投稿日:2024/11/30
(最終更新日:2024/11/30)

フェイスリフト受けたのに元に戻る?後戻りのリスクを徹底解説

フェイスリフトの後戻り

近年、切開フェイスリフト手術は性別や年齢を問わず幅広い層に人気を集めています。多くの美容外科で提供されているこの手術ですが、手術を検討する人々からは「後戻りしてしまうのではないか」といった不安の声や、実際に施術を受けた方から「せっかくフェイスリフト手術をしたのに、1年で元に戻ってしまった」という不満が寄せられることも少なくありません。本記事では、切開フェイスリフトの仕組みや後戻りを防ぐためのポイント、さらに考えられるリスクについて、具体的かつ分かりやすく解説していきます。手術を検討中の方も、すでに手術を受けた方も、ぜひ参考にしてください。

切開フェイスリフトとは?高い効果と持続性が魅力の若返り治療

切開フェイスリフトとは、顔の皮膚を切開してたるみを引き上げることで、若々しい印象を取り戻す治療法です。この手術では、皮膚のたるみや深いシワ、ほうれい線、マリオネットラインといった加齢のサインを効果的に改善することが期待できます。手術方法や医師の技術によって仕上がりは異なりますが、一般的に効果の持続期間は約5年から10年とされています。この点で、数か月しか持続しない溶ける糸を使った糸リフトや、一時的な効果の得られるハイフ(高密度焦点式超音波)と比べて、切開フェイスリフトははるかに長期間の効果が期待できるのが大きな魅力です。
一方で、皮膚を切開する手術のため、糸リフトやハイフに比べてダウンタイムが長くなるというデメリットもあります。しかし、その分引き上げ効果と持続性が非常に高く、特に深く刻まれたシワや目立つたるみを改善したい方には理想的な選択肢です。加齢に伴う悩みを根本的に解決したいと考えている方には、切開フェイスリフトが一押しの若返り治療といえるでしょう。

切開フェイスリフトを受けても戻る?技術が左右する結果と持続性の秘密

「以前に他院で切開フェイスリフトを受けたけれど、すぐに元に戻った」という不満を耳にすることがあります。他院で手術を受けた患者さんから、このような声が寄せられることは珍しくありません。本当にフェイスリフトの効果はそんなに短期間で失われるのでしょうか?実は、この現象の多くは手術を行った医師の技術や手術内容に起因している場合が多いのです。

一部の大手美容外科では、皮膚を単純に切開して引き上げるだけの施術が行われていることがあります。このような方法では、効果の持続期間がわずか23年程度に留まることも少なくありません。これは、皮膚には伸展性があり、皮膚の下にある筋膜(SMAS層)がたるんだままでは、引き上げた皮膚が筋膜に引っ張られ、短期間に再びたるみが現れるためです。その結果、患者さんは「手術を受けたのに戻った」と感じることになるのです。

しかし、熟練した医師が施術を行う場合、こうした問題は回避できます。高い技術を持つ医師は、皮膚だけでなくSMAS層を引き上げる施術を行います。SMAS層をしっかりと引き上げることで、たるみの原因そのものにアプローチし、効果の持続期間を大幅に延ばすことが可能です。さらに、リガメント法と呼ばれる靭帯を切開して妨げを取り除く手法や、スプリングスレッドを併用した方法(元神式フェイスリフト)など、より高度な技術を取り入れることで、効果はさらに高まり持続性も向上します。

このような専門的で高度な技術を伴うフェイスリフト手術を受けた場合、「すぐに元に戻った」と感じることはありません。フェイスリフトの結果とその持続性は、選ぶ医師や施術方法次第で大きく変わることをしっかりと理解し、慎重に選択することが重要です。

フェイスリフト前後

↑切開フェイスリフトの手術前後(術後1年)

元神医師によるスプリングスレッド併用フェイスリフトのご相談はこちら

時間は止められないという事実:加齢変化と向き合うフェイスリフトの現実

たとえ技術の高い医師が行うフェイスリフト手術、例えば筆者が提供するスプリングスレッド併用フェイスリフトのような高度な施術を受けた場合でも、その効果が永遠に続くわけではありません。この手術は10年以上持続する結果をもたらすことが期待できるためその間に再び切開フェイスリフト手術を受ける必要は基本的にありません。しかし、どれほど優れた施術であっても、時間の進行そのものを止めることは不可能です。

手術直後の若々しい仕上がりも、やがて重力や加齢の影響を受け、皮膚が徐々にたるんでいきます。例えば、手術から5年が経過した時点では、施術直後の状態とは異なり、その変化を「後戻り」と感じる人もいるでしょう。しかし、これを厳密には「後戻り」とは呼びません。むしろ、加齢による自然な変化が進行している結果と捉えるべきです。

時間を止める手段が存在しないのと同様に、加齢による変化を完全に防ぐ方法も現時点ではありません。ただし、術後のフォローアップ治療を定期的に行ったり、初めから後戻りしにくい施術方法を選択することで、こうした加齢変化の影響を最小限に抑えることは可能です。また、施術後の適切なケアや生活習慣の改善も、たるみやシワの進行を遅らせる一助となります。

【動画解説】フェイスリフトで表情がおかしくなる??

後戻りを軽減する方法:術後ケアと適切な選択が持続性の鍵

加齢による老化を完全に止めることは不可能ですが、フェイスリフトの効果を長く維持し、後戻りを軽減する方法は存在します。術後のケアや適切なメンテナンスを行うことで、リフトアップ効果をより長く保つことが可能です。ここでは、その具体的な方法をご紹介します。リフトアップ効果を少しでも長く持続させたい方は、ぜひ参考にしてください。

■保湿と紫外線対策を徹底する

乾燥や紫外線は、肌のコラーゲンやエラスチンを破壊し、長期的にシワやたるみを引き起こす主要な原因です。これは術後の肌にも当てはまります。フェイスリフト手術によってたるみが解消されたからといって安心せず、日々の保湿ケアと紫外線対策を怠らないことが、後戻りを軽減する鍵となります。特に、UVカット効果の高い日焼け止めや保湿力の高いスキンケア製品を継続的に使用することで、肌の健康を守り、手術の効果を維持しましょう。

■定期的なメンテナンス治療を受ける

筆者が行うスプリングスレッド併用フェイスリフト手術は、10年以上の持続効果を期待できる高度な施術です。しかし、年々現れる加齢変化には定期的なメンテナンスが重要です。例えば、ハイフ技術の一種であるウルセラは、超音波の熱エネルギーを用いてSMAS層(筋膜)を収縮させ、リフトアップ効果を得られる治療です。術後にウルセラを12年ごとに受けることで、加齢によるたるみを解消し、後戻りを大幅に抑えることが可能です。ウルセラは1回の治療で効果は1年以上持続するため、手軽なメンテナンス治療としておすすめです。

■最初の手術が後戻り軽減のカギ

フェイスリフトの持続性を左右する最大の要因は、最初に受ける手術の技術や方法です。高い技術を持つ医師による質の高い手術は、後戻りを感じるまでの期間を大きく延ばすことができます。そのため、最初に後戻りが少ない手術を選択することが極めて重要です。医師の技術や経験を見極めることが、長期的な満足度に直結します。

フェイスリフトの効果を長持ちさせるためには、術後のケアやメンテナンスだけでなく、最初にどの手術を選ぶか、どの医師に託すかが非常に重要です。これらを踏まえ、慎重に選択を行いましょう。

↑切開フェイスリフトの手術前後(術後1年)

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まとめ

高度な技術を駆使したフェイスリフト手術、例えばスプリングスレッド併用フェイスリフトのような施術を受けた場合、術後すぐに「元に戻った」と感じることはまずありません。しかし、時間を止めることは誰にもできない以上、手術後も加齢に伴う自然なたるみの進行は避けられません。フェイスリフトは時間を巻き戻す魔法ではなく、加齢と向き合いながら可能な限り若々しさを保つための現実的で有効な選択肢です。そのため、施術の効果や時間の経過に伴う変化を正しく理解し、長期的な視点でケアを続けることが重要です。

フェイスリフトの効果を最大限持続させ、後戻りを最小限に抑えるためには、日常的なスキンケアが欠かせません。具体的には、紫外線によるダメージを防ぐための徹底的なUV対策や、肌の潤いを保つための保湿ケアが基本となります。これらは肌を健康に保ち、手術の効果を長引かせる重要な習慣です。さらに、ウルセラのようなハイフ治療を定期的に受けることで、筋膜(SMAS層)をリフトアップし、加齢によるたるみを効果的にリセットすることができます。ウルセラは1回の施術で1年以上の効果が期待できるため、フェイスリフト後のメンテナンス治療として非常に有効です。

本記事が、切開フェイスリフト手術を検討中の方や、術後の「後戻り」について不安を抱える方にとって、有益な情報源となれば幸いです。フェイスリフトは単なる一時的な施術ではなく、人生における若々しさを維持するためのパートナーとして考えるべきものです。適切なケアと医師との信頼関係を築きながら、長期的な美しさを目指してください。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっているウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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