投稿日:2023/12/03
(最終更新日:2023/12/01)

女性薄毛の歴史【女性薄毛解決ブログ第2回】

女性の永遠の願いとは

長年美容クリニックでさまざまな年齢層の女性に接してきて思うことですが、女性にとって「美しくあること」「若々しくあること」「輝き続けること」は永遠の願いです。それは年齢を重ねようとも、決して変わることはありません。記事に辿り着いてくださったあなたも、きっと同じ気持ちであることでしょう。女性ならば、たとえ何歳になっても、人から「かわいい」「きれいね」「若々しいわね」と言われれば、心が浮き立つように嬉しくなるはずです。反対に、鏡を見たとき自分自身で「あら、老けたかしら?」と思えば、気持ちは沈んでしまうことでしょう。もしも「シワ増えたんじゃない?」などと、同性からストレートに指摘されれば、なおさらです。どなたでも一度や二度は、そのような経験があるのではないでしょうか。「女性の美しさ」とひと言でいっても、それを生み出すもの、それをかたち作るものは、さまざまあります。

女性の内面の美しさとは

「女性の美しさ」を生み出すものには、まず内面の輝きも、そのひとつです。いつも満ち足りた気持ちでいること、はつらつと生きていること。そんな心からの幸福感や充実感が、若々しい外面の輝きとなって表れることは言うまでもありません。私のクリニックには70代や80代になる女性も来院されますが、年齢にかかわらず生き生きとした美しさをお持ちの方が大勢おられます。恐らく年齢を超えた内面の美しさが、そのまま外面に表れているのでしょう。そうした女性に出会うたび、私は美容外科医として 深い感銘と喜びを覚えます。

髪は女の命

さて、そうした内面の美に加え、もちろん、外面そのものの美しさも大切です。手入れの行き届いた、透明感のある肌。生き生きと瞳が輝く、明るい表情。人を魅了する、素敵な笑顔。自分らしい魅力を引き立てるメイク。女性らしく、しなやかで健康的な プロポーション……。どれも女性が欲してやまない〝美〟のはずです。そしてもうひとつ、女性にとって最も大切ともいえる、美の象徴があります。 それは、「髪」です。古来、「髪は女の命」といわれてきました。人間にとって本来いちばん重要であるはず の「命」に、髪はたとえられてきたのです。それほどに女性にとって髪は大切なものとされてきたということです。

平安時代の女性の髪

女性の黒髪というと、まず思い浮かぶのは平安時代の絵巻などではないでしょうか。十二単を着た平安朝の貴族の姫君たちは、その裾まで届きそうに長く、つややかな黒髪を 誇っています。実際、その髪の長さは背丈ほどもあったといいます。女性はその髪を結わずに、そのまま長く垂らしていました。そしてこの平安時代、美しい女性の条件とされたのは「和歌の才能」と、この「髪の長さ」だったのです。もちろん 長いだけではなく、黒く、まっすぐで、つややかであることも重要でした。当時の貴族は入浴をする習慣があまりなく、じつは体も不衛生だったといいます。しかしながら、姫君たちは髪の手入れにだけは余念がありませんでした。米のとぎ汁などで潤いを与えながら髪をくしけずり、その後は香木を焚いて髪に香りをつける工夫もしていたそうです。やはりそれほどに髪は女性にとって大切なものだったわけです。

枕草子絵巻に描かれた平安時代の女性の黒髪

↑枕草子絵巻に描かれた平安時代の女性の黒髪

江戸時代・近代の女性の髪

「髪は女の命」、それは時代が移っても、変わることはありませんでした。江戸時代になると、女性たちは髪をさまざまな形に結うようになります。当時、女性の髪型は身分や年齢、立場、職業によって、じつに数百もの種類があり、それも流行とともにどんどん変わっていったとか。これは今の時代のおしゃれ感や流行とも少しも変わりが ありませんね。さらに明治時代には、歌人の与謝野晶子が「その子二十(はたち)櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」という歌を詠んでいます。『20歳の女性にとって、すべり流れるような自慢の黒髪こそ、青春時代の美しさの象徴である』という意味です。このことからも、いつの時代も女性たちがどれほど髪を大事に思い、髪型にこだわりを 持ってきたかがわかります。

女性薄毛の歴史

このように女性にとって、いつの時代も何より大切だった美しい髪。だからこそ、もしも薄毛になるなどして、その髪を失ったとしたら……。それはあまりにもつらい出来事で した。その証拠に、女性をはじめ人間には薄毛と闘ってきた歴史があります。たとえば、カツラは装飾用のものも含めて、古代メソポタミア時代以前から存在したとされます。また日本でも江戸時代から薄毛に悩む人に向けて、みかんやゆずなどの柑橘類 を主成分とした毛生え薬が販売されていたそうです。これらのことからも、女性のみならず人々がどれほど髪を大切な存在としてきたかがわかります。【女性薄毛解決ブログ第3回に続く】

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。これまで延べ5万以上の薄毛治療を行う。著書に「専門医が徹底解説!女性の薄毛解消読本」(元神賢太著 / 幻冬舎)。女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美肌治療を得意としている

 

【関連項目】

薄毛に悩んでいるすべての女性のために【女性薄毛解決ブログ第1回】

 

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