フェイスリフト手術をすると、「表情がおかしくなる」って本当?
- 2022/08/30
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元神賢太:医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長。
フェイスリフトをすると表情がおかしくなる?
元神先生:こんにちは。ドクターの元神です。みなさん、フェイスリフト手術をすると何か「表情がおかしくなる」とか「いかにも…」って顔になるって心配される方が多いんですよね。テレビで女優さんとかがなんとなく表情がおかしいなっていう人はいますしフェイスリフト手術で顔がつり上がり過ぎた芸能人の写真とか実際目に触れることがあるから、そうゆうことを皆さん心配されると思うんですよね。実際やり方によっては変な顔になります…実際。それを今回説明致します。
フェイスリフトで表情がおかしくなる理由
元神先生:まずですね、なんでそういう変に突っ張った顔とかおかしな顔になるかっていう話をしますと〝引っ張る方向がおかしい〟んですよね。顔って上からたるんでるんですよね。垂直方向に上から下にたるんでるので、普通に上にあげれば表情は崩れないんですよね。ほうれい線も浅くなりますし、首のシワとか取れて良くなるんですね。
元神先生:下から上に引っ張っていくんですね、それを斜めに上げたり横に上げたりするから変な釣り目になったりおかしな顔になるんですね。昔勤務していた美容外科のドクターでも後輩のオペを見たことがあるんです。実際フェイスリフト手術を受けた写真とか見ても本当に横になっているんですよね!だから確かにおかしな結果もあります!!そうならないようにするのが技術です。
なぜ引っ張る方向を間違うのか?
元神先生:まずその横とか変な風になる理由をお話しますと、ホワイトボードを使って説明しますけども、こめかみの高さ部分から耳の前を通り耳たぶあたりまでを切開するんですけども、先ほどお話したように下から上に皮膚を持っていくのがベストなんですね。
元神先生:皮膚と下の筋膜を横方向に持っていっちゃうと目が吊り目になったりおかしな感じになります。皮膚のデザイン、どういう方向で皮膚を切除するかも大事なんですね。僕が一般的に行っている手術は〝し〟みたいな感じです。横から見ると〝し〟の型みたいな感じです。〝し〟の書き始めあたりの所が髪の毛ですね。
元神先生:上に持っていけるんです。首のたるみに関しても後ろに持っていけるんですね。ですので、下から上になるので表情は崩れることないんですけど、例えばデザインで〝し〟の書き始め部分を省略するとかなんでかしちゃう先生がいるんですよ。
元神先生:小さい傷でミニリフトとかやっちゃうドクターがいるんですけど、絶対に横方向になっていくんですよね、上に持っていけないんですよ。下の筋膜は持っていけるけど皮膚が一致しないんですよね。先ほど〝し〟みたいな感じで切除すると言いましたけど赤=〝し〟の外側と青=〝し〟その内側の長さが同じじゃないと傷が合わない。青は短い円周半径で赤は大きい円周半径なので赤の方が長いに決まってるんですね。
元神先生:それをどこで処理していいかというと端は逆向きに入れ込むことで青が長くなるので皮膚を一致させることが出来る。皮膚の距離を。逆端も入り込むことで青が長くなる。中央が青が短いですけど、両端が青が長くなるので皮膚の長さを一致させることが出来るんですね。なるべく目立たない髪の毛の中で行ったり耳の後ろでやってもらったりするんですよね。そうゆうのを省略してミニリフトとか言ってやると例えばミニリフトのデザイン、目が横向きになっちゃうドクターのデザインとしては極端な話〝半月〟を逆にしたようなデザインにしちゃうんですよ。色分けしますと赤=カーブがある方が青=直線より長いんですよね。どこにも皮膚の持っていきようがない!そうすると傷も汚くなりますし結果的に上に持っていくことが出来ずに顔が釣り目になっちゃたりするんですよね。そこがまず一つですね。横方向に顔がおかしな表情になったりする要因としては。
まとめ
元神先生:そういう基本的なことが出来ていないドクターが意外といるんですよね。なので表情が崩れる要因になるんですね。この皮膚のデザインが大事ですし筋膜とその皮膚をどっち方向に持っていくかっていうのが非常に大事で基本は下から上なんですね。それがわかっていないドクターが多くてその結果がおかしなフェイスリフト手術の結果になってしまっていますので、ちゃんとしっかり下から上方向に処理をすればですね表情は崩れることは絶対ないのでフェイスリフト手術をご検討される方はその辺を考えてクリニック選びをされると良いと思います。今回はフェイスリフト手術によって表情がおかしくなるか?皮膚が引きつけられるか?というお話でした。ありがとうございました。
出演者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
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