【違法行為】エステサロンのHIFUに行政が動いた!!トラブルを回避する為にはきちんとした医療機関へ
- 2022/07/30
出演者情報
元神賢太:医療法人社団セレス理事長 船橋中央クリニック院長 青山セレスクリニック理事長
萩原靖洋:美容クリニック業界でカウンセラーとして25年のキャリアを持つカウンセラー。
エステサロンでのトラブル被害について
元神先生:こんにちは。ドクターの元神です。
萩原:天の声の萩原です。先生、今回は先日、朝日新聞デジタルで報道された、エステのトラブル・被害について行政が調査を開始したという件について元神先生にコメント頂きたいと思います。
元神先生:はい。
萩原:どういった記事かちょっと要約をしてみますと、消費者庁の消費者安全調査委員会がエステサロンなどでしわやたるみの引き締めに使われている「HIFU」と呼ばれる高密度の超音波を照射する機器について調査を始めると発表した。これは2015年以降、全国の消費生活センターに麻痺が残った、腫れが引かない、火傷になったなどのトラブルの報告が相次いだためとしています。2017年には国民生活センターが医療機関ではないエステで施術を受けないように注意喚起し、2019年にはエステの業界団体が使用禁止の通知を出した。それでもトラブルは減らず、最近では利用者が自分で危機を使うセルフエステ今増えていますけれども、セルフエステでの事故例も報告され、ネット通販で10万円足らずで購入できるという。消費者安全調査委員会の中川丈久委員長は「医療行為を管轄する厚生労働省とエステ店を所管する経済産業省の隙間で実態が分かっていなかった。調査によって明らかにしたい」と述べた。とあります。
元神先生:まず調査をしている人は「実態が分からなかった」と言っていますけど、本気度が伝わっていないですよね。そんなのはエステでいろんな問題が起きているのは普通の感覚というか、日常的にある事なのでやっとですよね。遅すぎますよ、そもそも動きが。僕はこのエステが医療行為をやっている事に対しては他の回でも結構批判をしているんですけれども。
萩原:そうですね。
元神先生:結局消費者センターが対応というよりは日本では警察が本当は対応しないといけない事を警察もやらないから、被害届を出さない限りやらないからこういう野放し状態になっているんですよね。違法なんですよね、結局。違法行為を取り締まるのは本来は警察なんですけれども、警察は要するに患者さんが被害届を出さない限り動かないのと、患者さん1人の火傷くらいでは警察のやる気がないというのがそもそも問題なんですよね。
萩原:そうですね。2015年以降、全国の消費者生活センターに麻痺が残った、腫れが引かない、火傷になったなどのトラブルの報告が相次いだと。2015年っていうと今の撮影から6年前ですけれども、その頃からこういう話が出ていたけれども放っておいて、その2年後に注意喚起をしている。
元神先生:本来は業務上過失致死傷とかそういった刑事事件ですよね。エステ店が逮捕されるとか、そこまでやるべきことをやらないからですよね。医者でもない、医者の指示を受けた看護師でもない者が医療行為をして人を傷つけた場合、必ず罪に問われるわけですから。
萩原:そうですね。
元神先生:その罪を警察が野放しにしているというのもありますよね。だからいろんな行政機関、消費者センターとか、調査するところろか、あと警察。全部が放置しているから、本来やるべき仕事をしないからここまで被害が広がっているんですよね。
実際、HIFUは一般の人が扱えるの?
萩原:そうですよね。本当被害が広がったという感じだったと思います。実際はHIFU、私どもだとウルセラを使っていますけれども、高密度の超音波を皮膚内に照射する治療ですが、一般の人が扱えるものですか?
元神先生:扱えないです。これはいろんな機械の性能もありますし、パワーも違いますけど、そもそもめちゃくちゃ痛い治療ですよね。
元神先生:だからすごい熱が出て皮膚に当てるだけでイタって飛び跳ねるような痛みのある治療をエステでやるとは考えられないですよね。よっぽど弱い出力でエステではやっているんでしょうけど、結局原理は一緒なわけですからちょっとしたことで麻痺とか、火傷が起こりますよね。
萩原:これは起こりえますか?先生。
元神先生:もちろん起こりえます。
萩原:一般のいわゆる消費者側・お客さん側は「クリニックじゃないと病院じゃないと使っちゃいけないよ」「エステでも使えるよ」ってくくりが分からないですよね?
元神先生:そうなんですよね。僕ら医療機関側の努力も足りないと思うんですけれども、エステ業界の方がはるかに美容外科業界より数が多いですから、もう1つは美容外科業界、日本美容医師会とか、大きい医師会が動けば別なんですけど、なかなか美容外科のちょっとしたことに対して日本の中の医師会は動かないから。エステ業界の思うがままにやられているんですよね。
HIFUの機械がエステに出回っている
萩原:この報道がこの番組でお届けしたYouTube、「そのHIFU違法です」という回があったんですけれども、アップ直後に朝日新聞デジタルで報道されたので結構タイムリーで驚いたんですよね。あの時先生にも見て頂きましたけれども、結構エステの広告で「ウルセラ」という文字も出ていたし、ウルセラの画像なんかも出ていて、あたかも「エステでウルセラが普通に使えますよ」という感じだったじゃないですか。1万発で1万円みたいに激安でやっていましたけれども、その機械そもそもが本来はエステでは購入できないはずのものが、どういうわけかエステに出回っているというのも問題だと思います。エステに対してこうやって行政機関が動くというのは結構稀じゃないですか。
元神先生:そうですね。本当に動いていくか分からないですけどね。
萩原:言ってるだけ?ここまで動くってあんまり聞いた事がないので、麻痺・火傷・腫れが引かないという健康被害が相当数あるんじゃないかな?と思うんです。やっと重い腰を上げたという感じなのかな?と思っているんです。
元神先生:結果が全てですから動いて欲しいですけど、結局エステの脱毛も半分違法ですから。そこは全く動かないわけですから。
萩原:そうですね。
元神先生:どうなのかなっていう感じがします。
萩原:これはエステ業界の献金の額とか、そういうのも関係ありますか?
元神先生:大いに関係あります。
萩原:ありますか?
元神先生:エステ業界はすごく国会議員に献金していますから。
萩原:結局そこですね。それで消費者側が泣きを見ると。
元神先生:そうですね。そういう圧力もあって警察はもしかしたら動かないのかもしれないですけど。日本の闇ですよね。
萩原:結果これはまだしばらく続きますかね?ちゃんと調査しているのかどうだかという感じでしょうか?
元神先生:そうですね。エステ業界からHIFUが本当に消えたら、僕らとしても消費者側としても嬉しい事ですけど、そこまでいくまではちょっと時間がかかると思いますよ。
萩原:なるほど。
元神先生:もし本当になくなった場合はまたここで報告するといいと思いますけど。
まとめ
萩原:今回は朝日新聞デジタルで報道された、エステでのHIFU治療についてのトラブル・被害について行政が調査を開始したという件について元神先生にコメントを頂きました。先生からご覧になっている方に一言あればお願いします。
元神先生:HIFUは非常に危険な機械です。ですので知識を持った医師が照射すれば問題ないんですけれども、それを医師じゃない者が照射するというのは原理をよく知っている者としては考えられないですので、絶対やめた方がいいです。以上です。
萩原:これをご覧になっている方がエステでウルセラを見かけても「あ、元神先生がこうやって言ってたな」と思ってもらえたらと思います。今回はありがとうございました。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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