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元神賢太：医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長

高橋：美容医療カウンセラーとして、8年のキャリアを持つ。美容治療経験者。

レーザーを使った入れ墨の除去について

高橋：こんにちは、ナビゲーターの高橋です。

元神先生：ドクターの元神です。

高橋：元神先生、刺青やタトゥーを入れた事を後悔されて当院へご相談にいらっしゃる方が多いですね。

元神先生：そうですね。後悔する方というのはお子さんができてからが結構いらっしゃるのはね。プールとか温泉に子供と行きたいという事で、まだまだ日本の公共の場ではなかなか認められていないというのが多いのと、本人は別に取りたくないけど会社で言われたとか、しぶしぶ相談される方もいらっしゃいますね。

高橋：今回は患者様からリクエストの多いレーザーを使った刺青除去の治療について元神先生に伺って参ります。先生、よろしくお願いします。

元神先生：お願いします。

レーザーで刺青・タトゥーが消える原理とは？

高橋：レーザーの照射によって刺青やタトゥーが消える原理について教えてください。

元神先生：皮膚の下に墨とか色が入っているんですよ、タトゥーって。レーザーを当てる事によって散りばめられるんですね。散る事で周囲の細胞が貪食細胞を言うんですけれども食べる細胞があるんですけれども、それが食べて代謝されちゃうんですよね。それで徐々に薄くなっていくという原理ですね。

入れ墨は黒が1番とれやすい！

高橋：刺青やタトゥーが黒一色で入っているものとか色が入っているもの、浅いものなど様々ですが、状態によってレーザーの設定を変えたりするんでしょうか？

元神先生：変えますね。まずは黒は1番取れやすいです。黒だけのタトゥーの方は安心して除去できると思っていいですし、治療するサイドとしても比較的簡単なんですね。あとは赤とか黄色とかも回数はかかるんですけれどもしっかり取れます。1番難しいのが水色だったり、薄い緑だったりという色なんですけれども、従来のレーザーでは取れなかったんですけれども、当院で扱っているレーザーは回数はかかりますけれども薄くさせる事はできますね。あとは深さとか浅さなんですけれども、よく多いのが自分で墨汁で入れたとか、中学生時代に友達と入れあったとか、墨汁の黒くて浅いのは簡単に取れます。大体照射回数3回以内に取れる場合が多いですね。

プロが入れたものは取りにくい？

高橋：ご自身で墨汁などを入れられた場合とプロの方が入れたものとは取りにくいなどの差はありますか？

元神先生：ありますね。やっぱりお店で入れたプロのタトゥーというのは入っている色素量が多いんですよね。その分やっぱり回数はかかりますね。墨汁で入れたものは大体3回くらいとお話していますし、お店で入れたものは5回以上かかってきます。もう1つ大事な要素は入れてからの経過年数ですね。入れた直後とか1年辺りは色も濃いんですよね。その分回数はかかりますね。お店で入れたものに関しても20年くらい前に入れた物であれば結構薄くなっているんですよ。なのでその分は回数が少なくて済む場合もあります。

元神先生：高橋さんもカウンセリングして実際に受けた患者さんが通院しながらどんどん薄くなっていく状態を見ていると思いますけど、それをそばで見ていてどういう感想がありますか？

高橋：変化が分かりやすいですよね。患者様も1回の施術結果が分かりやすいので安心して治療を受けて頂けていると思います。照射する強さはどのように決めていらっしゃるんですか？

元神先生：体の部位によっては肥厚性瘢痕と言って膨らんじゃったりすることがあったりするんです、レーザーの照射でも。ですのでタトゥーを入れている場所によって強さを変えたりというのはありますね。あとは実際にレーザーを照射している時の反応を見て強さをまたその時に変えたりというのもありますね。

レーザーの機械の特徴は？

高橋：元神先生はサイノシュアー社のレブライトとメドライトC6を使われていますが、機械の特徴はなんですか？

元神先生：機械の特徴は波長が変えられるんですよね。レーザーというのはいろんな波長がありまして、照射する色のタトゥーによっても照射を使い分けるんですね。サイノシュアー社のレーザーに関してはそれができますね。あとは強さですね。強さも非常に大事で強さも様々設定ができますので、そこがいいところですね。

治療を何回すれば消える？

高橋：ご自身で墨汁で入れたものは3回くらいとおっしゃったんですが、大体全体的に平均何回くらい当てる必要があるんですか？

元神先生：最初の状態によって大分違ってくるんですよ、実際は。平均的には5回くらいでかなり薄くなるとお話はしていますね。お店で入れたようなタトゥーに関してはですね。もちろん深さとか色によって6～7回かかることもありますけどね。

何回目で効果が出る？

高橋：大体何回目くらいで効果が出やすいという目安はありますか？

元神先生：目安は1回当てるごとに薄くなっていきますので、ご自身の実感としてはあると思います。1回照射しただけでも最初に比べれば薄くなっていますね。

レーザー照射の後は出血する？

高橋：レーザーを当てた後というのは出血はありますか？

元神先生：擦り傷になったような血がにじむ感じがありますので、当日は軟膏を塗ってガーゼで処置をしておりますね。

経過や注意事項について

高橋：経過や注意事項などについて教えてください。

元神先生：今お話したように軟膏とガーゼ処置が2～3日必要になってきますね。あとは痛みが2～3日はヒリヒリする感じはありますけれども、あとは普通の浅い傷が治っていくような感じですのでそんなにトラブルはないですね。

レーザー照射は痛い？

高橋：レーザー照射をすると痛そうですよね？

元神先生：痛いです。照射中は局所麻酔を使う事もありますけれども、大体タトゥーの方は範囲が大きいんですよね。それを全部局所麻酔ってできないんですよ。限度量が決まっていますので。ですのでちょっと冷しながらなるべく痛くないように照射していますね。

まとめ

高橋：刺青を入れた事を後悔されても治療に踏み込めない方へ先生から一言お願いします。

元神先生：まず取れないと思っている方が結構いらっしゃるんですけれども、レーザーで比較的簡単に取れます。もし小さい場合は1回の手術で切り取る事もできますし、いろんな方法がありますのでまずは悩んでいるようでしたら実際に診察で見せに来て頂きたいと思います。

高橋：今回は刺青除去のレーザー治療について教えて頂きました。どうもありがとうございました。

元神先生：ありがとうございました。