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元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ
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冬の乾燥で肌がかゆい!かきむしりによる黒ずみを防ぐ正しいケアとは

更新日:2026/01/26

公開日:2026/01/30

冬場は空気が乾燥するため、肌のかゆみを訴える患者さんが増える季節です。私が院長を務めるクリニックでも、「乾燥で肌が全身かゆくて我慢できない」「かゆくて寝ている間につい掻きむしってしまい、肌が傷だらけになってしまった」といったご相談が冬になると非常に多く寄せられます。

かゆみがあるとつい掻いてしまうのは仕方のない反応ですが、実はこの“かきむしり癖”こそが肌の黒ずみ(色素沈着)の大きな原因になることをご存知でしょうか。乾燥によるかゆみを放置して掻き壊してしまうと、肌に茶色っぽいシミのような跡が残ってしまうリスクがあるのです。

冬は湿度が低く、暖房の影響で室内の空気も乾燥しがちになります。そのため肌から水分が奪われやすく、角質層のバリア機能が低下してかゆみや炎症が起こりやすくなります。特に加齢により皮膚の潤い成分(皮脂やセラミドなど)が減少している方、もともと乾燥肌の方は、冬場に「乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)」と呼ばれる皮膚疾患を起こしやすくなります。

乾燥性湿疹になると皮膚が粉をふいたようにカサカサになり、軽い刺激でも強いかゆみが生じ、つい掻いてしまうという悪循環に陥ってしまいます。さらに困ったことに、かきむしる行為によって皮膚表面に細かな傷が多数つき、バリア機能が一層損なわれてしまいます。その結果、湿疹が慢性化したり、後述するように色素沈着という厄介なシミが残ったりする可能性が高まるのです。

参照元:皮脂欠乏症診療の手引き 2021(日本皮膚科学会)

掻きむしりで残る「茶色いシミ」に注意

肌を爪などで掻き壊すと、一時的にはかゆみが紛れても、その部分の皮膚には細かな傷と炎症が生じています。そしてこの炎症がおさまる際に問題となるのが「炎症後色素沈着」です。

炎症後色素沈着とは、虫刺され跡やニキビ跡でも起こる現象ですが、皮膚に炎症が起きた後にメラニン色素が過剰に生成され、その部分が茶色や黒っぽいシミのように残ってしまう状態を指します。かきむしりによる傷や湿疹の跡も、この炎症後色素沈着によって茶色っぽい跡が残りやすくなります。

一度こうしたシミができてしまうと、自然に薄くなるまで数ヶ月から場合によっては年単位の時間を要することもあります。特に私たち日本人を含むアジア人の肌質は、炎症に対してメラニンが過剰反応しやすいため、色素沈着が起こりやすい傾向があります。つまり冬の乾燥によるかゆみを我慢できずに掻き続けていると、知らないうちに肌に消えにくい茶色いシミを作ってしまうリスクが高いのです。美容の観点から見ても、乾燥によるかゆみを甘く見ることはできません。

冬の乾燥かゆみを防ぐ正しいスキンケア

かゆみを予防し肌を守るには、原因である「乾燥」への対策を徹底することが最優先です。つまり、肌を乾燥させないよう十分に保湿し、皮膚のバリア機能を維持することが何より重要になります。では具体的にどのようなケアが効果的なのでしょうか?以下に皮膚科医の立場からおすすめする正しい対策ポイントをまとめます。

保湿ケアのポイント

  • 入浴後は5分以内に保湿: お風呂上がりの肌からはどんどん水分が蒸発していくため、入浴後は体を拭いた直後、できるだけ早く保湿剤(クリームやローション)を塗りましょう。目安として5分以内に塗るのが効果的とされています。時間が経つほど皮膚は急速に乾燥してしまうので、「お風呂から出たらまず保湿」を習慣にしてください。

  • 保湿剤は1日2回以上、こまめに塗る: 保湿は1日1回では不十分です。朝晩のスキンケアで少なくとも1日2回は全身に保湿剤を塗りましょう。さらに乾燥がひどい部分については、日中でも気づいたときにこまめに塗り直すとより効果的です。常に肌がしっとり潤った状態を保つことを意識してください。

  • 保湿剤は全身にたっぷりと(乾燥部分は重ね塗り): 乾燥によるかゆみは腕や足など部分的に感じることも多いですが、症状の有無にかかわらず肌全体にまんべんなく保湿剤を塗布しましょう。特に背中、すね、お腹周りなど乾燥しやすい部位には重ね塗りするくらいたっぷりと塗るのがポイントです。肌に潤いの膜を作るイメージで、ケチケチせず惜しみなく使ってください。

  • 保湿剤の選び方: 基本的には市販のローションやクリームなど、お手持ちの保湿剤で構いません。高価なものである必要もなく、ご自身の肌に合った使いやすいものを選んでください。
    まずはワセリンやセラミド配合のクリームなど一般的な保湿剤で様子を見て、十分な効果が得られない場合はヘパリン類似物質(いわゆるヒルドイドなど)や尿素配合クリームといった有効成分入りの保湿剤を試してみるのも良いでしょう。
    ただし、現時点で「どの保湿剤が最も優れているか」という明確な優劣のエビデンス(科学的根拠)はありません。重要なのは種類よりも、毎日欠かさず十分な量を塗るという継続的なケアです。

かゆみを防ぐ生活習慣のポイント

  • 熱いお風呂は避ける: 寒い季節でも、42℃を超えるような熱いお湯に長く浸かることは肌に必要な皮脂を奪い、乾燥とかゆみを悪化させます。冬の入浴はぬるめの湯(目安として38〜40℃)にとどめ、長風呂もしすぎないようにしましょう。またシャワーも熱すぎる温度設定は避けるのが無難です。

  • 体を洗うときは優しく: ナイロンタオルなどでゴシゴシと強く擦って洗うのは厳禁です。ボディソープや石鹸の泡で肌を撫でるようにやさしく洗い、擦りすぎないようにしてください。入浴後に体を拭くときも、タオルでゴシゴシ擦らずポンポンと軽く押さえるように水分を拭き取りましょう。

  • 爪は短く整えておく: かゆみがあると無意識のうちに肌を掻いてしまうことがあります。その際に少しでも肌を傷つけないよう、日頃から爪を短く切って丸く整えておきましょう。爪が鋭いままだと掻いたときに皮膚にダメージを与えやすく、色素沈着の原因にもなりかねません。特にお子さんや高齢の方は自分で加減ができない場合もあるため、周囲の方が爪の長さに気を配ってあげてください。

  • 衣類や寝具の素材に気を配る: 肌に直接触れる下着や衣服、シーツ類はなるべく刺激の少ない柔らかい素材を選びましょう。ウールや化学繊維のザラザラした生地は乾燥した肌には刺激となり、かゆみを誘発しやすい場合があります。綿やシルクなど肌触りの良い素材の衣類を身につけ、肌への負担を減らす工夫をしてください。

  • 室内の湿度を保つ: 暖房を使う冬場は部屋の湿度が下がりがちです。肌の乾燥を防ぐため、加湿器などを利用して室内を適度な湿度(目安として50〜60%程度)に保つよう心がけましょう。湿度を上げることで皮膚から蒸発する水分が減り、かゆみ予防につながります。濡れタオルを室内に干すだけでも湿度の維持に多少役立ちます。

  • 内側からも潤いを: 冬は夏場ほど喉が渇かず、水分補給がおろそかになりがちです。しかし体の中の水分不足は肌の乾燥にもつながります。意識して白湯や水、お茶などをこまめに摂り、身体の内側からも潤いを満たしてあげましょう。十分な水分摂取は皮膚の新陳代謝を整え、乾燥対策の一助となります。

以上のような保湿ケアと生活習慣の見直しによって、多くの場合冬の乾燥によるかゆみは改善・予防することができます。かゆみが治まれば掻きむしる必要もなくなり、大切な肌を守ることができます。まずはできるところから毎日のスキンケアに取り入れてみてください。

▶️ 美肌治療のポイントについてはこちら

良くならないときは皮膚科で早めの治療を

ご紹介したセルフケアを実践しても、それでもかゆみが強くて治まらない場合や、すでに掻きむしった跡が茶色く色素沈着してしまっている場合は、できるだけ早めに皮膚科を受診することをおすすめします。市販の保湿剤などでケアを2週間ほど続けても改善しないようであれば、我慢せず専門医に相談しましょう。夜も眠れないほどかゆみが強いケースでは、放置するとさらに悪化してしまう恐れがあります。

皮膚科では、保湿剤だけでなく症状に応じて医療用の外用薬や内服薬を併用することができます。たとえば炎症やかゆみがひどい場合にはステロイドの塗り薬や抗ヒスタミン剤(かゆみ止めの飲み薬)などが処方され、セルフケアでは抑えきれなかった症状も効率的にコントロールできます。これらの治療を併用することで頑固なかゆみも早く鎮まり、掻きむしりによる悪循環を断つことが可能です。

また、一度できてしまった色素沈着に対しても、レーザー治療(レーザートーニング)ビタミンイオン導入によって改善を図ることができます。自分でケアしていてなかなか消えないシミも、医療の力を借りればより早く薄くできるケースがありますので、あきらめずに相談してみてください。

▶️ しみ治療のポイントについてはこちら

まとめ

繰り返しになりますが、市販薬やセルフケアで治まらないかゆみや、すでにできてしまった黒ずみは、早めに皮膚科で治療するのが一番の近道です。

 

肌トラブルは悪化する前に対処するほど治りも早く、きれいな肌を取り戻しやすくなります。冬の乾燥シーズンも、正しいケアと必要に応じた早めの受診で、かゆみや黒ずみ知らずの健やかな肌を保ちましょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、美容外科医でありながら、肌治療にも精通している。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。シミ治療、にきび、ニキビ跡治療に定評がある。

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