投稿日:2024/11/25
(最終更新日:2024/11/25)
医師が解説!二重顎の改善方法|原因から治療法まで徹底ガイド
近年では、リモートワークやオンライン会議の増加により、自分の顔を映し出す機会が増え、二重顎を気にする方が増えています。
二重顎は見た目の印象を大きく左右し、顔が大きく見えたり、年齢より老けて見えたりする原因となります。
この記事では、二重顎の原因から改善方法、さらには美容医療による治療法まで、詳しく解説していきます。
【二重顎や小顔・輪郭治療について詳しい説明はこちらをご確認ください。】
二重顎が発生する主な原因
二重顎になる原因は、主に以下の要因が挙げられます。
加齢による影響
加齢に伴い、皮膚のたるみや脂肪の蓄積が進行します。年齢とともに骨密度が低下し、顔の骨が縮むことで、その上にある筋肉や皮下脂肪、皮膚を支えきれなくなります。また、皮下脂肪が移動して下垂することで、フェイスラインの周辺にたまりやすくなります。
表情筋の衰えも二重顎の形成に影響を与えます。表情筋が衰えることで、皮下脂肪や皮膚を支える力が弱まり、たるみの原因となります。特に近年は、マスク生活により表情筋を使う機会が減少し、筋力低下が加速する傾向にあります。
生活習慣との関係
近年、スマートフォンやパソコンの長時間使用による「スマホ顔」が話題となっています。これは、長時間の前傾姿勢やスマートフォンを見続けることで、顔や首にたるみが生じると言われている現象です。
しかし、長時間読書をする際も同様の姿勢を取るにもかかわらず「読書顔」という言葉が存在しないことからも分かるように、この「スマホ顔」と二重顎の直接的な因果関係については、現在のところ科学的な根拠は確認されていません。
【スマホ顔についてより詳しい説明はこちらの記事をご確認下さい。】
一方で、食生活の乱れは二重顎形成に大きく影響する可能性があります。特に過度な塩分摂取は体内の水分バランスを崩し、顔周りのむくみを引き起こしやすくなります。また、脂質の多い食事は皮下脂肪の蓄積を促進させる原因となります。
健康的な食生活のポイントは以下の通りです:
■食事内容の見直し
・野菜、タンパク質、炭水化物をバランスよく摂取する(目安は野菜が全体の1/2程度)
・揚げ物など脂質を多く含む食べ物は控えめにする
・適度な硬さのある食材を選び、よく噛んで食べる
・ナッツ類や玄米など、咀嚼を促す食材を積極的に取り入れる
・食物繊維が豊富な海藻類や根菜類を意識的に摂取する
・良質なタンパク質(魚介類、鶏肉、大豆製品など)を毎食取り入れる
■食事の取り方
・一口30回程度を目安によく噛んで食べる
・腹八分目を心がける
・最後の食事は就寝3時間前までに済ませる
・急いで食べることを避け、ゆっくり時間をかける
・朝食をしっかり摂り、代謝を上げる
・食事は1日3回、規則正しく摂取する
■塩分・水分管理
・1日の塩分摂取量は6g未満を目標にする
・水分補給は食事の30分前後を避ける
・冷たい飲み物は控えめにする
・アルコールの過剰摂取を避ける
・温かい飲み物を中心に、こまめに水分を補給する
・むくみ予防に効果的なハーブティーなども取り入れる
これらの食生活の改善は、むくみや脂肪の蓄積を防ぐだけでなく、全身の健康維持にも効果的です。特に、規則正しい食生活を心がけることで、体内の代謝が活発になり、不要な脂肪が付きにくい体質づくりにつながります。
その他の要因
生まれつきあごが小さい方は、二重顎になりやすい傾向があります。首からあごの先端までの距離が短いため、わずかにうつむいただけでも二重顎に見えやすくなる為です。
また、口呼吸も顔の骨格の発達に影響を与え、二重顎の原因となることがあります。
二重顎の種類と特徴
二重顎は、症状や原因によって大きく3つのタイプに分類されます。それぞれ特徴が異なるため、自分がどのタイプに該当するかを知ることで、より効果的な改善方法を選択できます。
脂肪型
皮下脂肪の蓄積が主な原因となるタイプです。触ると柔らかく、ふっくらとした印象が特徴的。あご下を軽く摘むと、柔らかい脂肪層を確認することができるでしょう。
主に全身的な体重増加と同時に現れやすく、若い世代でも起こりがち。このタイプは、全身の健康的な減量と併せて改善に取り組むことで、ある程度の効果を期待できます。
たるみ型
加齢や筋力の低下による皮膚のたるみが主な原因。皮膚がたるんで下垂し、シワのような二重顎として現れるのが特徴です。触ると薄い皮膚の層を感じ、表情筋の衰えも大きく影響を与えています。
年齢とともに進行する傾向にあり、特に朝方より夕方に目立ちやすくなるのが特徴。
複合型
脂肪の蓄積とたるみの両方が原因となる最も一般的なタイプ。年齢とともに症状が進行しやすく、脂肪のつき方も不均一になりがちです。
また、季節や体調による変化が大きいことも特徴として挙げられます。複合型の場合は、生活習慣の改善から始め、段階的に対策を行う総合的なアプローチが望ましいでしょう。
【二重顎や小顔・輪郭治療について詳しい説明はこちらをご確認ください。】
二重顎改善方法
■効果的な運動習慣
有酸素運動は、全身の脂肪燃焼とともに血行促進効果があります。1日30分程度のウォーキングや軽いジョギングがおすすめです。
また、日常生活では階段を使うことや自転車通勤を取り入れるのも効果的です。運動は朝の時間帯が最も効果的とされていますが、継続できる時間帯で始めてみましょう。
美容医療での二重顎改善方法
二重顎の原因や程度によっては、美容医療による改善も選択肢の一つとなります。非侵襲治療から手術まで、さまざまな治療法があります。ご自身に適した方法を見つけるためには、専門医との相談が重要です。
当院では、患者様の症状に合わせて最適な治療をご提案しています。
たるみが主な原因の場合は「フェイスリフト」を、たるみと脂肪の両方が原因の場合は「フェイスリフト+脂肪吸引」の組み合わせを選択することで、より効果的な改善が期待できます。
※フェイスリフトとは?
フェイスリフトとは、たるんだ皮膚を元の位置に戻す手術です。鏡の前で手で頬を上に引き上げたような効果が得られ、その効果は数年間持続します。さらに、フェイスリフトを受けると、実年齢より若く見える効果が長期的に維持されます。
その他の代表的な治療法として、以下のようなものがあります。
脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を使用して、あご下の余分な脂肪を直接除去する方法です。脂肪型の二重顎に効果的な治療法として知られています。
ヒアルロン酸注入は、あごの形を整えることで、二重顎の改善を目指す治療法です。特にあごが小さいことが原因の二重顎に対して効果が期待できます。
また、HIFUと呼ばれる高密度焦点式超音波治療は、超音波による熱エネルギーで皮膚を引き締める非侵襲的な治療法です。たるみが原因の二重顎に適しており、ダウンタイムが少ないのが特徴です。
まとめ
二重顎の改善には、原因を理解し、適切な対策を選択することが重要です。生活習慣の改善から始め、必要に応じて専門的なケアを検討するのが賢明です。
すぐに劇的な変化は期待できませんが、正しい知識と継続的なケアによって、確実に改善への道を進むことができます。日々の小さな習慣の積み重ねが、大きな変化につながります。
まずは自分に合った方法から始め、無理なく継続できるものを選びましょう。専門的なアドバイスが必要な場合は、医師に相談することをお勧めします。適切な診断と治療法の提案により、より効果的な改善が期待できます。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
東京エリアで治療をご希望の方はこちら

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者