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ヒアルロン酸豊胸でしこり?後悔しないために知っておくべきデメリット
更新日:2025/07/15
公開日:2025/07/04

ヒアルロン酸豊胸はメスを使わず15分程度でバストアップできる手軽なプチ豊胸として人気の豊胸手術です。シリコンバッグ(豊胸インプラント)と異なり、注入したヒアルロン酸が約2年ほどで体内に吸収されてなくなることも「一時的だから安心」と気軽に感じられるポイントの一つでしょう。
しかしその手軽さゆえに安易に受けてしまい、後から「後悔」するケースもあります。特に施術後に胸にしこり(硬い塊)ができてトラブルになる例があります。
本記事では美容外科専門医の視点から、ヒアルロン酸豊胸の代表的なデメリット(短所・リスク)について分かりやすく解説します。豊胸を検討中の方が後から後悔しないために、ぜひ知っておいてほしいポイントをまとめました。

プチ豊胸(ヒアルロン酸注射)660,000円(税込)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
ヒアルロン酸豊胸とは?メリットのおさらい
ヒアルロン酸豊胸とは、専用の高濃度ヒアルロン酸製剤をバストに注入してサイズアップする豊胸法です。注射による施術なので身体への負担が比較的少なく、翌日より通常の生活ができます。施術時間は15分程度で、もちろん日帰りで受けることができます。注入に使用する針は先端が丸いカニューレ(鈍針)や太めの注射針で、脇の下や胸の下(乳房下縁)に直径2〜5mmほどの小さな穴を開けてそこからヒアルロン酸を注入します。傷跡は非常に小さく、術後しばらくすればほとんど目立たなくなるため、人にバレにくいのも利点です。
ヒアルロン酸豊胸のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 手軽でダウンタイムが短い
メスを入れる手術に比べて身体的・精神的負担が軽く、施術後の腫れ・内出血も少なめです。多忙で長い休みが取れない方でもチャレンジしやすい豊胸と言えます。
- 仕上がりを微調整しやすい
注入するヒアルロン酸の量を調節することでボリュームをコントロールしやすく、左右差の調整やデコルテ部分のボリュームアップなど細かなデザインも比較的得意です。
- 万一気に入らなくても元に戻せる
ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収されていくため効果は永続しませんが、裏を返せば「いずれ元に戻るから安心」と考えることもできます。どうしても仕上がりが気に入らなければヒアルロニダーゼという分解酵素の注射でヒアルロン酸を溶かして早めに除去することも可能です。将来的に異物を体内に残したくないという方にも心理的ハードルが低い方法でしょう。
このようにヒアルロン酸豊胸には魅力的な点もあります。しかし一方で見逃せないデメリット(短所やリスク)も存在します。以下では、ヒアルロン酸豊胸を受ける前に知っておくべき主なデメリットについて詳しく説明します。
写真上段:バストにヒアルロン酸を注射する前
写真中段:片側100ccのヒアルロン酸を注射した直後
写真下段:ヒアルロン酸注射6日後
プチ豊胸(ヒアルロン酸注射)660,000円(税込)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
ヒアルロン酸豊胸のデメリットまとめ
ヒアルロン酸豊胸には後悔しないために知っておくべきデメリットがいくつか存在します。メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが大切です。ここでは主な短所やリスクを箇条書きで挙げ、その後に詳しく解説します。
効果の持続期間が限られている
ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収されてしまうため、バストアップ効果は永続ではありません。注入製剤や個人差はありますが、効果を実感できる期間は約1年~1年半程度と考えておくのが一般的です。最終的には2年程度で注入したヒアルロン酸の大部分が吸収されてなくなり、バストサイズは元に戻ってしまいます。一度きりの施術では一生効果が続かない点は大きなデメリットです。
一度に大幅なサイズアップはできない
ヒアルロン酸豊胸は得られるボリューム増加に限界がある方法でもあります。あまり大量に入れすぎると、費用が高額になるため、片胸あたり100〜150cc程度(約1カップアップ)注入するのが一般的です。したがって「一度の施術で2カップ以上サイズアップしたい」といった大幅なバストアップには向きません。
しこり(硬い塊)ができるリスク
ヒアルロン酸豊胸で最も注意すべきデメリットが「しこり」の発生リスクです。注入したヒアルロン酸が固まったり、体内で周囲を膜(カプセル)に覆われたりすることで、胸の中に硬い塊ができて触れる場合があります。特に注入方法によってしこりの出来やすさに差があります。少量ずつヒアルロン酸を分散してあちこちに注入する方法だと、胸の中に小さなヒアルロン酸の塊が点在する状態になります。
それぞれの塊の周りに薄い膜(カプセル)が形成されるため、それが複数の小さなしこりとして触れてしまうのです。一方、一度にまとまった量のヒアルロン酸を乳腺下の適切な層に大きな塊として注入すれば、ヒアルロン酸同士がまとまって一つの塊になり、触り心地も自然でしこりとして触れにくくできます。
ただし大きな塊で入れる場合は技術が必要で、やり方が悪いと逆に不自然な膨らみや大きなしこりになりかねません。いずれにせよ施術者の技術力や注入法次第でしこりリスクに大きな差が出る点には注意が必要です。
以上が主なデメリットの概要です。中でも「しこり」のリスクはタイトルにもある通り重要なポイントですので、次にもう少し掘り下げて解説します。
ヒアルロン酸豊胸で「しこり」ができる原因と対策

ヒアルロン酸豊胸後のしこりはなぜできるのでしょうか?前述した通り、大きな要因となるのが注入方法の違いとヒアルロン酸の質です。専門医の立場から、しこりを防ぐためのポイントをお伝えします。
注入層と方法の違いによるしこり発生の差
ヒアルロン酸を注入する位置(層)や一度に注入する量の違いで、しこりのリスクが変わります。ヒアルロン酸が分解吸収されにくい理想的な注入層は、乳腺下〜大胸筋上の脂肪層(乳腺と大胸筋の間の層)です。この層は血流がそれほど多くなく代謝が穏やかなため、ヒアルロン酸が長持ちしやすい場所です。
私のクリニックでも、脇の下を5mmほど切開してカニューレを挿入し、この乳腺下の脂肪層に狙いを定めてヒアルロン酸を注入しています。しかも注入はボーラス(一括)投与といって、一度にまとまった量をゆっくり注ぎ込み、乳腺下に一塊のヒアルロン酸を作る方法を採用しています。
こうすることでヒアルロン酸が乳腺下でしっかりとまとまり、自然なバストの膨らみに近い形状で落ち着きます。術後数ヶ月かけてヒアルロン酸の塊の周囲に薄い被膜(カプセル)が形成され、そのカプセルによってヒアルロン酸の吸収スピードが緩やかになる効果も期待できます。一塊にまとまっていれば触感も乳腺とあまり変わらず、柔らかさを保てます。またカプセルが一度できてしまえば、その中に後から追加注入することも可能で、追加分も同じカプセル内に留まるため、さらに吸収されにくくなります。
一方で、カニューレや針で少しずつ分散してヒアルロン酸を注入する方法の場合、ヒアルロン酸が細かく散らばるため無数の小さな塊ができてしまいます。それぞれの小さな塊の周囲に個別にカプセルが形成されると、胸全体で複数のしこりが触知される状態になりやすいのです。
また小分けにされたヒアルロン酸は体内組織との接触面積が大きくなるため分解吸収も早まってしまいます。カプセルが形成されなかった場合は周囲に拡散して更に吸収が速く進み、効果の持続期間も短くなります。つまり「しこりが多発しやすい注入法は、吸収も早い」という二重のデメリットがあるのです。
ヒアルロン酸製剤の質による差
使用するヒアルロン酸製剤の品質も、しこり発生と持続期間に影響します。不純物の多い粗悪なヒアルロン酸や、体内での分解が早い低品質な製剤を使うと、炎症が起きたり早期に吸収されたりしてしこり化リスクが高まると考えられます。
近年では豊胸専用に開発された高品質で粒子の大きなヒアルロン酸製剤(筆者のクリニックで使用しているFineha Volume®)も登場しており、そうした良質な製剤は吸収がゆっくりで効果も長持ちします。逆に粗悪品だと体内ですぐ分解されて効果が消えたり、異物反応で硬くしこりになったりしやすいのです。
「格安」を売りにする一部のクリニックでは、コスト削減のために中国製の安価なヒアルロン酸を使用したり、希釈して量を水増ししているケースも報告されています。そういった場合、施術直後は大きくなっても数ヶ月もしないうちにしぼんでしまったり、予期せぬトラブルにつながる恐れがあります。ヒアルロン酸豊胸でしこりを防ぐためには、適切な方法で適切な製剤を使うことが何より重要なのです。
しこりができてしまった場合の対処
万が一ヒアルロン酸豊胸後にしこりが生じた場合、放置せず早めに治療を受けたクリニックに相談することをおすすめします。しこりが小さく新しければ、ヒアルロニダーゼ注射で溶かして改善を図ることが可能です。一方、時間が経って被膜が厚く線維化(瘢痕化)したしこりは注射では溶けにくくなり、外科的に切開して摘出するしか方法がないケースもあります。
しこりが増えすぎると摘出手術も大掛かりになり、傷跡が残るリスクも出てきます。そうなる前に適切な処置をすることが大切です。ヒアルロン酸豊胸を受けた後は、定期的に自己チェックや検診を行い、違和感があればすぐクリニックで診てもらうようにしましょう。
後悔しないためのクリニック選びのポイント

ヒアルロン酸豊胸で失敗したり、後悔したりしないためには、どのクリニックで誰に施術してもらうかが非常に重要です。同じヒアルロン酸注入でも、クリニックや医師の技量・方針によって仕上がりや持続期間、トラブル発生率に大きな差が出ます。クリニック選びの際は以下のポイントに注意しましょう。
実績と経験が豊富な医師を選ぶ
ヒアルロン酸豊胸は手軽な反面、簡単そうに見えて実は高度な注入テクニックを要します。バストの解剖を熟知し、美しい仕上がりをデザインできるセンスと技術を持った医師に任せることが大切です。症例数が多く経験豊富な専門医は、それだけ適切な層への注入やしこりを防ぐノウハウを持っています。「○○学会専門医」などの資格や経歴も参考になりますが、何よりカウンセリング時の説明が丁寧で信頼できる医師かどうかを重視しましょう。過去の症例写真を見せてもらったり、質問に真摯に答えてくれる医師であれば安心です。
安すぎる価格に惑わされない
クリニックによって費用設定は異なりますが、相場とかけ離れて極端に安い料金を掲げている場合は要注意です。安価の裏には「質の悪いヒアルロン酸を仕入れてコストを下げている」「生理食塩水などでヒアルロン酸を希釈し、見かけの注入量を増やしている」などのリスクが潜んでいる可能性があります。
実際に「安さに惹かれて施術を受けたらすぐに効果がなくなってしまった」「変なしこりだらけになってしまった」という声も聞きます。また、安さをウリにして大量注入を勧めてくるケースでは、一度に入れすぎて、しこり化するリスクも高まります。価格が安いに越したことはありませんが、適正価格とかけ離れた安価プランには慎重になりましょう。値段だけでクリニックを決めないことが後悔しない秘訣です。
使用するヒアルロン酸製剤を確認する
カウンセリング時にどんなヒアルロン酸製剤を使うのか尋ねてみましょう。メーカーや製品名を公開しているクリニックもあります。仮に聞いてはぐらかされたり、明確に答えられなかったする場合は注意が必要です。質の悪い製剤は持続力も低くトラブルも起きやすいため、ここはしっかり確認すべきポイントです。
アフターケア・保証体制の有無
ヒアルロン酸豊胸は時間経過で変化する施術です。術後の検診が充実しているか、しこりやトラブルが起きた際にきちんと対応してもらえるかも重要です。例えば「万一のトラブル時は医師が責任もって対応する」など、アフターケアに積極的なクリニックだと安心できます。カウンセリング時に術後のフォローについてもしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。
以上のように、クリニックや医師選び次第で仕上がりや安全性は大きく左右されます。「ヒアルロン酸豊胸だからどこで受けても同じ」ということは決してありません。安易にクリニックを決めず、信頼できるところをじっくり探すことが後悔しないための大事なステップです。

プチ豊胸(ヒアルロン酸注射)594,000円(税込)
※(左右90㏄ずつ)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
まとめ
ヒアルロン酸豊胸は手軽で魅力的な豊胸術ですが、その一方で「効果が一時的」「大幅なサイズアップ不可」「しこりリスク」「費用増大」など様々なデメリットが存在します。実際に施術後にしこりなどのトラブルで後悔するケースも報告されています。だからこそ、施術を受ける前にメリットだけでなくデメリットやリスクについてもしっかり理解しておくことが大切です。
特にしこりに関しては、注入法や医師の技術によって発生リスクを低減させることも可能です。適切な方法で行えばヒアルロン酸豊胸の効果をより安全に引き出すことができますが、逆にやり方を間違えれば取り返しのつかないトラブルにもつながりかねません。そういった意味でも、信頼できるクリニック・医師のもとで施術を受けることが何より重要と言えるでしょう。
ヒアルロン酸豊胸を検討中の方は、本記事で挙げたデメリットや注意点を踏まえて、自分にとって本当にメリットが上回る選択なのかを冷静に判断してください。メリット・デメリットを理解した上で適切な施術者に任せれば、「プチ豊胸」を後悔のない満足のいく体験にすることも十分可能です。焦らず情報収集し、不安な点はカウンセリングでしっかり質問して解消しておきましょう。大切なご自身の体ですから、納得いくまで検討してから決断することをおすすめします。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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