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元神賢太：医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長。

なやめちゃん：バーチャル港区女子こと、港区なやめちゃん。

ワキガ多汗症の治療方法

なやめちゃん：港区なやめです。よろしくお願いします。元神先生は長くワキガ多汗症治療をされてますよね。どういった方法でされていますか？

元神先生：ワキガ多汗症治療で言うと、ビューホット。あとは汗を一時的に止めるボトックス注射。あとは今回の話の中心になる手術ですね。手術も色々な方法があるんですけれども、シェービング法を1番おすすめしております。

なやめちゃん：今回はワキガ多汗症治療のうちの手術による方法、元神先生が推すシェービング法について教えてください。

元神先生：はい！

ワキガは手術が1番効果的

なやめちゃん：やっぱりいろんな治療方法の中で手術が1番効果的ですか？

元神先生：そうですね。僕が行っている手術が間違いなくワキガに対してはすごく効果があります。他の動画でも話してますけどワキガと多汗症というのは別の病態ですので、今回はワキガに対してシェービング法をおすすめするというお話になりますね。

シェービング法とは？

なやめちゃん：どういった方法か教えてください。

元神先生：以前もちょっとだけ紹介した事があるかもしれませんけど、これが手術の1番大事な器具になりますね。

元神先生：イナバ式とかって言うんですけど、昔イナバさんという方が開発した道具なんですけれども、片側にローラーが付いていてもう片側に刃が付くんですね。そもそもワキガの原因となっているアポクリン汗腺というのは皮膚の裏側にくっついているんですよ。手術でまず皮膚と下の脂肪を分離させるんですね。それは普通の手術道具のハサミとかで切り離して、皮膚側の裏側にアポクリン汗腺が付いています。ちょっと画面上でもイラストを出しますね。

元神先生：その裏側にくっついたアポクリン汗腺を取る手術になるんですけれども、このローラーを皮膚の上側、いわゆる外に出して、こっちの刃の裏側をアポクリン汗腺、皮膚の裏側にくっつけて引っ張るんですね。それでシェーブしているんですね。剃る感じですね。それでシェービング法と言われているんですけど、物理的に取っちゃいますからアポクリン汗腺がなくなっちゃいます。アポクリン汗腺というのはしっかり1回で取ればもう再発しないんですね。大まかに言うとそういう手術になります。

なぜシェービング法がおすすめなのか？

なやめちゃん：手術法がいくつかあると思うんですが、先生がシェービング法を推す理由は何でしょうか？

元神先生：シェービング法の他にしっかり取る方法では古典的な手術で切開剪除反転法とかとも言われていますけど、片側についたアポクリン汗腺をめくってハサミで取っていくんですよね。それもしっかり取ればすごくいいんですけれども、反転切開剪除法のデメリットとしては皮膚の切る幅が大きくなっちゃうという事と、ワキの皮膚の真ん中で切開するために両側の血流が悪くなるんですよね、傷の周りの。そうすると傷の治りが非常に悪かったり、潰瘍で治ったりするケースが非常に多いんですよね。そういう古典的な手術のデメリットをなくしたのがこのシェービング法で、これは傷が小さくて済みますし、ワキの皮膚の端っこから手術するものですから血流も保てて、潰瘍になったりする事がないんですね。その点でシェービング法は非常に長所ばかりで短所がほとんどない手術方法になりますね。

なやめちゃん：約90％の汗腺が取れると、ワキガ多汗症の症状はどこまで抑えられますか？完全ににおいも汗もなくなりますか？

元神先生：なやめちゃん、今90％と言いましたけど、僕はもう実際100％だと思ってます。もし100％のにおいが除去できなかったら無料で再治療を行う保証するくらい自信を持って100％を言っているんですけれども、100％取れればアポクリン汗腺は残っていないわけですからにおいは全くしなくなりますね。多汗症の方の汗に関してはもう1つエクリン汗腺という汗を出す分泌腺もありまして、こちらは手術の時も取れるんですけれども、こちらは再生されるのでエクリン汗腺から出る汗に関しては手術後大体2・3ヶ月くらいすると出ちゃいますけれども、それでもグッと減ってはいますけどね。

なやめちゃん：ワキガ多汗症治療で元神先生が推すシェービング法について教えてもらいました。元神先生、ありがとうございました。

元神先生：ありがとうございました。