鼻整形後に鼻が壊死!?中国の女優に起きた事とは?

2022/05/27

出演者情報

元神賢太:医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長

鼻整形後の壊死

元神先生:こんにちは。今日は緊急企画としてネット上でちょっと話題になっている中国人の女優さん、ガオ・リュウさんの鼻の整形後の鼻の壊死について美容外科医専門医の立場からちょっとコメントさせて頂きたいと思います。

衝撃!!鼻整形後の壊死した女優『ガオ・リュウ』

元神先生:ネット上で「ガオ・リュウ 鼻整形」とか、そういったキーワードで検索して頂けると実際に写真も見てもらえると思います。写真がいくつか載っているんですけれども、鼻先が真っ黒になっているんですよね。こういう事がネット上に出ると、すぐ鼻の手術が怖いとか、壊死するとか、そういうマイナスなイメージが先行してしまって、実際クリニックの鼻の手術への問い合わせも急になくなったりするんですよね。そういうのはこちらとしても困るというか、決してそういう危険な手術ではない事も合わせて話したいと思います。

なぜ鼻が壊死した?

元神先生:ガオ・リュウさんの鼻先の写真なんですけれども、結構グロテスクでかなり真っ黒な状態なんですよね。ただこれはかなり放置していたと思うんですよね。もちろんガオ・リュウさん自体は医者ではないですからしょうがないと思うんですけども、そばにいた方とか、あとは医者がちょっとでも見ているならあれをそこまで放置するというのはちょっと異常なんですよね。皮膚の壊死というのはいきなり起こるわけではないんですよ。大体1週間後くらいから赤みが出て、徐々に黒くなっていくんですね。おそらく1ヵ月くらいかけて黒くなったとは思いますね。その間に再手術をすればあそこまでの事にはならなかったと確信は出来ます。最初の手術がどんな手術か分からないですけど、ご自身の軟骨を入れたものか、あるいは人工のプロテーゼを入れたもので、かなり鼻先を高くしようとして、そうすると圧がかかるんですよ。鼻の中から皮膚に対してすごく圧力がかかっちゃうんですね。圧力がかかる事で皮膚の血流、血の巡りが悪くなって最初は赤みが出て、どんどん皮膚が壊死していく。皮膚の細胞が死ぬ。壊死という字は破壊の壊に死ぬと書いて壊死(えし)と読むんですけども、そういう状態に陥ったと思いますね。ですので高くしている、圧をかけているものを基本的に抜けば早い段階で治るんですよね。プロテーゼであればプロテーゼを抜けばいいですし、ご自身の骨であればその骨を抜いてしまえば済んだ事なんですよね。だから赤みが出て、例えば2~3日とか1週間後に出た時点で抜いちゃえばほぼ跡形もなくきれいに治ったと思います。ただもう1回元の状態に戻るだけですから、そこからまた再手術をやると最低1ヵ月、できれば3ヵ月~半年くらい空けた方がいいんですけれども。日本の美容外科医のレベルでは考えられないですね、あそこまで放置するというのはですね。なので基本的にはあれは極端な例なので、ガオ・リュウさんの鼻の壊死に関しては。そんなに鼻の整形手術が危険とか、そういう事は決して思って頂きたくないですね。

まとめ

元神先生:あとは結構僕も今見ているんですけど、衝撃的な写真なんだよね。皆さん目が見入ってしまうと思いますけど。ガオ・リュウさん自体は僕は知らないんですけれども、結構有名な方なんですかね?500万人のフォロワーがいるというのですごいですよね。この後無事に鼻先の皮膚がきれいに戻って、また手術できる事を願いますけど。多分1年くらいかかると思いますね。そんな感じで今日は緊急企画としてガオ・リュウさんの鼻の整形後の皮膚の壊死について話しました。うちでも結構鼻のプロテーゼ後の壊死というか、皮膚が赤くなって抜きたいとか、実際プロテーゼが飛び出てきた方もいらっしゃいましたけど、そういう手術を結構やっています。鼻先が赤いくらいであれば抜くだけで済みますし、突き出てるような場合も何例かあるんですけれども、その場合プロテーゼを抜いて、そうすると凹むんですよ。凹んだところをどうするかというと、軟骨を持ってきて、僕が1番多くやっているのは耳の軟骨を持ってきて埋め込んで、皮膚の窪んでいるところを下から盛り上げるんですね。そういう再手術した例も僕のブログとかには載っていますけど、そういう形でリカバリーはなんとかできると思います。ただガオ・リュウさんも最初の手術とは違う美容外科医を選んだ方がいいと思いますね。今回は今ネットで話題になっている中国人の女優さん、ガオ・リュウさんの鼻整形後の壊死について話しました。ご視聴ありがとうございました。

出演者情報:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、自然な整形、アンチエイジング治療を得意としている。

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鼻プロテーゼはいつか出てくるのか?

鼻プロテーゼの飛び出し

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最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
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