投稿日:2012/03/06
(最終更新日:2019/12/24)
わきが手術について(弟1回)
今回は、ワキガ手術についての話です。
美容外科は、顔の整形とか豊胸、脂肪吸引あたりの診療項目が有名だと思いますが、相談件数の中でも、かなり上位にあるのが、実は、腋臭(わきが)や多汗症のご相談です。
また、「腋臭(わきが)」と「多汗症」は、それぞれ違う疾患であり、分けて考える必要あります。
「腋臭(わきが)」は汗腺(皮膚の汗を出す器官)のうちでもアポクリン汗腺の活動が活発だから起こる体質であり、「多汗症」は汗腺のうちで、エクリン汗腺の活動が活発だから起こる体質です。
知識がないと「あの人は臭う」とか「くさい」とかそういう冷たい視線でワキガ体質の人を判断しまいがちですが、ここで大事なのは、「ワキガ臭(わきがしゅう)」というのは、あくまでも脇にあるアポクリン汗腺の活動が活発(だけ)だから発生する臭いということです。アポクリン汗腺の活動が活発というのは、体質と言えば体質ですが、決して不潔にしているからではありません。また、逆にいくら脇を清潔に保っていても、「ワキガ臭」は抑制できる臭いでもありません。
アポクリン汗腺は、陰部などの脇以外の有毛部にも少量存在することはありますが、着衣の上からでも臭いがわかるほど強い臭いがあるのは、脇のアポクリン汗腺からの「ワキガ臭」だけです。
(※陰部からの「ワキガ臭」を「すそわきが」と言いますが、「すそわきが」は性的興奮を伴わないと発生しません)
そして、手術でこのアポクリン汗腺を除去すれば、「ワキガ臭」は解消され、ワキガ体質が治るのです。
手術では、いかに正確に、取り残しなく、このアポクリン汗腺を除去するかが手術後の成否を分け隔てます。取り残しがあれば、手術後「ワキガ臭」は再発しますし、手術でしっかり取り除けば、「ワキガ臭」が再発することはまずありません。
ただ実は、この取り残しなくアポクリン汗腺を除去することが、意外とたいへんであり、技術が必要な手技です。
当院では、他のクリニックで「わきが手術」を受けたけど再発したということで、再手術を希望される患者様が時々来られますが、残念ながら、それは最初の手術でアポクリン汗腺を取り残しているから再発しているだけなのです。
次回は、当院がどのようにしてアポクリン汗腺を取り残すことなく、ワキガ手術を行っているかについてお話します。
わきが手術については
船橋美容HP「わきがとは」
青山美容HP「わきがとは」もご参照ください。
美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック
元神賢太
千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
東京エリアで治療をご希望の方はこちら

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者