【医師が注意喚起】ハイフ治療で事故多発!?後悔する前に知っておきたい事

2022/10/26

出演者情報

元神賢太:医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長。

超音波機器「ハイフ」の美容外科ニュースについて

元神賢太:こんにちは、美容整形チャンネルのドクターの元神です。今日は緊急のアップになります。緊急というのは実は2022年4月9日、ヤフーニュースの比較的にトップの方で美容外科やそれに関するニュースが出ました。それについて私なりの意見をしたいと思います。そのニュース内容をまず読み上げますね。途中省略しているところもありますけれども、ヤフーニュースを作られている読売新聞のオンラインの記事になります。

記事内容

シワ・たるみに人気、超音波機器「ハイフ」での事故多発。顔面麻痺などの報告もというタイトルです。顔のシワやたるみなどを取るため、超音波を照射するHIFU(ハイフ)という機器を使った事故が相次いでいる。本来は医師が治療に使う医療機器だが、エステサロンの施術でも使われ、近年は「セルフハイフ」と称して機器を顧客自身に使わせる店も登場している。こうした使い方は違法の疑いもあり、消費者庁や国民生活センターなどが注意を呼び掛けている。

—中略—

実際、消費者庁の「事故情報データバンク」には2015年1月から21年6月まで、ハイフによる事故報告が計77件寄せられている。内訳は「顔面の一部に麻痺が残った」といった神経や感覚の障害が10件、「あごに赤茶色のシミのような痕ができた」というような皮膚障害が14件、やけどが33件など。美容外科などの医療機関でも17件の事故が起きていたが、エステ店での事故はその3倍超の53件に上った。「セルフハイフ」での事故も7件あった。同庁によると、データバンクに報告されない被害もあるため、さらに多くの事故が起きている可能性もあるという。医師法では、医師以外の者が医業を行う事を禁じている。国民生活センターは17年3月、ハイフは医師の判断や技術がなければ人体に危害を及ぼす恐れがあるとして、エステティシャンによる施術は医師法に抵触する恐れがあると指摘。施術のリスクを説明していない店があることも踏まえ、エステ店では施術を受けないよう呼び掛けた。エステの関係団体を束ねる「日本エステティック振興協議会」も19年8月、会員に施術を禁じた。それにもかかわらず、セルフハイフを含め、医療機関以外での施術は続いている。同協議会によると、個人が事業主となっているエステ店の中には業界団体に未加盟のところも多く、業界として指導できない実情があるという。医師法を所轄する厚生労働省も昨年3月、都道府県などに向けて、「違法行為の情報を得た時は必要な指導を行い、悪質な場合は刑事告発を念頭に警察と連携して対応する」ことを求める文書を出した。

—中略—

ハイフを巡っては、「脂肪をなくす」などとうたい、未承認の医療機器をエステ店に販売したとして、大阪市の会社代表らが15年に旧薬事法違反容疑で逮捕される事件も起きている。代表を有罪とした大阪地裁判決によると、この会社は、機器の使用者にやけどなどの健康被害が生じ、大阪府から自粛を要請されたにもかかわらず、販売を続けていた。

ニュースについて思う事

元神賢太:以上となります。うちのクリニックでもウルセラというハイフの元祖で1番パワーがある機器を使っていますけれども、いい機械なんですね!これをまず強調したいです!決してちゃんと行えば危険な機器ではないです。ハイフというのは超音波の熱を集約すると筋肉そのものを収縮しちゃうんです。焦がしちゃう程パワーがあるんですね。その動画がありますので紹介いたします。どうぞ。

※詳細は動画から御覧ください。

元神賢太:このように肉が変色するくらいパワーがありますね。これくらい強力なので、筋膜をしっかり引き締めてあげれるんですね。きゅっと体が顔が上がりますので、ほうれい線が浅くなったり、目元がパッチリしたりする非常に良い機械です。これだけ強力なので解剖を分かっていないと、要は医師ではないと神経を損傷する事があります。パワーも強いですし、皮膚を火傷させる事もあります。このニュースにも書いてある通り、神経障害や火傷、そういった事は起こりえます。医師が行ったとしても起こり得るんですね。一部の医療機関でも医師が行わないで看護師が行うところも比較的多いんですね。比較的ハイフもピンキリなんですね。(パワーが)強いウルセラのような機械から(パワーが)弱い機器もあります。弱い機器は大体すごく値段が安いです。そういったところはそういった(安い)機器を使う場合は大体看護師が行っているんですけれども、やっぱり原理は一緒ですので看護師が行ってもやはり神経障害や火傷のそういう事故がありますし。先ほど読み上げた(ニュースでは)十数件の事故の報告があったとありますけど、そんなものではないです。ハイフがこれだけ普及していますから事故というのは(報告の)100倍くらいあるようなイメージです。

ハイフによる事故発生件数について

元神賢太:このヤフーニュースに添付されている形で「ハイフの事故発生件数」の推移のグラフがありましたので、こちらも画面上でお見せします。どうぞ。

元神賢太:こんなに増えているんですね。件数に関してはこの100倍くらいあると僕は思っています。それだけの機器です。医療機関でも細心の注意を行いながら扱うべき機器であります。それをエステで(使うとは)。僕もこのYouTube動画で以前話したことがありますけれども、エステでも結構使っているところが多くて、これは明らかに違法なんですね。こういうニュースを見て、やっと厚労省とか警察が動き出すのかなと期待はしているんですけれども、(エステの)野放し状態が数年間続いていますから。

セルフハイフとは?

元神賢太:一方、エステもたくみにエステティシャンが照射しないで、セルフ!自分でやらせるんですね。そうすると行っている者、施術者は違法にならないです。結局医師法というのは他人の体を傷つけさせるような行為をするのは医師でしか認められないんですね。自分の体を傷つける行為は自分でやっていいんですね。それを法律で制限していないんですね。違法でもない。そこをうまく利用してセルフハイフとか言って自分で照射させるんですね。だから今の法律ではなかなか逮捕させるのは難しいと思うんです。そこでこういう問題をニュースに取り上げてもらって問題に出していくのは本当にいいことですけれども、セルフハイフで自分で照射してやらせるという。パワーの強さとか機械の原理を知っていたら考えられないですね、本当に。安いからと言ってそういうのに飛びつくと後悔しますし、大人だったら自己責任で受けてもらったり、自分でやってもらいたいんですけど、結局こういう大きな問題になるわけですね。

まとめ

元神賢太:なので結論としてはエステ店とか医師以外の者がこのハイフを使うのは非常に危険ですので、ウルセラとかハイフの機械自体は非常にいい機械ですから、そういうのが興味があって受けられる方は絶対に医師がその施術を行う医療機関で受けてください。僕から言いたいのはそこですね!今回は緊急の動画アップとしてヤフーニュースで昨日アップされた「シワ・たるみ機器で人気のハイフでの事故多発」という記事について解説いたしました。ご視聴ありがとうございました。

 

出演者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

【関連項目】

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ハーブドリームの脂肪吸引の死亡事故の確率とは?事故も分析

脂肪吸引の合併症や事故について【船橋中央クリニックホームページ】

ハイフ(HIFU)で事故多発??【元神賢太院長ブログ】

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