投稿日:2024/02/14
(最終更新日:2024/02/20)
洗髪後のドライヤーとブラッシングの重要性【女性薄毛対策ブログ第13回】
(第11回「石鹸シャンプーと湯シャン」からの続き)
前回のブログでは日本人女性は髪の毛を洗いすぎている習慣があることを話しましたが、実はシャンプーや洗髪以上に女性に薄毛対策として重要なのはシャンプー後です。シャンプー後の髪の手入れはどのようにすべきでしょうか。 この記事では髪のとって非常に重要であるドライヤーとブラッシングの話をします。
シャンプー後には、何より髪をしっかり乾かすことが重要
お湯だけで洗うにしても、シャンプーを使うにしても、洗髪したあとは必ずしっかりと髪を乾かすことが重要です。その理由は主に2つあります。
■濡れたままは抜け毛の原因
まず1つめの理由は、髪は浸透性が高く、水を吸収して膨張することにあります。膨張した髪は乾いた髪と比べると、髪をとかすときに摩擦がかかりやすくなります。そのためダメージを受けて、抜け毛の原因になってしまうのです。
■頭皮の皮脂が増えてしまう
2つめの理由は雑菌の繁殖です。髪や頭皮を湿ったまま放置すると、蒸れて雑菌が増えてしまいます。濡れた髪や頭皮のように湿気がある空間では雑菌が増殖しやすくなるからです。こうして増えた雑菌は皮脂をえさにして増加します。そのせいで一時的に皮脂が減ると、体はよけいに皮脂の分泌を活発に行うため、結果的に皮脂が過剰分泌されてしまいます。先のシャンプーの悪影響のブログ記事でもお話ししたように、皮脂の過剰分泌は薄毛の原因になります。
洗髪後の効果的なドライヤーの使い方
次に効果的なドライヤーの使い方について詳しく説明します。
1.水分を取り除く
洗髪後、まずタオルで優しく水分を取り除きます。こすらずに押さえるようにして水気を吸収させます。
2.適切な温度設定
ドライヤーの熱が髪にダメージを与える可能性があるため、温度は中温〜低温に設定します。熱風と冷風を交互に使うのも効果的です。
3.適切な距離
ドライヤーのノズルを髪から約15〜20cm離して使用します。これにより、熱によるダメージを最小限に抑えることができます。
4.根元から乾燥
頭皮近くの根元から乾かし始め、徐々に毛先へと移動します。これにより、髪全体が均等に乾燥します。
5.毛流れを整える
ある程度乾燥したあとはブラシを使用して、髪の流れを整えながら乾燥させます。濡れた髪をブラッシングする場合は、特に柔らかいブラシを使用し、非常に優しく扱います。これにより、髪がまとまりやすくなり、スタイリングしやすくなります。
洗髪後の効果的なドライヤーの注意点
■高温の避ける
高温での長時間のドライヤー使用は、髪の乾燥やダメージの原因となります。温度はできるだけ低めに設定し、短時間での使用を心がけます。
■濡れたまま放置しない
濡れた状態で髪を放置すると、前述したとおり、バクテリアの繁殖や臭いの原因になることがあります。洗髪後はできるだけ早く乾燥させることが重要です。
■頭皮への注意
頭皮に直接熱風を当てすぎると、頭皮の乾燥や炎症を引き起こす可能性があります。特に敏感な頭皮を持つ方は、冷風を使用するか、ドライヤーの距離を十分に取ることが大切です。
■定期的な清掃
ドライヤーのフィルターは、ホコリや髪の毛で詰まりやすい部分です。定期的に清掃することで、効率的な乾燥が可能になります。
ふだんのヘアケアでは、髪を清潔に保つブラッシングがカギ
朝、髪を整えるときや、入浴前などのタイミングで、ブラッシングもしっかりすることがおすすめです。そもそも現代のように頻繁にシャンプーをする習慣がなかった時代は、人は今よりも熱心にブラッシングをして、髪を清潔に保つようにしていました。ブラッシングは、髪や頭 皮についたほこり、汚れを落としてくれるだけでなく、頭皮にとどまっている皮脂を毛先にまで行き渡らせることで、髪の毛に潤いを与えてくれるのです。
ブラッシングで抜ける毛は気にしないこと!
「ブラッシングをすると髪が抜けそうで……」と気にする方もいるかもしれませんが、そ の心配はありません。ブラッシング程度で抜ける髪は、すでに死んでいる髪。のちのブログ記事で 頭髪のメカニズムを詳しくご紹介しますが、それはヘアサイクル(毛周期)の中で休止期 にあたる髪です。休止期に入り、すでに死んだ髪も約3カ月は頭皮に生えたまま残るもの。 ブラッシングで抜けるのはそういう髪だというわけです。抜け毛を気にするよりも、まめにブラッシングをしてあげるようにしましょう。
効果的なブラッシング方法
■適切なブラシの選択
髪質に合ったブラシを選びましょう。例えば、細い髪には柔らかいブラシが、太い髪には硬めのブラシが適しています。
■優しくブラッシング
強く引っ張ると髪を傷める原因になります。髪の毛を優しくブラッシングし、からみや絡まりを慎重にほぐしましょう。
■頭皮から毛先まで
ブラッシングは頭皮から始め、毛先まで均等に行います。これにより、頭皮の油分を髪全体に広げることができます。
■ブラッシングの頻度
過度のブラッシングは逆効果になることがあります。一日に数回程度が理想的です。
■清潔なブラシの維持
ブラシは定期的に清掃し、髪の毛や汚れを取り除くことが重要です。
ブラッシングの注意点
■ウェットヘアの扱い
濡れた髪は非常に脆弱です。濡れた状態でのブラッシングは、髪を傷める原因になるため、特に注意が必要です。冒頭で書いたようにしっかりドライヤーで髪を乾かした後で、ブラッシングをしましょう。
■頭皮への刺激
頭皮を強くブラッシングすると、刺激や炎症を引き起こす可能性があります。頭皮への優しいタッチが重要です。
まとめ
洗髪後のドライヤーとブラッシングは、髪の健康を守る上で非常に重要です。ドライヤーは中温設定で、髪から15〜20cm離して使用し、髪の根元から毛先にかけて均等に乾かしましょう。ブラッシングは、髪質に合ったブラシを用いて優しく行うことが肝心です。これにより、頭皮の血行を促進し、自然な輝きと柔らかさをもたらします。しかし、過度の熱や強い力は髪にダメージを与えるため、温度設定や力加減には注意が必要です。適切なケアで、美しく健康な髪を保ちましょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。これまで延べ5万以上の薄毛治療を行う。著書に「専門医が徹底解説!女性の薄毛解消読本」(元神賢太著 / 幻冬舎)。女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美肌治療を得意としている
【関連項目】
薄毛対策のウソ?シャンプーについて【女性薄毛対策ブログ第11回】
効果はある?ない?〝薄毛ビジネス〟の実態【女性薄毛対策ブログ第8回】
薄毛対策の実態!間違った対策では薄毛は治らない!【女性薄毛対策ブログ第7回】
薄毛に気づいたときのショックは大!でもそれが出発点【女性薄毛解決ブログ第5回】
薄毛の悩みを抱える女性が増えている現状【女性薄毛解決ブログ第4回】
カテゴリーから探す
- アートメイク
- 二重・目元・クマ
- 小顔・輪郭治療
- 鼻
- アンチエイジング・若返り
- プチ整形
- その他の顔の治療
- にきび・ケミカルピーリング
- ほくろ・いぼ
- 美肌治療
- タトゥー除去
- 豊胸・バスト
- わきが・多汗症
- 痩せる方法
- 女性の薄毛
- レーザー脱毛
- 院長日記
- その他
- Articles in English
人気記事ランキング
-
1位
2024/01/26
唇のブツブツ:フォアダイスの原因・治し方・予防等について
-
2位
2024/08/11
手マン・クンニが臭う?陰部の臭いの真実とスソワキガについて
-
3位
2024/02/13
深田えいみさんの彼氏のイケメン美容外科医の素顔
-
4位
2024/09/29
鈴木紗理奈さんが受けた「切らない眼瞼下垂手術」の全貌
-
5位
2024/03/19
【白ニキビの原因と治し方】即効で治す方法とは?
最新記事
千葉エリアで治療をご希望の方はこちら
〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
東京エリアで治療をご希望の方はこちら
〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者