投稿日:2024/04/09
(最終更新日:2024/06/01)
福岡みなみの美容整形カミングアウトについて専門医が思うこと
最近、福岡みなみさんが自身の美容整形についてカミングアウトし、その総額が6000万円を超えることが明らかにしました。この話題は、多くの議論を呼び起こしています。一方で、別のニュースでは、若い女性が「立ちんぼ行為」で逮捕され、美容整形のための資金が欲しかったと供述しています。これらの事例から、福岡さんのカミングアウトと逮捕された女性たちとの間に見られる一見無関係な出来事の間に、深い社会的問題の根を見いだすことができます。美の追求が極端な行動につながることもあるこの現象は、現代社会の重要な問題点として取り上げるべきでしょう。このブログでは、これらの事例を深く掘り下げ、社会的な影響について考察します。
福岡みなみさんの番組内の発言とは
2024年4月4日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」に出演した福岡みなみさん(28歳)が、美容整形についての詳細を公開しました。彼女は番組のテーマ「芸能人のお金白書買ってよかった!買わなきゃよかった!」に関して「やってよかった」こととして、脂肪吸引と脂肪移植に500万円を費やした経験について話しました。この手術では、脚、腰、尻からの脂肪を顔に移植。彼女は「全身の余分な脂肪を吸引して、顔に移植してるんですよ」と明かし、手術直後の経過や、体全体にかけた総額6000万円についても語りました。顔に脂肪を移植した理由として「顔がゲッソリしていた。老け顔だった」からだと説明しました。総額6000万円の内訳として、腕、尻、脚の脂肪吸引、両目の二重埋没法(5回)、ほうれい線やこめかみへの脂肪移植、クマ取りなどと説明。数多くの整形手術を経て、「今の顔は大体気に入っています」とコメントしました。この告白はスタジオに大きな驚きをもたらしました。
福岡みなみさんのカミングアウト続報
福岡みなみさんはさらにこの番組の後、自身のエックス(旧ツイッター)で「恐ろしい程の美人だらけの芸能界で、1ミリでも可愛くなりたい、憧れのあの子達の隣でもキラキラしたい、どうしても可愛いを諦めきれない、って死ぬ程考え抜いた結果出来上がったのが私の女優顔整形という考え方」と投稿。「公表したのは、どんな女の子にも可愛くなれるチャンスがあると希望を持って欲しいから。女の子達の役に立つタレントでいたい」といい「みんなで可愛くなろう。私の持ってる美の知識と経験は全て捧げる覚悟です」と呼びかけました。
福岡みなみさんとは何者?
福岡みなみさん、28歳のタレントが美容整形に6000万円以上を投じた事実は、彼女の経済的な余裕を物語っています。福岡みなみは元々グラビア等中心に活動していたタレントでしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で仕事が激減したこともあり、ライブ配信アプリ「ポコチャ」で活動を開始しました。その後、わずか半年足らずで日本一の成績を達成し、約1億円を稼ぎました。初めは視聴者数が少なかったものの、自分の目標を熱心に語ることで、多くのリスナーが彼女を熱心に応援し始め、具体的なアイデアや戦略を共有するようになりました。ライブ配信を続けるうちに、「マンスリー1位」となり、それはその月に最も稼いだライバーであることを意味します。さらに、「チャンピオンシップ」という大型イベントで優勝し、本当の意味で「日本一」に輝きました。福岡さんはこの経験について、「ライブ配信で1億円稼いだ話」という本を出版し、その中でライブ配信での成功への道のり、リスナーとのコミュニケーションの取り方、課金を促すテクニックなどを詳しく紹介しています (幻冬舎)。現在ではバラエティ番組にも出演し、活動の場を広げています。
出典元:
“最初は視聴者3人しかいなかった”福岡みなみが、1億円ライバーになれた戦略とは
「立ちんぼ行為」で女性らが逮捕された事件とは
2024年3月21日、大阪市北区の路上で、いわゆる「立ちんぼ」をしていた疑いで風俗店従業員の女ら3人が逮捕されました。売春防止法違反の疑いで逮捕されたのは、19歳から27歳の風俗店従業員の女ら3人でした。 3人は、2024年の2月から3月にかけて、大阪市北区太融寺町の路上で売春をする目的で客待ちをする、いわゆる「立ちんぼ」をしていた疑いが持たれています。 警察によると、3人は、1回およそ1万5000円で売春行為をしていて、うち1人は11カ月でおよそ4000万円を稼いでいたということです。 3人とも『ホストクラブに通うための費用』や『美容整形のための費用が欲しかった』という趣旨の供述をしているということです。
参照元:
「立ちんぼ」で4000万円稼ぐ 風俗店で働く女ら逮捕 「『私の中にいる誰か』が立ちました」と供述も 「ホストクラブ」や「美容整形」に使うため
福岡みなみさんの発現の是非
福岡みなみさんが美容整形への自己投資に多額の資金を使用したことについて、彼女自身の努力と選択として全く問題ないと思います。一方で、多くの女性には6000万円もの大金を用意することは難しい現実があります。その百分の一の60万円でさえ、若い女性にとっては大きな貯金となり得ます。。福岡さんは「公表したのは、どんな女の子にも可愛くなれるチャンスがあると希望を持って欲しいから。女の子達の役に立つタレントでいたい。みんなで可愛くなろう。私の持ってる美の知識と経験は全て捧げる覚悟です」と発信していますが、彼女のこのような姿勢は、社会の美容整形への見方について大きな影響を与えるために深く考察する必要があると思います。
福岡みなみさんの発現の社会的影響
福岡みなみさんの「みんなで可愛くなろう」という発言は表面的には肯定的に映りますが、「お金をかけて美しくなること」を奨励しているようにも受け取れ、「金銭的投資をしてでも美しくなるべき」という圧力を伝えているとも受け取れます。これは、外見を重視するルッキズムの増長に繋がる恐れがあります。日本社会で一般女性が美容整形に多額なお金をかけるには、よほど副業でお金を稼ぐ必要になり、このようなルッキズムの増長は経済的に余裕のない女性にとって大きなプレッシャーになりかねません。このような風潮がパパ活や夜の水商売、売春などの行為に走らせる要因になることも考えられ、これが社会問題につながる可能性もあります。現に、大阪の売春防止法違反での逮捕の事件の要因の一つを引き起こしているとも言えます。
まとめ
私、美容整形専門医として、美容整形が外見だけでなく心の豊かさにも寄与することを深く理解しています。しかし、外見のみに焦点を当て、女性の価値を見た目や可愛さで判断するルッキズムの増大は懸念すべき問題です。美容整形は個人の自己表現と自信の向上に寄与しますが、それを社会的な美の基準に従うべきとする圧力に変えてはなりません。福岡みなみさんの言葉が、このような偏った価値観を助長する恐れがある点には、明確に反対の立場を取ります。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
【関連項目】
二重埋没法, 福岡みなみの整形, 福岡みなみ, 過剰な美容整形
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