出演者情報

元神賢太：医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長。

ふくらはぎボトックスについて

元神先生：こんにちは、美容整形チャンネルのドクターの元神です。今日はふくらはぎボトックスについてお話します。日本に導入されたのが15～20年くらい経ってくるんですけれども、その当初から(ボトックスは)筋肉に作用するという事で大きい筋肉、エラとかふくらはぎに打てば小さくさせる効果があるんじゃないのかな？と思ってかなり当初から始めています。「ふくらはぎに打つとちょっと効果があるよ」とうわさを聞いた程度の頃から始めて、決して僕が始めたわけじゃないんですけれども、ただ単に打っただけでは効果が非常に弱かったりしてましたので、どうやったら1番効果が出せるかというのを色々考えた結果の今の方法にたどり着いてからそれでも結構経つんですけれども、量と間隔を工夫する事で他のクリニックでやっているよりかはかなり効果を出せていると思います。そのふくらはぎボトックスについて今回は詳しく話していきます。

３つの要素とは？

元神先生：ふくらはぎが気になっている方は非常に多いんですけれども、要素としては骨と脂肪と筋肉、この3つの要素があるんですね。

元神先生：「どれがいっぱいついている」とか、「どの要素が大きいか」というのは実は生まれた時から決まっているんですよ。モデルみたいなすごい細い足とか、いくら治療しても正直なれないというのがあります。どれだけ美容整形しても理想の顔の女優さんとかにはなれないのと同じです。「それを言ったら元も子もない」と言われがちですけれども、それでも美容整形の力である程度は効果を出せますのでそういうお話なんですけれども、「生まれた時から決まっている」というのは医学的な話になっちゃうんですけど、発生という学問があるんですね。精子と卵子が合体して受精卵になった時に分裂していくんですよね。3つの要素しかないんですね、最初は。内胚葉・中胚葉・外胚葉、この3つの要素がどんどん分化していって筋肉を作ったり、骨を作ったりしていくんですね。最終的には内胚葉・中胚葉・外胚葉で内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型という3つのタイプの体型が出来上がっちゃうんです、人間。大体その3つのタイプに分かれていると言われています。もう1つ混合型というのもあるんですけれども、外胚葉型というのは細身で痩せている感じの方で、内胚葉型というのは骨太で筋肉も太い方ですね。中胚葉型はその中間なんですけれども、ある程度そういうふうに決まっちゃっているところが悲しいところなんですけれども、それをなんとか医学の力で少しでもご自身の理想に近づけようというのが美容整形ですけどもね。

ふくらはぎボトックスは筋肉が発達してないと効果がない！？

元神先生：今回お話するふくらはぎボトックスなんですけれども、筋肉が発達していないと効果がないんですね。当院では必ず治療を決める前にふくらはぎを診察した上で、「どのくらい脂肪がついているか？」とか、「どのくらい筋肉がついているか？」というのを見ます。簡単につまむだけなんですね。そういう写真もこちらにありますけれども、どのくらいの割合で筋肉を脂肪があって、あとは立った状態・つま先立ちになってもらったりして筋肉の状態が張っているかどうかを見たりします。筋肉が結構優位にあるという事であればふくらはぎボトックス、当院では連続で打つ方法でやっているんですけれども、効果を出すことができます。1回打ったらずっと持続するか？と言うと、そういうものではないですね、ふくらはぎボトックスというのは。1回打った薬の効果というのは3ヶ月くらいから弱くなって半年くらいで元に戻っちゃいます。ふくらはぎの筋肉はすごい大きい筋肉ですから少量打っても全く変わらないです。「ふくらはぎボトックスをいろんなクリニックで受けたけど全然効果なかった」という方も当院に結構いらっしゃるんですけれども、それはそういう理由なんですよね。打つ量が少ないのと、1回こっきりだとやっぱり効果はほとんど感じることができないです。当院で行っている連続で打つ方法を行えば効果がしっかり出ますし、持続性も出ます。ただピークに比べれば少し戻りは出ますよ。完全に元に戻る事は当院の経験上はないですね。ですので連続で打った後にまた1年後にいらっしゃった時に完全に元に戻っているか？と言うと、戻っていないですね。そういう点ではふくらはぎボトックス、当院では非常に効果を出せていると自負しております。

太っているとふくらはぎボトックスの効果を得にくい！？

元神先生：もう1つふくらはぎボトックスをやっている期間中に大事なのは体重なんですよね。足というのは常に体の全体重をのせて、ふくらはぎが体の1番下にありますから極端な話、体重がめちゃくちゃ重いとそれだけでふくらはぎを鍛えていく事になっちゃうんですよね、筋肉を。ですので当然太っていらっしゃる方はふくらはぎの筋肉が発達しています。太っている状態でふくらはぎボトックスを受けても効果が非常に弱いです。

元神先生：それは当院でやっている方法でもそうです。診察の時点で体重もお聞きしているんですけれども、(当初の)体重よりは絶対増加して欲しくないという注意はしていますね。

ふくらはぎボトックスと一緒にダイエットするとより効果的

元神先生：もう1つは実はふくらはぎを決めている要素が骨と脂肪と筋肉とお話しましたけど、ふくらはぎの脂肪に関して言うと、「ダイエットで比較的落ちやすい」というデータがあるんですね。ダイエットというのは運動するダイエットではなくて、食事でカロリーを抑える事によってするダイエットなんですけれども、食事によるカロリーが不足していますと体の末端の脂肪からなくなっていくというのが一応データとしてあるんですね。手とか顔も比較的痩せやすいじゃないですか。顔とかふくらはぎの体の端から脂肪が落ちるので、ちょっとだけダイエットをして体重を落としていただけると脂肪が燃焼されてふくらはぎの筋肉が小さくなる時に効果も出やすいですし、脂肪がなくなった分だけ細くもなりますし、一石二鳥なのでふくらはぎボトックスを受けている期間中は頑張って食事で2～3㎏くらい痩せて欲しいなというお願いをしていますね。

元神先生：「必ずそうしないと効果が出ない」というわけではないんですけれども、一応皆さんいらっしゃる方にはそういうお願いはしています。今回はふくらはぎボトックスについて全般的にお話いたしました。ご視聴ありがとうございました。