出演者情報

元神賢太：医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長

萩原靖洋：美容クリニック業界でカウンセラーとして25年のキャリアを持つカウンセラー。

高橋：美容医療カウンセラーとして、8年のキャリアを持つ。美容治療経験者。

手足の汗に効果的な治療とは？

萩原：こんにちは。ナビゲーターの萩原です。

元神先生：ドクターの元神です。

高橋：カウンセラーの高橋です。

萩原：今回は手足の汗には何が効くのかを元神先生と検証します。高橋さん、手足の汗のご相談もワキ同様に結構多いですよね？

高橋：多いですね。

萩原：特に暖かくなってくるこの時期に相談・予約が多くなるんですけれども、ご相談が多い年齢層は何歳ぐらいでしょうか？

高橋：学生さんを中心にお若い方が多いですね。テストの用紙がびっしょりになるとか、あとは滴るほどに汗をかいてそれを気にして気になるからさらに(汗を)かくんですね。深刻に悩んで親御さんと一緒にいらっしゃる方が多いです。

一般的な手足の汗の治療法

萩原：元神先生、一般の病院だといわゆる交感神経切断手術、ETSと呼ばれる手術だったり、イオントフォレーシスなどの治療がサイトなどを見ると出てくるんですけれども、これはどういったものですか？

元神先生：交感神経切断手術はかなりハードルが高くて、これはもう全身麻酔で入院するような治療であって、手に通っている交感神経を切断する手術なんですね、全身麻酔下で。そういう手術です。これは手の汗がピタッと止まって一見すごくいい手術なんですけれども、代償性発汗と言って他のところが余計に汗をかいてしまう。結構多いのが臀部、お尻の汗がすごく止まらなくなったという事がありまして、その代償性発汗が高頻度なのでそこまでいい手術だとは僕は思わないですね。

萩原：そうなんですね。

元神先生：もう1つのイオントフォレーシスですけど通院しないといけないんですよね。通院している間はいいんですけれども、通院しなくなるとまた汗をかくという事なので一長一短ですね。

萩原：なるほど。やり方としては多汗症の部位、手とか足をトレイに水道水を浸してそこに微弱な電流を流す、そうすると水に電気を流したことで発生した水素イオンが汗を出す細胞に作用して汗を出さなくするという考え方なんですね。各病院のホームページなどを見ると、週に2～3回くらい30分程度の治療をしばらくの期間、数カ月続けて、また症状が戻ってきたら数カ月続けてという事なので。実際これは学生さんとか、お勤めしている方はなかなか難しいですね、スケジュール的に。高橋さん、来院される手足の汗のご相談の患者様の中には過去に交感神経の手術だったり、イオントフォレーシスを受けたという方もいらっしゃいますよね？

高橋：もちろんいらっしゃいます。

萩原：効果がなかったという事で他の方法を探して当院へ来られるという方もいらっしゃる。

手足の汗の治療はボトックス治療・ビューホット治療がおすすめ

萩原：元神先生のクリニックでは手足の汗の治療はボトックス治療とビューホット治療でやってらっしゃいますね。

元神先生：はい。基本的におすすめというのはボトックス治療ですね。これはやっぱりすごく汗が多くて悩んでいる方が多いですから、汗はボトックスを打てばピタッと止まるんですね。ただしボトックスは効果が半年前後くらいなので、そこだけが難点なんですけれども。ピタッと止まって定期的にいらっしゃる方は多いですけどね。もう1つのビューホット治療はワキに行うビューホット治療を直接手のひらとか足の裏とかに行うんですけれども、改善具合が多汗症の場合は大体5割くらい、良くて5割くらいと思って頂ければと思いますね。

萩原：先生の第一選択肢としてはボトックス注射？

元神先生：ボトックス注射の方が汗がしっかり止まるので。多汗症の程度によってビューホットでも満足してもらえるかなという場合はビューホット治療もおすすめをしたりもしますね。

ボトックス注射は痛い？

萩原：ボトックスが先生第一選択肢という事でしたのでお聞きしたいんですけれども、注射ですよね？

元神先生：はい。

萩原：小さいトゲが刺さっただけでも手とか足は痛いじゃないですか？ボトックス注射は痛いですか？

元神先生：マスク麻酔と言って完全に寝ている間に受けて頂いていますので治療中痛くないです。治療後も当日とか1～2日はちょっとヒリヒリはしますけど、その程度ですね。

萩原：なるほど。効果としては額のボトックスとかと一緒で3～4日から1週間くらいすると大体効いてくる？

元神先生：そうですね。

萩原：さっき高橋さんから紹介がありましたけれども、テスト用紙もびっしょりになるくらいというふうに悩む方が結構いらっしゃいますもんね？

高橋：そうですね。

ボトックス注射で効果が出ない人はいる？

萩原：先生、この半年間くらいは効果が期待できるという事なんですけれども、効果が出ない方というのはいらっしゃいますか？

元神先生：ボトックス治療に関してはいないですね。絶対効きます。

萩原：なるほど。ボトックス治療の欠点はありますか？

元神先生：欠点はやっぱり効果の持続性ですよね。そこだけなんですけれども。やっぱり半年くらいですね。

ボトックス注射の注意事項

萩原：高橋さん、患者様にご説明する時に何か注意事項はありますか？

高橋：針あとがポチポチと付いたりするので付きますよというお話ですとか、効果が打ってその日に出るわけではないので数日間かかりますよとか、それくらいですね。

萩原：なるほど。日常生活でそんなに大きな困る事はなさそうですね。

元神先生：はい。

まとめ

萩原：分かりました。特にこの部分から汗をかくんだみたいなリクエストはできるんですか？

元神先生：できますよ。中には重症の方は手の表側も汗をかく方がいらっしゃるんですよ。先端の表側とか、そこも打つ事はできますよ。

萩原：治療時間としては手のひらや足の裏にボトックス治療をするわけですから、そんなにかかるわけではない？

元神先生：10分くらいですね。

萩原：なるほど。分かりました。結構悩んで探していらっしゃる方がいらっしゃると思うので、1つ選択肢として考えていただきたいですね。そこで良い治療という事で考えていただきたいです。元神先生、日常生活へのマイナスな影響が大きくて年齢問わずに悩みが深い手足の多汗症ですけれども、特に中学生・高校生・大学生、多感な時期の学生さんがお受けになるケースが多いですね。このYouTubeをご覧になっている学生さんもそうですし、親御さんもいらっしゃるかと思うので一言お願いします。

元神先生：多汗症は非常にやっぱり日常生活に不自由が出るので悩みが深いですけれども、選択肢としてボトックス治療もありますし、ボトックス治療自体は本当に簡単に受けられる治療なので是非ご検討して頂ければと思いますね。

萩原：術後そんなに大変な注意事項もあるわけではないという事なので、是非検討して頂きたいですね。手足の汗には何が効くのかを特集しました。元神先生の一押しとしては手足はボトックスで抑えるといいんじゃないかという事でした。ありがとうございました。

元神先生・高橋：ありがとうございました。