出演者情報

元神賢太：医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長

高橋：美容医療カウンセラーとして、8年のキャリアを持つ。美容治療経験者。

豊胸手術で起こりうる合併症・副作用について

元神先生：ドクターの元神です。

高橋：カウンセラーの高橋です。

ナレーター：豊胸治療の中でも見た目や触り心地の面で非常に良い素材と評判だったアクアフィリング、アクアリフト、最近だとロスデラインという名前にもなっていますけれども、最近は合併症や副作用について様々な話が出ています。アクアフィリング豊胸について否定的なドクターもいらっしゃいますね。

元神先生：はい。美容外科学会や協会であまり推奨しないようにという発令が出ているんですよね。そういうこともあって取り扱っているクリニックもすごく減っております。

ナレーター：一時期はかなり多かったですけれどもね。

元神先生：そうですね。

ナレーター：ネット上でそういった内容をご覧になってアクアフィリング・アクアリフト、ロスデライン、こういった豊胸は大丈夫なのか？というふうに不安に感じていらっしゃる方もおられます。そういったお問い合わせも実際にありますよね？そこで今回はこの豊胸方法のパイオニアである元神先生にアクアフィリング・アクアリフト、ロスデライン豊胸で起こりうる合併症・副作用について先生の経験からお伺いしたいと思います。

元神先生：はい。

アクアフィリング豊胸で起こる合併症・副作用

ナレーター：アクアフィリング豊胸で起こる合併症・副作用について教えてください。

元神先生：大前提として完璧な美容外科治療というのはないんです。どの治療も副作用とか副反応、合併症は起こり得るんですね。豊胸に関して言いますと、他にもヒアルロン酸を入れたり、脂肪を注入したり、バッグを入れたりという施術があります。今回のアクアフィリングですけれども、その4つの豊胸治療を比較した場合、合併症がどれが多いかというのはさほど差はないんですよね。特にアクアフィリング豊胸は合併症が多いとは思わない、統計的には。実際はむしろ少ないくらい、合併症。アクアフィリング豊胸に関しては新しい治療なので、比較的。得体のしれない合併症が起こり得るという理由で学会からも注意喚起が起こったんですね。私自身は合併症も含めて経験しておりまして、そのお話をしていきたいと思いますけれども、まず1番起こりえますのが全体的にしこりっぽい感じが起こる合併症があります。これは合併症とは言わないですけれども、必ずそういう事が起こりえますというお話はしておりまして、全体的にすごく張ったような状態になるんですね。アクアフィリングは本当はすごく触った感じが自然で柔らかいのにちょっと硬さがあるような状態ですね。それはマッサージすれば治るんですね。また非常に良い状態に戻りますので、そういう合併症が1つありますね。大体30％前後くらいの確率で起こりえますね。

ナレーター：マッサージはご自分でやって頂ける範囲ですか？

元神先生：ご自身でできる場合もありますし、全体的に張っている場合はちょっと強めにマッサージしないといけないので、クリニックに来て頂いてマッサージすれば大体1回かおおくて2回くらいで済む場合がほとんどですね。もう1つは大体5～10％くらいの確率で起こり得るんですけれども、ちょっと炎症が強めに出てしまうことがあります。大体1週間後～長くて1ヶ月以内で収まるのがほとんどですね。もし炎症が起こった場合はちょっと痛みが増してくるんですね、1週間後くらいから。その場合は同じく通院が必要で、抗生剤の点滴を行ったり、マッサージを行う事で大体1ヶ月以内で収まりますね。これも最終的に形態がおかしくなるとか、自然さがなくなるかというとそんな事はないです。自然にきれいに仕上がりますね。

ナレーター：きちんと回復していくという事ですね。

元神先生：主に起こりえるのが先程の2つですけれども、今からお話する事がそれが起こり得るので学会としては注意喚起しているんですけれども、1つは移動なんですね。胸に入れたのに胸より下に下がってお腹の方に行っちゃったとか、報告例としてはあります。これは私は300例くらい治療しておりますけれども、1回も経験した事がないんですけれども。アクアフィリングが違う方に移動してしまったという事は報告例としてはありまして、もしそんなことが起こった場合は切開して抜かざるを得ないと思います。

ナレーター：移動した先の部分を切開して抜く？

元神先生：はい。

ナレーター：なるほど。なんで移動するかというのは分かっているんですか？

元神先生：そこは解明されていないんですよね。なのでそういう理由もあって注意喚起をしていますね。

ナレーター：ケースとしては非常にレアケース。先生の300例の中ではない？

元神先生：ないですね。

長引く炎症の副作用

元神先生：先ほど炎症という言葉を出しましたけれども、その炎症が1ヶ月以内に収まらないでずっと長引いてしまう場合ですね。最終的には切開して抜かないといけないという例はありました。これは私も経験が1例ありますけれども、最終的には切開して抜きました。

元神先生：非常に手軽でいいんですけれども、合併症は治療前に必ずお話しておりますね。切開して抜かないといけない状況というのは実は他の3つの豊胸治療でも起こりえますし、バッグの豊胸治療は拘縮と言ってガチガチに固くなった場合は抜かざるを得ない、また切開をして抜く。脂肪注入した場合は石灰化といってカチカチになって石みたいになっちゃうことがある。そうなると切開して抜く。ヒアルロン酸はあまり切開しなくてもいいまもしれませんけれども、粒状にまばらにしこりができたりというのはあります。ですので特段アクアフィリングが1部のドクターから悪者扱いされていますけど、そんな事は決してないと思いますね。

ヒアルロン酸・脂肪注入・シリコンバッグ豊胸のリスク

ナレーター：私も25～26年業界にいてバッグですごく固くなった、ゴムまりみたいになったというのを見た事も聞いた事もありますし、脂肪注入やヒアルロン酸注射でしこりになっている、パートナーにばれてしまったという事も聞く事もありますので、他のやり方もやっぱり一長一短じゃないのと思うんですよね。そういった中で見た目の自然さとか触り心地というので非常に患者さんには喜ばれる治療がアクアフィリングですよね。

元神先生：そうですね。

ナレーター：だからどっちを取るか？すごく叩くドクターはアクアフィリングはものすごく危険と叩くじゃないですか？

元神先生：はい。

ナレーター：何でこういう事になっているんでしょうか？

元神先生：得体のしれない合併症は確かに知らないドクターはあるんですよ。炎症とかが起こって、なんだこの物質は？という感じになるんですけれども、そういう合併症も経験して治療した側から言わせていただきますと、それも切開して抜けば治るという事も分かっておりますので。他の豊胸手術と比較して特段合併症が多いわけでもないと思いますね。

まとめ

萩原：実際にアクアフィリングを希望される患者様にはこういったリスクの面も含めてお話されて、以前よりも取り扱っているクリニックが少なくなった事もあって、お問い合わせ自体はあるんですよね？

高橋：あります。

ナレーター：実際にお受けになる方もいらっしゃるんですよね？実際に受けてもらっても問題はない？リスクも考えて。

元神先生：そうですね。

ナレーター：どういった美容治療でもやっぱりリスクはつきものだという事。

元神先生：そうですね。

ナレーター：そこを理解してお受けいただくかどうか判断してもらう。これは決して強くアクアフィリングいいですよというふうな広告のための動画ではなくて、実際に数多くの症例をこなしてそういった経過も見てきた元神先生にあえて今回は本当のところを言ってほしくて企画をいたしました。アクアフィリングを入れたいと思っている、でも不安という方にとっては分かりやすかったんじゃないかなと思いますね。これを見てやめたいと思う人もいらっしゃると思うんですけれども。

元神先生：あとはもう1つ付け加えたいのがアクアフィリングが入っている状態の方が結構いらっしゃるんですけれども、不安になって抜きたいという方も希望者がいらっしゃるんですけれども、特段問題なければ抜く必要はないです。別にそれがアクアフィリングによって害になることもないですので、そのへんは安心してください。

ナレーター：ご覧になっていて不安を感じていらっしゃる方は元神先生に相談してくださればきちんとお答えもできますね。お問い合わせください。今回はアクアフィリング・アクアリフト、ロスデライン、この豊胸を受けたあるいは受けたいけれども不安という方へ正しい情報をお伝えする動画でございました。ありがとうございました。

元神先生・高橋：ありがとうございました。

出演者情報：元神　賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医（日本外科学会認定）。美容外科専門医（日本美容外科学会認定）。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。

【関連項目】

アクアフィリング豊胸は危険!?合併症や副作用について解説