肉を小さくする、シワを防ぐ注射)なども行っていても不思議ではありません。しかし兒玉さん自身が公表した範囲では触れられていないため、ここでは推測に留めます。

また、一部では休養中の体型変化などから豊胸手術(シリコンプロテーゼによるバストアップ)を噂する声もあります。確かにグラビア活動時のバストサイズが以前より大きく見えるため疑惑が出たようですが、本人が豊胸について言及した事実はありませんので、真相は不明です。仮に豊胸術を受けていたとしても、長期休養のダウンタイム中に行った可能性がある程度でしょう。

いずれにせよ、兒玉さんは目元・鼻・アゴ・涙袋・唇といった顔の主要パーツに対し、多方面から美容医療を駆使してコンプレックス解消に取り組んできたことがうかがえます。以上のように、兒玉遥さんは若い頃から複数の施術を経験し、アイドルとしての活動と並行して自分の理想の容姿を追求してきました。

では、なぜ今回その中のヒアルロン酸注入を「溶かす(元に戻す)」という決断に至ったのでしょうか。その背景には、ヒアルロン酸注射特有の問題と、近年注目されている“ある傾向”が関係しています。

参照元: nlab.itmedia.co.jp, inapymes.com

▶️ プチ整形についてはこちら

ヒアルロン酸注射の功罪と「ヒアル顔」のリスク

ヒアルロン酸注射はプチ整形の代表格で、メスを使わず注射だけで手軽に顔のボリューム調整やシワ取りができるため、若い世代から中高年まで非常に人気の高い施術です。鼻筋を高くしたり顎先を出したり、ほうれい線や涙袋をふっくらさせたりと、用途も幅広く即効性があります。兒玉さんもこのヒアルロン酸注入に主にハマってしまったとインタビューで語っています。

丸顔がコンプレックスだった彼女は、顔をシャープに見せるために鼻やアゴなど複数箇所へヒアルロン酸を継続的に打ち続けていたのです。しかし、ヒアルロン酸注射には功罪があります。その功の部分は先述したように手軽さと即効性、ダウンタイム(回復までの時間)が短い点です。

実際、注射後の腫れや内出血は数日からせいぜい1〜2週間程度で治まることが多く、メイクなどで隠せば日常生活に支障が出にくい施術です。アイドルや女優のように長期の休みを取りづらい職業の方でも、上手く施術タイミングを選べば周囲に気付かれず容貌を変えることも可能でしょう。兒玉さんも当時、腫れが出にくい方法を選んだり、メイクで巧みにカバーしていたため、大きな騒ぎにはならなかったのかもしれません。

一方で罪(リスク)の部分として重要なのが、「ヒアルロン酸の過剰な使用による不自然な変化」です。ヒアルロン酸は元々体内にある物質で、注入しても徐々に体に吸収されていきます。そのため定期的に追加で注射をしないと効果が維持できません。

兒玉さんも「ヒアルロン酸が無くなると変な顔になってしまうのでは」という強迫観念を抱くようになり、毎月のようにヒアルロン酸注入を繰り返していたと告白しています。こうした過剰な施術の結果、顔の一部が異様に膨らんで全体のバランスが崩れてしまうことがあります。近年ではこのようにヒアルロン酸を入れすぎてパンパンに腫れたように見える顔を俗に「ヒアル顔」と呼ぶようになりました。ヒアル顔になってしまうと、本人は若返りや小顔効果を狙ったつもりでも、かえって不自然で作り物のような印象を与えてしまいます。

さらに厄介なのは、過度な整形に依存していると自分では不自然さに気付きにくいという点です。実際、兒玉さんも「美容整形で自信がついたのに、もしやめてしまったらまた自信を失ってしまう」と感じてしまい、周囲から「ヒアルロン酸溶かしたら?」と心配されても当時は耳を貸せなかったと振り返っています。ヒアルロン酸注射が彼女にとっていわば“心の安定剤”になってしまい、ゴールのないままひたすら打ち続けていた時期があったというのです。

このように、整形によって一時的に自信を得ても、それに依存してエスカレートしてしまうと本末転倒になりかねません。兒玉さんの場合も、2015〜2017年頃にかけてヒアルロン酸を追加し続けた結果、本人曰く「自分でも不自然になっていく顔」が出来上がってしまったとのこと。先述したように2016年には高須院長から鼻の不自然さを指摘されており、ネットでも「顔が変わった」「誰か分からない」と騒がれるようになっていました。

まさに過度なヒアルロン酸注射の弊害が表面化していたと言えるでしょう。

参照元: inapymes.com

「ヒアルロン酸溶解」の決断と効果

そんな兒玉さんがヒアルロン酸を溶かす決断を下したのは、女優として活動を再開した2019年以降のことでした。久しぶりに病院で検査を受けたところ、最後にヒアルロン酸を打ってから2〜3年経過しているにも関わらず、顔の中にまだ吸収されず残っているヒアルロン酸があることが分かったそうです。医師からも「顔のバランスや健康面を考えると溶かした方がいい」とアドバイスを受け、以前のような意固地さが和らいでいた兒玉さんはそれを素直に受け入れ、残っていたヒアルロン酸をすべてヒアルロニダーゼ注射で溶解することにしました。

ヒアルロニダーゼ注射とは、酵素の力でヒアルロン酸を分解・吸収させる治療です。注射を打ってから数日以内に効果が現れ、顔に残っていた不要なヒアルロン酸が体内に吸収されていきます。当院でも、他院で入れたヒアルロン酸の仕上がりに不満がある方や、入れすぎで不自然になってしまった方に対し、このヒアルロン酸溶解注射を行うことがあります。

ダウンタイムは短く、施術直後から数日は注射部位の腫れや赤みが出る程度で、メイクで隠せば日常生活に復帰可能です。ただし、人によっては内出血が出たり、一時的に凹凸が目立つこともあるため、施術経験豊富な医師による適切な注入が必要になります。兒玉さんの場合、ヒアルロン酸溶解の施術中は「めちゃくちゃ痛かった」と述べています。

ヒアルロニダーゼ注射は残っているヒアルロン酸のある部位に直接酵素を行き渡らせる必要があるため、注射時に強い痛みを伴うことがあります。兒玉さんも膜に覆われて塊状になったヒアルロン酸を溶かす際、涙を流しながら処置を受けたそうです。しかし、その甲斐あって施術後は顔の余計なボリュームが取れ、本来の自然な顔立ちを取り戻すことができました。

本人は最初、自分では劇的な変化に気付かなかったといいますが、周囲のマネージャーや知人から「溶かした今のほうが絶対かわいい!」と口々に言われ、その声が大きな自信になったと語っています。ビフォーアフターの写真を見ると、確かにヒアルロン酸を溶解した後の兒玉さんの顔は、以前よりもナチュラルでバランスの良い美しさが際立っています。ヒアルロン酸で不自然に高くなっていた鼻筋や尖っていた顎先が落ち着き、全体に調和が取れた印象です。

まさに「ヒアル顔」から本来の魅力的な素顔への生還と言えるでしょう。ファンの方々からも「昔のはるっぴ(兒玉さんの愛称)らしさが戻った」といった声が上がり、今回の決断は大いに支持されました。

参照元: chanto.jp.net

▶️ ヒアルロン酸分解注射についてはこちら

専門医の見解:自然な美しさと正しい美容整形との付き合い方

美容外科専門医の立場から申し上げて、兒玉遥さんがヒアルロン酸を溶かす決断を下したことは大正解だったと思います。不自然な仕上がりを放置せず元に戻す勇気を持ったことは賞賛に値しますし、本来の顔立ちの美しさ・バランスを取り戻すために必要な軌道修正だったからです。ヒアルロン酸に限らず、結果に違和感のある美容整形はそのままにせず適切な修正を施すべきです。

場合によっては今回の兒玉さんのようにヒアルロニダーゼで元の状態に戻し、改めて自然に見えるよう治療をやり直すことも検討する必要があります。幸いヒアルロン酸は溶解という手段で元に戻すことが可能な施術です。これは「やり過ぎた…」と後悔している方にとって大きな救いになります。

兒玉遥さんのケースは、「ヒアル顔」から抜け出し本来の魅力を取り戻した好例でしょう。その勇気ある決断によって、彼女本来が持つ自然な愛らしさ・美しさが再確認できました。この出来事は、多くの美容整形に関心のある方々にとっても大切な教訓だと思います。

すなわち、「美しさの追求も度を超せば本末転倒になり得る」こと、そして「不自然さに気付いたら適切な対処(ヒアルロン酸を溶かす等)で軌道修正できる」ことです。美容医療はあくまでコンプレックスを解消して前向きな自分になるための手段であり、目的そのものになってはいけません。兒玉さん自身も「依存するほどやる必要はなかった」「精神安定剤のように続けるのはおすすめできない」と振り返っています。

また「整形にはメリットもあるけれどデメリットもある。自分も半分以上はやらなくてよかったな、失敗も経験した。安易には勧められない」と率直に語っています。この言葉はまさに、美容整形と上手に付き合っていく上で非常に重みのあるアドバイスです。昨今は兒玉さんのように、自ら美容整形を公表しその経験や失敗談まで赤裸々に明かす芸能人も増えてきました。

モデルの有村藍里さんが顎の骨切り手術でコンプレックスを克服した話や、YouTuberのてんちむさんが糸リフトや輪郭整形を告白した例など、美容整形をオープンに語る風潮が広まりつつあります。元モデルの梨花さん(52歳)も最近、自身のYouTubeで「美容医療で失敗しました」と題した動画を公開し、ボトックスとヒアルロン酸を入れ過ぎて「顔が大きく見えるし動かない…やっちゃった」と後悔したエピソードを語っています。梨花さんはヒアルロン酸を除去する施術を受け「元に戻れて良かった」と安堵の表情を見せました。

そして「歳をとる覚悟が足りなかった。綺麗になりたいという荷物が重すぎて、もっともっとと欲張ってしまった」と反省し、今回の失敗を通じて「“もっともっと”をやめようと思った」と述べています。このように、経験者が発信するリアルな声は私たち医師から見ても非常に参考になりますし、一般の皆さんにも美容整形の光と影を正しく知ってもらう良い機会になっていると感じます。

参照元: excite.co.jp

まとめ

最後に、筆者は20年以上美容外科診療に携わってきた者として、常に患者様には「バランスの取れた美しさ」と「やりすぎない適度な施術」の大切さをお伝えしています。確かに美容整形はコンプレックスを解消し人生を前向きにしてくれる素晴らしい力があります。しかし一方で、兒玉遥さんの例が示すように、度を超した施術は本来の魅力を損ねてしまう危険性があります。

 

大切なのは「今の自分をより好きになるためにどう整形と向き合うか」です。他人と比べて「あの子のようになりたい」と思う気持ちは誰にでもありますが、その根底にある「今の自分が好きじゃない」という思いに向き合い、自分自身の良さもぜひ見つめ直してほしいと思います。美容整形はその手助けにはなりますが、万能薬ではありません。

 

兒玉さんが見せてくれたように、必要に応じて引き算の美学(例:ヒアルロン酸を溶かす勇気)も持ちながら、自分らしい美しさを追求していくことが何より重要でしょう。兒玉遥さんの今回の選択は、美容医療との正しい付き合い方を示す一例と言えます。整形そのものを否定する必要は全くありませんが、自分に本当に必要な施術を見極め、適度な範囲で賢く活用することが肝心です。

 

美容外科医として、筆者も今後カウンセリングの場でこのケースを一つの教訓としてお話しし、患者様が安全かつ満足のいく方法で美を追求できるよう努めてまいります。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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