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バッグによる豊胸手術のダウンタイム
更新日:2025/07/15
公開日:2025/06/27

豊胸手術(シリコンバッグによる豊胸)を検討中の女性の皆さんに向けて、美容外科専門医の視点から「バッグによる豊胸手術のダウンタイム」について詳しく解説します。まず「ダウンタイム」とは、美容施術や手術を受けてから日常生活に支障がなくなるまでの回復期間を指す言葉です。豊胸手術のダウンタイム中には、痛み・腫れ・内出血・むくみなど様々な症状が現れます。
この記事では、豊胸手術(バッグ挿入)におけるダウンタイムに焦点を当て、特にシリコンバッグを挿入する位置(大胸筋下法 vs 乳腺下法)による違いを中心に解説します。術後の痛みの程度や回復期間の差、運動や性行為を再開できる時期の目安など、読者の不安を解消し術後のイメージが湧くよう丁寧に説明していきます。豊胸手術のダウンタイムを正しく理解し、術後の過ごし方の参考にしてください。
挿入位置による豊胸手術のダウンタイムの違い

豊胸手術(バッグ挿入法)1,320,000円(税込)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
豊胸手術でシリコンバッグを挿入する位置は主に2種類あり、それぞれ「乳腺下法」(バッグを乳腺の下・大胸筋の上に挿入)と「大胸筋下法」(バッグを大胸筋の下に挿入)と呼ばれます。
このバッグを入れる位置の違いによって、術後のダウンタイム(痛みや腫れの程度、回復スピード)にも大きな差が生じます。以下で乳腺下と大胸筋下それぞれの方法について、ダウンタイムの特徴を詳しく見てみましょう。
大胸筋下法(筋肉下にバッグを挿入)

大胸筋下法(バッグを大胸筋下に挿入する豊胸)のイメージ図。
大胸筋の下にシリコンバッグを挿入する方法で、術後は強い痛みを伴いやすい。また筋肉層は血流が豊富なため剥離時に出血しやすく、血腫(血液のかたまり)のリスクも相対的に高くなります。
大胸筋下法では、胸の大胸筋という筋肉の下側の空間にインプラントを挿入します。メリットとして、バッグの上に筋肉が被さるため皮下との間に厚みができ、バッグの輪郭が表面に浮き出にくいことが挙げられます。痩せ型で皮下脂肪や乳腺組織が少ない方でも、バッグの存在が目立ちにくく、触った感触も比較的自然になる傾向があります。
一方デメリットとして、術式上どうしても筋肉や筋膜の剥離操作を伴うため術後の痛みが強い点は注意が必要です。実際、大胸筋下法は豊胸手術の中でも最も痛みが強い方法であり、術後しばらくは笑ったり、胸に何か触れただけでも痛むほどです。痛みのピークは術後数日間ですが、その後も筋肉痛のような痛みが少なくとも約2週間程度は続くと考えられています。個人差はありますが、痛みが完全に落ち着くまでに1〜2か月ほど要するケースもあります。
術後最初の1週間は痛みでベッドから起き上がれないほど辛い方もいるほどで、痛み止めが処方されても完全には抑えきれない場合もあります。このように大胸筋下法はダウンタイム(痛み・回復期間)が長く辛い傾向があるため、事前によく理解しておくことが大切です。また、大胸筋下法では筋肉層の手術になることで出血にも注意が必要です。
筋肉には血管が豊富に走行しているため、剥離操作の際に出血量が多くなる可能性があります。術中・術後の止血管理を徹底しないと、体内で出血した血液が溜まって血腫を形成し、胸の腫れや痛み・しこりの原因となってしまいます。血腫ができた場合は吸収されるまでに時間がかかり、ダウンタイムが延長する要因にもなります。
そのため大胸筋下法では、医師が丁寧に止血を行いドレーンを留置するといった措置で血腫予防に努めます。また、術後の腫れや内出血も大胸筋下ではやや強めに出る傾向があります。胸を大きく動かすと痛みや出血リスクが高まるため、安静期間も長めに確保されることが一般的です。以上のように大胸筋下法のダウンタイムは、痛み・腫れが強く回復に時間がかかる点がデメリットですが、痩せ型の方でもバッグの存在を自然にカバーできるというメリットから、必要に応じて選択される方法です。

豊胸手術(バッグ挿入法)1,320,000円(税込)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
乳腺下法(乳腺下にバッグを挿入)

乳腺下法(バッグを乳腺の下・大胸筋の上に挿入する豊胸)の模式図。
筋肉を剥がさないため術後の痛みが比較的軽く、回復も速いのが特徴です。脂肪や乳腺がある程度ある体型の方に向いており、仕上がりも自然になりやすい方法です。
乳腺下法では、乳腺組織の下で大胸筋の上にあたる層にシリコンバッグを挿入します。本来乳腺は筋肉の上に乗っているものなので、その位置に人工乳腺ともいえるバッグを入れてバストボリュームを補う方法です。メリットとして、術中に筋肉を切開・剥離しないため術後の痛みが比較的軽度で済み、回復が早い点が挙げられます。
実感としては「強めの筋肉痛」あるいは「軽い打ち身」程度の痛みで済むことが多く、大胸筋下法よりも日常生活への支障が少ない傾向にあります。もちろん個人差はありますが、乳腺下法では術後の痛みが最も少なく、ダウンタイムが短い豊胸術であると一般的に言われています。術後の回復も早く、腫れや内出血などの主要な症状は術後1〜2週間程度で落ち着くケースが多いのです。
大胸筋下法では術後2週間経っても胸に物が当たると痛むような状態でしたが、乳腺下法ではそこまで強い痛みが長引くことは稀です。打ち身程度の鈍い痛みや違和感は多少残っても、約1週間も過ぎれば日常生活に復帰できる程度まで回復する方がほとんどです。実際、多くのクリニックで乳腺下法の場合「比較的早く社会生活に戻れる」と説明されます。
筋肉を操作しない分、胸の動きも自然に近く仕上がりやすいのも乳腺下法の利点です。仰向けに寝れば自然にバストが左右に流れるなど、大胸筋下に比べ柔らかい質感・自然な動きになりやすいとされています。もっとも、乳腺下法にも注意点はあります。
それは適応となる体型や乳腺の発達具合を見極める必要がある点です。乳腺下法は元々バストのボリュームがある程度あり、乳腺や皮下脂肪に厚みがある方に適しています。こういった方であれば、バッグを乳腺下に入れても皮膚との間に十分な脂肪・乳腺組織がクッションとなるため、バッグの輪郭が表面に浮き出たり不自然になる心配は少ないです。
しかし逆に痩せ型で乳腺のボリュームが乏しい方に乳腺下法を行うと、バッグの縁が皮下に浮き出て見えてしまうリスクがあります。術後の仕上がりが不自然になってしまう可能性があるため、こういったケースでは乳腺下法は推奨されません。そのため、患者さん一人ひとりの元々のバスト状態(乳腺の発達具合や皮下脂肪の厚み)を診察した上で、バッグの挿入位置は専門医が適切に判断する必要があります。
適応を守れば、乳腺下法は痛みも少なく見た目の仕上がりも良好なケースが多い安全な方法です。術後の血腫や感染のリスクも比較的低いとされ、大胸筋下法に比べてダウンタイムが穏やかで済む傾向があります。ただし乳腺下法でも術後は患部を圧迫固定し、安静に過ごすことで内出血・腫れを最小限に抑える処置が必要です。総じて、乳腺下法はダウンタイムが軽く済みやすい豊胸手術ですが、適切な症例に用いることが重要です。

豊胸手術(バッグ挿入法)1,320,000円(税込)
※治療後一時的に、腫れるケースがあります。
大胸筋下法が選択されるのはどんな場合?
このように乳腺下法と大胸筋下法ではダウンタイムに大きな差があります。痛みや回復期間だけを考えると「できるだけ乳腺下法を選びたい」と思われるかもしれません。実際、多くの美容外科クリニックでも仕上がりの自然さや患者さんの負担を考慮して、可能な限り乳腺下へのバッグ挿入を第一選択としています。
乳腺下に入れることでバストの動きも自然になり、術後の痛みも軽減できるためです。しかし一方で、体型によっては大胸筋下法が適しているケースも存在します。特に極端に痩せている方、乳腺や脂肪が非常に少ない方では、前述のように乳腺下法ではバッグの輪郭が透けて見えてしまう恐れがあります。
こうした場合には、あえてダウンタイムが長くなることを承知で大胸筋下法を選択する意義があります。大胸筋の下にバッグを入れることで皮下との間に筋肉の厚みが加わり、痩せ型の方でもバッグの存在感を外見上・触感上ともに極力抑えることができるからです。実際、「もともと胸がかなり小さい方や痩せ型の方には大胸筋下法の方が良い結果になる場合がある」とされています。
逆に乳腺や脂肪が十分ある方に無理に大胸筋下法を行うと、乳腺とバッグの境目に段差が生じ不自然に見えることがあります。したがって、豊胸手術では患者さん個々のバストの状態を見極めた上で、「乳腺下法か大胸筋下法か」を経験豊富な専門医が判断することが極めて重要です。判断を誤るとせっかく豊胸しても仕上がりに満足できなくなる恐れがあるため、カウンセリングで医師と十分に相談しましょう。
結論として、大胸筋下法が選択されるのは「乳腺下ではバッグの輪郭が浮いてしまうリスクが高い場合」に限られると言ってよいでしょう。美容外科専門医としては、まず患者さんの体型・乳腺量・希望するバストサイズ等を総合的に判断し、ダウンタイムの負担と仕上がりのバランスを考慮した方法を提案します。
豊胸手術をご検討の際は、「自分の場合はどちらの方法が良いのか?」を遠慮なく専門医にご相談ください。適切な方法を選ぶことで、術後のダウンタイムを最小限に抑えつつ理想のバストを手に入れることが可能です。
術後の過ごし方と回復:運動や性行為はいつから可能?

豊胸手術(バッグ)のダウンタイム中の過ごし方についても気になるポイントだと思います。特に「術後どれくらいで運動して良いか」「性行為の再開時期」などは多くの患者様が疑問に感じる点です。一般的に、豊胸手術後は少なくとも約1〜2週間は安静に過ごす期間と考えてください。
術後すぐに激しい運動や胸に負担のかかる行為を始めてしまうと、出血や腫れが悪化したり、バッグの位置ずれなどトラブルの原因となります。私のクリニック(船橋中央クリニック・青山セレスクリニック)では全身シャワーは術後3〜4日目の固定除去後から可能で、入浴・軽い運動・飲酒は術後1週間後から可能と案内しています。ただしこれはあくまで目安であり、実際に運動を再開する際は痛みや腫れがしっかり引いていることを確認する必要があります。
無理をせず、まずはストレッチやゆっくり歩く程度の軽い運動から始め、徐々に通常の運動強度に戻していくのが安全です。性行為の再開についても基本的な考え方は運動と同様です。豊胸手術後のバストはしばらく不安定で刺激に弱いため、ダウンタイムが十分に落ち着くまでは性行為は控えることが推奨されます。
特に術後直後〜約2週間は傷口も組織も安定しておらず、強い刺激を与えると出血や腫れを引き起こしたり、挿入したバッグの位置がずれる可能性があります。クリニックによって指導は様々ですが、少なくとも術後2週間程度は性行為は避け、その後もバストへの強い圧迫や激しく揉む行為は避けるようにしましょう。大胸筋下法の場合は痛みが長引く傾向があるため、乳腺下法に比べてこうした活動再開のタイミングも少し遅らせた方が安心でしょう。
ご自身の痛みがなくなってきたと感じても、術後間もないうちは油断せず、徐々に普段の生活に戻すことが大切です。
ダウンタイム軽減の工夫とアフターケア
ダウンタイム中は安静にしつつも、できるだけ快適に過ごしたいものです。痛みが強い場合は処方された鎮痛剤を適切に使用し、胸を圧迫するブラジャーやバストバンドの装着指示がある場合は守りましょう。患部を冷やすことは腫れや痛みを和らげるのに有効ですが、長時間の冷やしすぎには注意が必要です。
睡眠時は上半身を少し高くして寝ると、腫れの軽減に役立ちます。食事面ではタンパク質やビタミンをしっかり摂り、組織の治癒を促すことも大切です。術後数日は腕を大きく動かさないようにし、特に大胸筋下法を受けた方は上肢の激しい動きを控えて筋肉の負担を減らしてください。
クリニックで指示されたアフターケア(消毒や傷のケア、定期健診など)は必ず守り、気になる症状があればすぐ医師に相談しましょう。適切なアフターケアを行うことで、ダウンタイムを少しでも短縮し快適に乗り切ることができます。
まとめ
バッグによる豊胸手術のダウンタイムについて、挿入位置ごとの違いと術後の過ごし方のポイントを解説しました。大胸筋下法と乳腺下法では痛みや回復速度に明確な差があり、特に大胸筋下法は強い痛みと長めのダウンタイムを伴うこと、一方で乳腺下法は痛みが軽く回復も早い傾向があることがお分かりいただけたと思います。ただし最適な方法の選択は患者様の体型や希望によって異なるため、信頼できる美容外科専門医と相談のうえ決定してください。
術後は医師の指示を守り、無理のない範囲で日常生活に復帰していきましょう。ダウンタイム中は不安もあるかもしれませんが、適切なケアを続ければ着実に痛みや腫れは引いていきます。数週間もすれば普段の生活を取り戻し、理想のバストを思いきり楽しめるようになるはずです。
豊胸手術のダウンタイムを事前に理解し心構えを持っておくことは、精神的にも大きな安心材料となります。ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、術後のイメージトレーニングや準備に役立ててください。疑問や不安がある場合は遠慮なく担当医に相談し、万全の態勢で豊胸手術に臨みましょう。
適切な方法とケアさえ押さえておけば、豊胸手術のダウンタイムは必ず乗り越えられます。美しいバストと自信を手に入れるために、焦らずじっくりと身体を回復させていってください。将来の理想の自分に近づくための時間と思って、ダウンタイムを前向きに捉えていただければ幸いです。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
豊胸手術, シリコンバッグ, ダウンタイム, 乳腺下法, 大胸筋下法
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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