投稿日:2023/11/05
(最終更新日:2024/01/16)

フェイスリフトの失敗と繰り返し手術:リスクと対策を解説

フェイスリフト 失敗

フェイスリフト手術の失敗例とその原因

フェイスリフト手術は、顔の若返りを目指す美容外科手術の中でも非常に人気があります。しかし、この手術には失敗例が存在し、患者さんが不満足な結果に終わることも少なくありません。失敗の原因は様々で、手術技術や術後のケア不足などが挙げられます。患者さんが手術を受ける際には、これらのリスクを理解し、信頼できる医師を選ぶことが非常に重要です。

 

●皮膚の菲薄化による失敗

フェイスリフト手術で失敗が起こる主な原因の一つが、皮膚の菲薄化です。手術で皮膚を引き上げる際に、必要以上に皮膚を切除してしまうと、皮膚が薄くなり、その結果、顔の表情が硬くなったり、不自然な見た目になったりしてしまいます。特に、目の周りや口の周りは影響を受けやすい部分です。このような失敗を避けるためには、医師の技術と経験が非常に重要となります。

●表情の不自然さによる失敗

フェイスリフト手術のもう一つの失敗事例が、表情の不自然さです。手術で皮膚を引き上げる際の方向が不適切だと、顔のパーツが歪み、不自然な表情を作り出してしまいます。たとえば、引き上げる方向が横向きだと、目や口が引っ張られてしまい、不自然な笑顔や表情を作り出してしまうことがあります。このような失敗を防ぐためには、手術前のカウンセリングで医師としっかりとコミュニケーションを取り、期待する結果を明確に伝えることが重要です。

 

フェイスリフトを繰り返し受ける際の注意点

フェイスリフトは一度受けると永久に効果が続くわけではありません。歳を重ねるごとに肌の老化は進み、再度手術を検討する方も多いです。しかし、繰り返しフェイスリフト手術を受けることには注意が必要です。皮膚の菲薄化や表情の不自然さを避けるためにも、手術の間隔と回数には十分に注意する必要があります。

●手術の間隔と回数の重要性

フェイスリフト手術を繰り返し受ける際には、手術の間隔と回数が重要な役割を果たします。一般的には、前回の手術からある程度の時間が経過していないと、皮膚の弾力が回復していないため、再度の手術で期待する効果が得られにくくなります。また、手術を繰り返すことで皮膚がダメージを受け、最終的には回復不可能な状態になってしまう可能性もあります。そのため、手術の間隔と回数には慎重を期する必要があります。

●過去の手術歴とリスク評価

過去にフェイスリフト手術を受けたことがある方が再度手術を検討する際には、過去の手術歴を医師に正確に伝えることが非常に重要です。過去の手術でどのようなテクニックが使われたか、どの程度の皮膚が切除されたかによって、再手術のリスクが大きく変わるからです。正確な情報提供により、医師はリスクを正確に評価し、安全で効果的な手術プランを立てることが可能となります。

 

フェイスリフトの失敗を防ぐための対策

フェイスリフトの失敗を防ぐためには、事前の準備と手術方法の選択が重要です。医師の技術や経験はもちろんのこと、患者自身もリスクと期待値を正確に理解し、適切な判断を下すことが求められます。失敗を防ぐための具体的な対策について解説します。

●SMAS筋膜を活用したリフトアップ

フェイスリフト手術の際には、単に皮膚を引き上げるだけでなく、SMAS筋膜と呼ばれる深い層の組織を利用することが一般的です。SMAS筋膜を活用することで、より自然な若返り効果を得ることが可能となり、失敗リスクを減少させることができます。SMAS筋膜を適切に引き上げることで、皮膚への負担を軽減し、より長持ちする結果を得ることができます。医師と相談し、SMAS筋膜を活用した手術方法を選択することが、失敗を防ぐ重要な一歩となります。

●引き上げる方向の重要性

フェイスリフト手術において引き上げる方向が非常に重要です。間違った方向へ引き上げてしまうと、顔のバランスを崩し、不自然な仕上がりになってしまいます。特に顔の中心部分をリフトする際には注意が必要で、引き上げる方向を上方向に設定することで、より自然な若返り効果を得ることができます。事前のカウンセリングで医師とじっくりと話し合い、最も自然でバランスの良い引き上げ方向を選択することが重要です。

 

フェイスリフトの引き上げ方向に関する動画解説

動画解説もしておりますので参考にしてください。

 

フェイスリフト手術時の適切な医師選びとその重要性

フェイスリフト手術は、患者さんの顔の若返りや美容目的で広く行われていますが、手術の成果は実施する医師の技術に大きく依存しています。適切な医師を選ぶことは、手術の成功だけでなく、長期的な満足度にも直結します。フェイスリフトは単に皮膚を引き上げるだけのシンプルな手術ではなく、顔の構造を理解し、それに基づいた正確な皮膚切除とデザインが必要です。未熟な医師による手術では、理想的な結果を得られないリスクが高まります。そのため、医師選びは慎重に行うべき重要なプロセスと言えます。

●未熟な医師による手術リスクの認識

手術を行う医師の経験やスキルは、フェイスリフトの結果に直接影響を及ぼします。未熟な医師が行う手術では、皮膚が過度に引っ張られたり、不自然な表情を引き起こしたりするなどのリスクが考えられます。これは、解剖学的な知識や手術経験の不足によるものであり、術後の満足度を大きく下げる原因となります。また、不適切な手術は繰り返し手術の必要性を高めることもあり、その度に追加的なリスクやコストが発生します。患者としては、手術を受ける前に医師の資格、経験、以前の手術例を十分に調査し、信頼できる医師を選ぶことが肝心です。

●資格と実績を重視した医師選びのポイント

医師選びにおいて最も重視すべきは、その医師の実績と資格です。学歴のチェックも基本ですが、それに加えて、美容外科学会や外科系学会の専門医認定を受けているかどうかもチェックすべきポイントです。また、手術実績が豊富で、以前の患者からの評価が高い医師は、信頼性のある手術結果を提供する可能性が高くなります。実際に手術を受けた人の経験談や、ビフォー・アフターの写真を確認することで、医師の技術レベルをある程度把握できます。ただ、注意が必要なのは昨今では写真の加工ややらせの口コミが横行している点です。やはり一番重要なのは医師との事前の相談を通じて、その医師がどの程度手術の経過やリスクについて説明できるかを見極めることです。医師が患者の希望や不安に対して丁寧に応じ、適切な術前術後のケアを提案できるかどうかも、その医師を選ぶべきかの判断基準になります。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

【関連項目】

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