エステサロンでHIFU治療するのは『ちょっと待って!!』それ違法です!!

2022/07/27

出演者情報

元神賢太:医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長

萩原靖洋:美容クリニック業界でカウンセラーとして25年のキャリアを持つカウンセラー。

高橋:美容医療カウンセラーとして、8年のキャリアを持つ。美容治療経験者。

エステサロンのハイフ治療には気をつけろ!

萩原:こんにちは。ナビゲーターの萩原です。

元神先生:ドクターの元神です。

高橋:カウンセラーの高橋です。

萩原今回は美容外科のトラブルではなくて、美容外科の中古機器をエステが扱うという違法行為がトークテーマです。切らないフェイスリフトとして大人気のHIFU治療、その中でもウルセラが最強のパワーで引き上げてくれるので当院でもリピーターさんが多い治療なんですけれども、私や高橋さんもリピーターさんなんですけれども、実はエステが堂々とウルセラの写真を使って広告しています。ウルセラHIFU導入サロン、ウルセラ・ウルセラと言葉が並んでいます。金額もウルセラHIFU6,600円からコスパ最強小顔へというふうに書いてありますが、こういった感じでウルセラ本体の画面とか写真を載せて、ウルセラHIFUという名前を隠すことなく広告に出しているんですけれども、しかも超音波を顔の筋膜に照射してリフトする、超音波で脂肪を溶解してスリムにというHIFU治療の原理も普通に載せているんですね。実は調べてみると、こういったエステは都内にかなり多くて、ウルセラと検索するとエステの方が上位に出てくるということもあります。これは先生、言うまでもなく違法?

元神先生違法ですけど、日本はエステがもう野放し状態なんですよね。どうしてかと言うと、厚生労働省が管轄していないんですよ、エステは。経済産業省がエステの管轄なんですね。ですので医師法とか医療法に違反があっても厚生労働省は動かないんですよね。こういう違法行為はどこが取り締まるかと言うと、経済産業省はそういう面倒くさい事はしないので実は警察なんですよね。ですけれども警察が動くには患者さんの被害届がないと動かないんですよね。

萩原:なるほど。

元神先生:ですので被害届が出たり、脱毛治療でたまにありますけど、脱毛で火傷をして被害届を出して警察が違法のエステを取り締まる。こういう順番なんですよね、結局は。だからエステにかかった患者さんが何かトラブルがあって警察まで相談して、警察も腰が重いですから、これは立件できると思った時に初めて動くので。ほとんどのエステの違法行為というのは野放し状態なんですよね。

萩原:なるほど。病院が違反をした場合って厚生労働省が指導に入る、注意する、どういった罰則を指示したというような報道がありますけれども、経済産業省がエステを指導したというのは聞いたことがないですよね?

元神先生:ないですね。

萩原:なかなか行政も野放しでタッチしたくない部分、だから野放しになっている。

エステでウルセラを受ける危険性

萩原:ドクター以外があれだけ強いパワーを持っているウルセラを扱うという事に危険はないんですか?

元神先生:いや、めちゃくちゃ危険ですよね。めちゃくちゃ危険。火傷もしますし、顔面神経麻痺も起こりますからすごく危険。これを看護師でもない、なんの医療資格もない素人が当てるというのはめちゃめちゃ危ないですし。

萩原:一般の方々は多分そんなことは知らないですよね?

元神先生:知らない。

萩原:ちょっとまたその話は後でしたいんですが、先日TBSラジオでエステがHIFUを扱うという危険性を報道しているんですね。エステで顔のリフトアップがしたいというふうにエステのお客さんが伝えたらHIFUを紹介されて、エステティシャンがHIFUの施術を行ったそうなんです。この時リスクの説明はほとんどなかったそうで、2回目の施術の後に左頬から左唇にかけて電気が走るような痺れが出て、2~3日経っても痺れが続いたので神経内科を受診したところ、神経の一部を損傷しているというふうに診断されたという報道がありました。医師法では第17条で医学的判断及び技術を持っていなければ体に危害を及ぼす恐れのある行為を繰り返すことは医師でなければ許されないというふうにしていますから、HIFUは当然医師免許がないと使ってはいけないという事になると思うんですけれども、先ほど元神先生からお話があったように野放しになっていると。実際にこういう健康被害があるわけですよね。ウルセラを扱う日本の代理店にこの件を聞きました。エステがウルセラの名前を出して集客している事は把握しています。見つけ次第関係部署から注意するようにしているという回答でした。要はあんまり突っ込んでくれるなという感じで、すごく仲良くやらせてもらっている代理店の担当者だったんですが、言葉少なくでした。

元神先生:結局は報道された人、例えば痺れた人が警察に行ってこういう被害を受けましたと言って初めて動くんじゃないですかね、行政とか警察が。

萩原:ウルセラの代理店が言うには、エステが本当にウルセラを扱うとは思えないみたいなことを言っていたんですけれども、集客のための釣り広告だというふうに彼らは思うようにしているところがあるんですよね。実際に被害が出ているので注意が必要なんですけれども、実は今、廃業したクリニックのウルセラであるとかHIFU、病院で使っているものを業者が買い取ってエステ用のフェイシャル機器としての見た目に変えて、クリニックで使用されていたウルセラですよ、クリニックで使用されていたHIFUですよとエステに販売している。言ったら闇業者みたいなものが結構暗躍しているんですね。

元神先生:そうですね。ウルセラってハンドピースの消耗品がすごく高価なものなんです。それでどうしてもちゃんとした医療機関で行う場合はある程度の値段がするんですけれども、ハンドピースを勝手に業者がコンピューターで再生して激安で再利用というのがあります、実際。これは報道されて問題に一時期なったんですけれども、やはりその再利用の物でやると火傷のリスクも高くなりますし、効果も弱いです。それで報道されたんです、実際に火傷が起こったという事で。

萩原:そうですね。そういった問題があってもなかなか一般の方は気づかずにウルセラという名前とHIFUという名前でひきつられて行っちゃうというのがあります。ちょっとほっこりする話も入れておくと、ウルセラを出しているエステというのは都内だけじゃなくて、地方でも調べてみるとウルセラで広告を出しているエステが結構あるんですね。北陸のあるエステではウルセラ式HIFUというふうにどーんと出しています。ここはまだ良心的だなと思って私ほっこりしたんですけれども、当社のウルセラ式HIFUはウルセラの原理を真似して作ったHIFUです、パワーもウルセラよりも弱いのでしっかりと引き上げたい方はクリニックで受けてください、うちは麻酔も使えないので弱くしか当てられませんって書いてあるんですね。ここまで書かれると行ってもいいかなとちょっと思ったくらいなんですけれども。HIFUを使っちゃダメだけどパワーが弱いよというふうにちゃんと言っているあたりは正直者かなぁというふうに思います。かといって何もないとは限らないですよね。

元神先生:そうですよね。HIFUの原理を使っている自体、人体に危害を与えていますからそれ自体が医療行為なんですよね。かわいそうなのはそのエステの従業員ですよね。上に言われていつの間にか違法行為をやってて警察に逮捕されるようなリスクを負わされているんですね。間違いなくそのエステティシャンも逮捕されますから。

萩原:おそらくそのエステティシャンたちは気付いていないですよね、それが違法行為だとは分かっていないですよね。分かっているのはオーナーだけ、偉い人だけ。でも自分たちは何もしていない。ずるいな。

元神先生:摘発されたら逮捕されますよ。

萩原:オーナーも。ちなみに都内のエステのウルセラの料金相場を調べて参りましたところ、ショット数が5,000発で8,000円。

元神先生:打ってないでしょうね。ウルセラって1回打つとパパパと正確に数えた事はないですけれども、5~10発くらい打ってるんです。普通の医療機関での1発を10発などで数えている。

萩原:なるほど。

元神先生:多分そうだと思います。

萩原:高橋さん、そうだって!さっき話していたんですよね。10,000発で10,000∼12,000円なんです。

元神先生:多分そうです。

萩原:それだと分かる。

元神先生:カウントの仕方ですよね。日本の世の中の流れ的には本当によくなくて、金稼げれば逮捕されるまではなんでもやっちゃおうという感じになっちゃっているんです。特にエステ業界はそういう感じになっていて、稼げるだけ稼いで逮捕されればいいやと捨て身の感じの営業をやっているところが結構多いんですよね。そういうめちゃくちゃなことをやっているんですよ、広告でね。やってること自体がめちゃくちゃですよね。

萩原:広告も書き放題ですもんね。

元神先生:どこも管理するところがないですから。医療機関も厚生労働省が結構厳しいのである程度医者モラルは一般的に比べたら高いですから不利益が掛かってますけど、エステは本当に野放し状態、やりたい放題ですからね。

まとめ

萩原:高橋さんや僕らがいきなりウルセラを掴んで自分で当てちゃおうとか、誰かに当てちゃおうってならないじゃないですか?

高橋:怖いです。

萩原:先生がマスク麻酔、無痛麻酔を使って慎重に慎重に当てているのを見ていると、どれだけ扱いが大変な機械か。効果もあるけれどもその分危険もあるわけで、ドクター以外が当てるのはちょっと言語道断だと思うんですけれども、なかなかなくならないという話ですね。一般の方もさすがにウルセラをエステでやっている、10,000発で10,000円とかって書いてあったらちょっとおかしいんじゃないの?というふうに警戒するんじゃないかと思うんですが、意外とエステ・病院・クリニックの違いが分かってらっしゃらない方が多いんですよね。HIFUとかウルセラという言葉がクリニックが結構広告を出していますから、効果も出ているという口コミも多いのでリフトアップや痩身治療として有名になっているところがあります。そうするとクリニックだと高いウルセラがエステだと激安で受けられると。同じ機械だったら安い方がいいと考えてしまう方がいらっしゃるんですよね。エステティシャンがウルセラを扱って、しかもこういったアタッチメントも激安の物を使っていれば、ドクターじゃないから激安でやれるんでしょうが、実際に健康被害も出ている以上看過はできないと思います。元神先生はこの状況まとめとしてどうでしょう?

元神先生:エステ業界は本当にひどいですから怒りはめちゃめちゃ持っていますけど、いつもそのへんは控えめに。

萩原:今度エステのオーナーさんとちょっとトークしたいですね。エステで健康被害に遭って大きなトラブルが報道された場合、考えられるのは世間にHIFUとかウルセラという言葉が悪い印象を持たれる事なんですね。すごくいい機械でウルセラファンの私たちとしては許せないですよね。

高橋:はい。

萩原:そもそも何かあったら大変だという事ですよね。

元神先生:はい。

萩原検索するとウルセラって出しているエステは多く出てきますけれども、皆さん本当にクリニック以外で受ける時は気をつけてください。というかやめておいてください。というお話でした。今回は怒りの賢太。ありがとうございました。また見てください。ありがとうございます。


元神先生高橋:ありがとうございました。

当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
詳細地図はこちら

青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

メニューを開く

ライン相談をする 相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。

フリーダイヤル フリーダイヤル相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。