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「医療脱毛」についての記事まとめ

2023/12/15

院長ブログトップ > セルフ脱毛サロン完全ガイド:メリット、デメリット、衛生管理を徹底解説

セルフ脱毛サロン完全ガイド:メリット、デメリット、衛生管理を徹底解説

セルフ脱毛の実情

セルフ脱毛サロンの人気が高まっていますが、多くの方々が「脱毛効果は十分なのか?」、「清掃は徹底されているのだろうか?」「脱毛器具を通じて何かに感染するリスクはないか?」など、さまざまな懸念を抱えていることでしょう。本記事では、セルフ脱毛サロンのメリットやデメリット、衛生状態、感染症のリスクの有無などを詳しく説明していきます。

セルフ脱毛サロンとは

「セルフ脱毛サロン」とは、利用者が自ら脱毛マシンを操作し、施術を行う新しい形式のサロンです。完全な個室でスタッフの介入がなく、利用者が自分自身でジェルの塗布から照射、さらには脱毛後のアフターケアまで全てを行います。使用される脱毛マシンは、従来の脱毛サロンで使用されているものと同等の性能を持ち、効果が劣ることはありません。つまり、セルフ脱毛サロンでは、業務用の脱毛機器を自分で操作し、脱毛処理を行うことができるのです。

セルフ脱毛サロンの特徴

セルフ脱毛サロンの独特な特徴として、利用者が業務用の脱毛機器を自分で操作して施術を行う点が挙げられます。脱毛したい部位に制限がないため、利用者は自由に選択して脱毛を行うことができます。また、セルフ脱毛サロンの料金体系は通常時間制で設定されており、これも大きな特徴の一つです。

セルフ脱毛サロンは、周囲の目を気にせずにプライベートに脱毛を行うことができるというメリットがあります。料金の支払い方法に関しても、通った分だけの定額制が多く採用されており、利用者は必要な時にのみ支払い、いつでもサービスを解約することが可能です。

一方で、自分で脱毛処理を行うことにはいくつかのデメリットも存在します。特に背中やVIOゾーンなど、自分一人では施術が困難な部位の脱毛はムラができやすく、均一な仕上がりを得るのが難しいという課題があります。また、脱毛機器の操作方法を誤ると、肌トラブルを引き起こすリスクもあるため、使用方法を十分に理解し、慎重に取り扱う必要があります。

セルフ脱毛サロンのメリット

■他人の見られなくて済む

セルフ脱毛サロンの最大のメリットは、他人の目を気にせず自由に好きな部位を脱毛できる点にあります。特にVIOや胸など、他人に見られることに抵抗を感じるデリケートな部位も、自分自身で処理できるので、気兼ねなく脱毛を進めることが可能です。脱毛部位に制限がないため、利用者は自分のニーズに合わせて任意の部位を選択し、施術を行うことができます。

■ピンポイントに行える

セルフ脱毛サロンでは決まった時間内であれば、どの部位にでも照射可能です。自分だけの特別なニーズに応える脱毛が可能となり、ピンポイントで気になる部位を効率的に処理できます。

■料金が明瞭

多くのセルフ脱毛サロンでは、月額固定料金制を採用しており、これにより部位数による変動がなく、時間制で料金が設定されています。このシステムは、利用者がその月に通った回数だけを支払うことになるため、無駄な出費がなく、いつでもサービスを解約することが可能です。一か月で何度でも通うことができ、比較的安価な料金で脱毛が開始できるサロンが多いため、気軽に始めることができる点も大きな魅力です。

■予定が立てやすい

多くのセルフ脱毛サロンでは決められた時間内であれば、希望する部位を自由に脱毛できるため、日々のスケジュールに合わせて、隙間時間を利用して通うことも可能です。

■効果もエステと同等

セルフ脱毛サロンの効果については、従来の脱毛サロンと同等であり、自分で施術を行うことによる効果の低下はありません。これにより、セルフサービスでありながらプロフェッショナルな脱毛結果を期待できるのです。

セルフ脱毛サロンのデメリット

■脱毛できない部位がある

セルフ脱毛サロンには、一人で施術を行うことの難しさというデメリットが存在します。特に背中や手が届きにくい部位は、照射自体で不可能なので、脱毛できない部位が生じます。

■ムラができる

VIOや自分では見えにくい場所は、ムラができやすいため、特に注意が必要です。施術の均一性を保つためには、機器を細かく動かし、当て漏れがないようにすることが重要です。利用者自身は素人であるため、セルフ脱毛はここが一番難しいところです。

■利用者が消毒しないといけない

セルフ脱毛サロンでの衛生管理は、利用者の責任となります。具体的には、脱毛機器やベッドの消毒を利用者が自ら行う必要があります。これには、備え付けのアルコール消毒液とペーパータオルが用意されており、利用前と利用後に自分で消毒作業を実施します。ただし、利用者による消毒の徹底度にはバラツキがあるため、どの程度きちんと消毒されているかについて不安を感じる方もいるかもしれません。特に、「スタッフが消毒するのと比べて、利用者自身の消毒は信頼できない」と考える方も少なくありません。

また、衛生面に対する意識の高さは人それぞれ異なります。アルコール消毒を徹底してからでないと脱毛機を使用できない方もいれば、消毒を行わずに使用しても特に気にならないという方もいます。他の利用者がどの程度衛生管理をしているのかは分からないため、特にVIOゾーンなどのデリケートな部分に使われたハンドピースの衛生状態が気になることでしょう。

さらに、素人が行う消毒作業には、不十分な点があるかもしれず、これがセルフ脱毛サロンに不潔なイメージを与えている原因になっている可能性があります。こうした状況を考えると、衛生面に関して不安を感じるのも無理はありません。しかしながら、セルフ脱毛では基本的に利用者がマシンの使用前後に消毒を行うことになっており、この点は利用者の意識と行動に大きく依存します。

■セルフ脱毛、エスト脱毛は効果が弱い

セルフ脱毛サロンが業務用の脱毛機器使用していることは事実ですが、その効果の限界を理解することが重要です。一般的なエステサロンでの美容脱毛と、医療施設で行われるレーザー脱毛とは、その効果の度合いに顕著な差があります。エステサロンの脱毛は、20回以上の施術を受けても、毛の成長速度が遅くなる程度にとどまることが多いです。これに対し、医療脱毛では6~10回の施術で永久脱毛が実現され、再び毛が生えることはありません。このような背景を踏まえると、セルフ脱毛サロンで得られるのは、医療脱毛のような永続的な効果はではありません。セルフ脱毛の効果の弱さはやはり大きなデメリットです。

セルフ脱毛サロンの衛生面について

衛生面に問題のあるセルフ脱毛サロンを利用すると、私たちの体や心に様々な影響を及ぼす可能性があります。

まず、心理的な面での影響が大きいです。例えば、施術室にジェルが飛び散っていたり、他の利用者のムダ毛が落ちていたりする状況を目の当たりにすると、非常に不快な気持ちになります。セルフ脱毛サロンを利用する目的はキレイになることなのに、不衛生な環境では、まるで自分自身も汚れてしまうような感覚に陥ってしまいます。このような状態が続けば、「次回もまた汚れた状態ではないか」という心配や、「このままでは解約したい」という憂鬱な気持ちになることもあります。

さらに、衛生状態が悪いと、肉体的なリスクも増大します。特に感染症のリスクは無視できません。他の利用者が残した細菌やウイルスが、次の利用者に移る可能性があります。感染の危険がある疾患としては、HIV、肝炎ウイルス、梅毒、ヘルペスなどが考えられます。これらの感染症は重大な健康上の問題を引き起こすことがあり、特に脱毛時に微小な傷が生じることがあるため、感染のリスクは通常よりも高まる可能性があります。

このように、衛生面が不十分なセルフ脱毛サロンでは、心理的な不快感だけでなく、感染症に罹患するリスクも高まるため、医師としてはおすすめできないサービスです。

まとめ

セルフ脱毛サロンは、利用者自身が脱毛処理を行うことで、プライバシーを守りつつ、自由に好きな部位を選択できるという大きなメリットがあります。また、時間制の料金体系により、利用者にとって柔軟かつ経済的な選択肢となっています。しかし、自己責任に基づく施術方法は、特に背中やVIOなどの部位において、ムラの発生や施術の困難さを引き起こす可能性があります。

さらに、衛生管理の面では、利用者が自ら機器やベッドの消毒を行う必要があり、この消毒の徹底度には個人差があるため、不安を感じる方もいるでしょう。特に感染症のリスクは、衛生面が不十分な場合に大きくなるため、利用者はこの点に特に注意する必要があります。

総じて、セルフ脱毛サロンは利便性とプライバシーの保護を提供しますが、施術の質、均一性、そして何より衛生面の管理には不安があることは否めません。また医療脱毛よりもかなり効果が劣るためおすすめできるサービスではないと筆者が断言します。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、自然な美容整形を得意としている。

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2023/12/14

院長ブログトップ > メンズVIO脱毛中にたつことがあるのか?その対処方法等について

メンズVIO脱毛中にたつことがあるのか?その対処方法等について

メンズVIO脱毛の勃起について

メンズのVIO脱毛は、多くの男性にとって魅力的な選択肢ですが、施術に伴う勃起への懸念は、多くの方が感じる不安の一つです。「もし施術中に勃起してしまったら?」、「施術中に立って、しかもフィニッシュしてしまったら?」という疑問は、脱毛を考えている男性たちにとって、大きな心配事かもしれません。陰部を晒すこと自体に対する恥ずかしさも、決断を難しくしています。さらに、ご自身でVIO脱毛について調べた結果、勃起が起こることもあり、これがさらなる不安を呼び起こすこともあります。この記事では、メンズVIO脱毛を検討している方々に、勃起が生じる原因、脱毛中に勃起してしまった際の対応策、そしてそのような状況を未然に防ぐためのアドバイスを提供します。VIO脱毛を検討中の方は、この記事を最後まで読んで、事前に備えておくことをお勧めします。

 

メンズVIO脱毛の施術中に勃起する原因

メンズVIO脱毛における施術中の勃起は、多くの男性が経験する可能性がる一般的な反応です。大部分の場合、この反応は無意識に起こる生理現象であり、個人の意志とは無関係です。メンズVIO脱毛で勃起する主な原因を深く理解することが重要です。

■施術シチュエーションによる興奮

多くのクリニックでは、メンズVIO脱毛を女性看護師が担当します。施術室で女性と二人きりの状況は、男性にとって特別な体験となり得ます。この密室状況自体が、一部の男性にとって興奮を引き起こす要因となることがあります。

■触れられる感覚による興奮

VIO脱毛の施術中は、女性看護師がデリケートゾーンのペニスや陰嚢を直接触れることになります。レーザー照射時に皮膚を伸ばしたり、施術後の保湿用ジェルを塗布したりする際など、看護師が行う必要な作業が、皮膚の感触を通じて陰部やその周辺を刺激し、勃起を引き起こす可能性があります。

■恥ずかしさからの逆転興奮

 VIO脱毛中は、陰部が露出するのが普通です。時には、足を広げたり、仰向けになりながら脚を立てたりする姿勢をとる必要があります。これらの姿勢を取ることが恥ずかしく感じられることもあり、その恥ずかしさが逆に性的な興奮を引き起こすこともあります。

これらの反応は、メンズVIO脱毛の施術中によくあることであり、多くの男性が経験する自然な生理現象です。この記事では、これらの自然な反応を理解し、それにどのように対処するかをさらに探求します。患者さん自身が理解し、準備することで、VIO脱毛がより快適で心地よいものになることを目指しています。

施術中に射精するケースについて

VIO脱毛中の勃起は一般的な現象ですが、それがさらに進行して射精に至るケースについての懸念も理解できます。勃起が射精に至ることは、一部の男性が不安に思うかもしれませんが、実際にはその可能性は非常に低いです。

施術中の射精の可能性は、理論上は完全にゼロではありませんが、現実的には非常に稀です。女性看護師が施術中にペニスに触れることがあっても、その接触は必要最低限に制限されており、性的な刺激を意図するものではありません。特に、陰茎の敏感な部分、すなわち亀頭に触れることは避けられています。これにより、射精するリスクは格段に減少します。

また、脱毛施術中には一定の痛みが伴います。この痛みに対処するため、患者は精神的に耐える状態にあり、このような状況では快感を得ることは一般的ではありません。そのため、射精することはほとんどないと考えられます。

実際のところ、多くの患者は勃起せず、もし勃起したとしてもそれ以上の進行はありません。万が一射精しそうになった場合でも、多くの男性は事前にそれを察知し、施術を一時停止するよう看護師に伝えることができます。このような積極的な行動により、射精する可能性はさらに減少します。

勃起・射精した場合のペナルティは?

メンズVIO脱毛施術中の勃起や射精について、多くの人が懸念するのは、これに伴うペナルティです。生理現象は自然なものであり、特に陰部周辺に刺激を受けた際の勃起は、呼吸と同じく抗うことが難しい反応です。この事実を理解していても、施術中に勃起や射精が起こった場合に、罰則が課されるのではないかと心配する方は多いでしょう。

故意に射精したと見なされた場合の処置には、特に注意が必要です。例えば、罰金の支払いや、最悪のケースではクリニックへの出入り禁止といった措置が取られることもあり得ます。特に、スタッフに対するセクハラを目的として故意に射精した場合、重大な罰金が科せられることもあり、状況によっては警察が介入する可能性も否定できません。

しかし、施術中に勃起しただけであれば、通常ペナルティは課されません。また、射精が不可抗力であったり、故意とは考えられないケースにおいては、多くのクリニックでは特に問題視されないことが多いです。

施術中の勃起の対処と回避方法

メンズVIO脱毛を受ける際、多くの男性が生理現象(勃起・射精)について不安を感じることは一般的です。このような現象を最小限に抑えるための事前対策を知りたいと考えるのは自然なことでしょう。恥ずかしい経験を避けたいという思いは理解できます。以下に、施術中の勃起の対処方法と予防策について説明します。

■施術中の勃起への対処

もし施術中に勃起してしまっても、特に心配する必要はありません。通常通り施術を続行してもらうのがベストです。勃起は普通の生理現象であり、これを完全に抑制することは不可能です。そのため、勃起は自然な反応であると認識し直すことが大切です。クリニックのスタッフ、特に女性看護師は施術中の勃起には慣れており、普段からこのような状況に遭遇しています。そのため、「勃起しています」といった発言をすることは通常ありません。

■事前処理による生理現象の軽減

事前に性的な処理を行うことで、施術中の勃起や射精のリスクを低減できる場合があります。ただし、これにより必ずしも生理現象が完全に防げるわけではなく、過剰な期待は禁物です。それでも、心理的に落ち着いて施術を受けることができる点は大きなメリットです。事前に自分で処理を行わずに来院するよりも、心穏やかに施術に臨めるため、少しでも心配な場合は施術当日に実行することをお勧めします。

まとめ

メンズVIO脱毛における生理現象に関する不安を軽減し、快適な施術体験を提供することが、この記事の主目的です。そのために、記事の主要なポイントを再確認しましょう。

■施術中の興奮の原因

施術中に興奮する主な原因は、施術のシチュエーションや女性看護師との接触にあります。これらは自然な反応であり、多くの男性が経験するものです。

■勃起は自然な生理現象

男性が施術中に勃起するのは一般的な生理現象であり、これによって問題が生じることはありません。クリニック側もこの事実を理解し、対応しています。

■故意の射精に対するペナルティ

しかし、故意に射精した場合、罰金やクリニックの出入り禁止などのペナルティが課せられる可能性があります。この点は注意が必要です。

■事前の対策

生理現象に対して不安を感じる場合、事前に性的処理を行うことでそのリスクを減らすことも一つの方法です。ただし、これが絶対的な解決策とは限りません。

 

本記事では、メンズVIO脱毛中に勃起や射精する可能性について詳細に解説しました。この情報が生理現象に関する不安を和らげ、脱毛施術に対する心理的なハードルを下げることを目指しています。生理現象の原因と対処法を理解することで、よりリラックスして施術に臨むことができるでしょう。読者の皆様がこの記事を通じて、VIO脱毛を検討する際の参考になれば幸いです。不安を感じることなく、より快適な脱毛体験をお楽しみいただけることを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、自然な美容整形を得意としている。

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2023/12/10

院長ブログトップ > 医療レーザー脱毛徹底解説 : 永久脱毛から質問まで

医療レーザー脱毛徹底解説 : 永久脱毛から質問まで

医療脱毛

この記事では、医療レーザー脱毛について、その基礎知識から実際の流れに至るまで、総合的に解説します。多くの方が抱える「レーザーでどうして永久脱毛が可能なのか?」という疑問から始め、医療脱毛で使用されるレーザーの種類、それぞれの特徴、そして実際に医療脱毛を受ける際の注意点について詳しく掘り下げていきます。さらに、医療脱毛のよくある質問にも答え、医療脱毛を検討している方々が直面する様々な疑問や懸念を解消します。この記事を通じて、医療レーザー脱毛の全体像を明らかにし、安心して医療脱毛を選択するための知識を提供します。

レーザーでどうして永久脱毛されるか?

剃っても抜いてもまた生えてくる毛。でも医療レーザー脱毛を照射するとどうして永久に生えてこないのでしょうか?それは医療脱毛で一般的に使用されているアレキサンドライトレーザーを用いた医療レーザー脱毛では毛母細胞を破壊するからです。

毛母細胞は毛を次々に生み出す、いわば「毛を作る工場」です。剃っても抜いても毛母細胞は絶対になくならず皮膚の中に残るため、次々に毛が生えてきます。
アレキサンドライトレーザーは毛を通して熱によって原因となる「毛母細胞」を効果的に破壊するため、毛が生えてくることはないのです。毛母細胞は再生することはないため、一度破壊されると脱毛効果が続くのです。
また、近年医療脱毛で使用されているダイオードレーザーによる蓄熱式医療脱毛では毛母細胞より浅い位置にある「バルジ領域」を加熱し破壊することで、毛周期をストップさせ、脱毛効果を発揮します。近年「バルジ領域」に毛周期をコントロールする司令塔の役割があり、毛母細胞を破壊しなくてもバルジ領域を破壊するだけでも脱毛できること判明しております。

医療脱毛のレーザーの種類

現在、医療脱毛で主流となっているのは、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」という3種類のレーザーです。それぞれレーザーの波長が異なり、それにより深達度が変わります。長い波長のレーザーは深達度が深くなります。通常はこの3種類のレーザーより医師が患者の希望や肌の状態より最適なレーザーを選定します。

■アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、波長755mmの短い波長を持ち、浅い毛根を対象とした脱毛に優れています。皮膚のメラニン色素に対する高い反応性を持ち、特に黒く太い毛に対して効果的です。また、他の機器に比べ照射スピードが速いため短時間で終了する、毛にのみ反応するため肌へのダメージが一切ない、というメリットもあります。現在、多くの医療脱毛クリニックで標準的に使用されています。ただし、うぶ毛や薄い毛には効果が弱く、また日焼けした肌や色素沈着がある肌に対しては炎症ややけどを引き起こすリスクがあるため、使用には注意が必要です。

■ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは、800~940mmの波長を持つレーザーです。このレーザーは、皮膚の深部まで到達する能力を持ち、アレキサンドライトレーザーでは対応しづらいうぶ毛や薄毛の脱毛にも対応可能です。ダイオードレーザーを用いた脱毛は「蓄熱式脱毛」とも呼ばれ、レーザー照射で皮下に熱が徐々に蓄積され、その熱で毛母細胞より浅い位置にある「バルジ領域」を加熱し破壊することで、毛周期をストップさせ、脱毛効果を発揮します。また、ダイオードレーザーは肌へのダメージが少なく、痛みも軽減されるというメリットがあります。白髪の脱毛や日焼けした肌への照射も可能です。治療時間もアレキサンドライトレーザーの半分ほどで終了します。

■ヤグレーザー

ヤグレーザーは、3種類のレーザーの中で最も波長が長い1064mmを持ちます。この長い波長により、皮下組織の深部まで到達し、深い毛根を持つ頑固な毛や剛毛の脱毛に適しています。メラニン色素への反応は弱めであるため、色黒の肌や色素沈着がある肌にも安全に使用できます。ただし、高い脱毛効果と引き換えに痛みが強いため、施術時は麻酔が使用されることもあります。また、周囲の皮膚へのダメージも強いため、他の2つでは脱毛されにくい金髪や肌が黒い場合のみ使用されます。

医療レーザー脱毛の特徴

・医療行為としての永久脱毛に対応

・高い脱毛効果

・トラブル発生時の医師によるアフターケア対応

レーザー脱毛は永久脱毛効果があり、医師や看護師が常駐する医療機関で施術が行われるため、安全性が高く、質の高い脱毛を求める人に適しています。万が一のトラブルが発生した場合も、医師が適切に対応してくれるため、安心して施術を受けることができます。

医療脱毛を受ける場合の注意点

医療脱毛を行う際には、以下の点に注意しながら計画を立てることが肝要です。

■肌のコンディションの重要性

一般に同一部位の永久脱毛が完了するまで医療脱毛の場合1~2年要します。ただ、これは肌の状態が良好であることが前提です。肌トラブルや日焼け肌の場合は脱毛施術が受けられないこともあります。そのため、日焼けを避けたり、肌荒れを防いだりすることが重要です。また、脱毛施術期間中は、クリニックが推奨する方法でのムダ毛処理が必要です。毛抜きや除毛クリームの使用は避けるべきで、これらを使用すると脱毛効果が低下し、脱毛が完了するまでの期間がさらに延長する可能性があります。

■施術後の肌ケアの重要性

 脱毛後の肌は特に乾燥しやすい状態になっているため、保湿によるスキンケアが重要です。また、脱毛後は「お風呂に浸かる」、「紫外線を浴びる」などの肌への刺激を避けることが必要となります。このように、施術後の肌トラブルを未然に防ぐためには、専門家のアドバイスに基づく適切なスキンケアが不可欠です。

■脱毛回数と期間の認識

医療レーザー脱毛は効果が大きく、1回の施術でも効果を実感できますが、一般的には継続的な施術を通じて、効果をより実感できます。また、毛の濃さの個人差により同じ施術回数であっても効果の出方は人によって異なります。これらの点を踏まえ、時間的なコミットメントと効果の実現期間を考慮に入れることが重要です。

医療脱毛の流れ

❶カウンセリング

通常カウンセリングはカウンセラーが脱毛に関する悩みやご希望など様々なご相談を聞いたうえで、医師がその患者にもっとも適した脱毛方法、レーザー機器を選定します。

❷医療レーザーの照射

患者の希望または肌に適したうえで選定されたレーザーで施術が行われます。施術前には照射部位の剃毛がされていない場合は、通常看護師が剃毛を行います。レーザー照射は痛みを伴いますが、痛みが最小限になるように冷却装置や冷風装置を併用される場合がほとんどです。また、時に麻酔クリームも使用されることもあります。医師または看護師が患者の肌の状態をチェックし、肌への負担がなく最大限の効果が現れるように通常レーザーの出力を設定します。医療レーザー脱毛で同じレーザーを使用しても医療機関によってかなり効果が異なります。これはレーザー出力設定や照射密度が脱毛効果に直結するからです。通常経験が豊富な医療機関でレーザー脱毛を受けた場合、同一部位に2か月おきに6回ほどの照射を行うことで、満足できる脱毛結果が得られます。

❸治療後のケア

レーザー照射後、肌は熱を持ちます。このため照射後の肌の状態により、冷却パッドによるアイシングやクリームの塗布などでケアがされることもあります。照射後の状態をチェックしたうえでスキンケアのアドバイスも行われます。また、万一施術後に何らかの肌のトラブルが生じた場合、通常は医師によりすぐに必要な処置や処方を無料で行われます。

医療レーザー脱毛のよくあるご質問

Q:医療レーザー脱毛とエステの脱毛の違いは何でしょうか?

A:永久脱毛は医療行為です。厚生労働省・医事課より「永久脱毛を業として行った場合は、医師法第17条の医業に該当し、医師以外の者が行えば医師法違反となる」との回答が出されており、医療機関以外では永久脱毛行為は禁止されています。その為、エステで「永久脱毛」を行う事は法律上出来ません。エステサロンで唯一出来る脱毛行為は「発毛を遅らせる行為」のみであり、はっきり言って自宅で毛抜きを使って出来る処理と大差のない結果しかありません。

Q:医療レーザー脱毛は何回くらいの通院で終了しますか?

A:部位や毛量によって個人差がありますが、毛周期に合わせて1か月半~2か月おきに約6回の通院が必要です。

Q:医療レーザー脱毛ができない部位はありますか?

A:基本的に毛が生えている部分(ほぼ全身)の脱毛が可能です。

Q:医療レーザー脱毛に要する時間はどのくらいですか?

A:医療レーザー脱毛では、短時間で広範囲の脱毛が可脳です。範囲によって治療時間が多少異なりますが、両ワキ2~3分、両下腿30~40分程で終了します。

Q:冷却ジェルやローションなどの付属品を買わされますか?

A:エステなどでは付属品の購入をすすめられますが、医療機関では一般的には脱毛料金以外にかかるお料金は一切ありません。脱毛後のアフターケアも通常は無料です。

Q:医療レーザー脱毛の後に注意することはありますか?

A:照射直後は熱いお湯での入浴は控えてください。タオル等で照射部位を強く洗うなどの行為は1週間避けてください。 また脱毛治療期間中は照射部位が日焼けをしないよう紫外線予防を行ってください。

Q:脱毛期間中は、毛の自己処理はどうすればいいですか?

A:レーザー脱毛の期間中の自己処理は剃毛(毛をそること)だけにしてください。毛抜きなどで毛を抜いてしまうとレーザーの効果が弱まります。

Q:レーザー脱毛が受けられる年齢は何歳からですか?

A:基本的に、年齢は何歳からでも脱毛できます。ただし、思春期より前に医療レーザー脱毛を受けて、脱毛されても、二次性徴で再び毛が濃くなる可能性がありますので、15歳以下の方の脱毛はおすすめできません。

Q:レーザー脱毛でうぶ毛も脱毛できますか?

A:太い毛に比べるとうぶ毛は脱毛効果が落ちるため、うぶ毛の場合は、脱毛回数が多く必要な場合があります。

Q:妊娠中は医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:医療レーザー脱毛を妊娠中に受けても特に問題はないと考えられますが、胎児にどのような影響があるかはっきりした統計がありません。母体へのストレスと最大限の安全性を考慮し、妊娠中の方への医療レーザー脱毛は一般的にはあまり行われていません。

Q:アトピー体質ですが、医療レーザー脱毛は受けられますか?

A:炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位を除けば、全く問題なく受けられます。特にアトピー性皮膚炎の場合は、自己処理をすると肌を傷めてしまうのでレーザー脱毛は特におすすめします。

Q:日焼けしているのですが、医療レーザー脱毛は受けられますか?

A:アレキサンドライトレーザーは黒いものに反応しますので、極端に日焼けした肌にレーザーを照射すると、肌にレーザーが反応して火傷を起こすことがあります。従って、アレキサンドライトレーザーでの施術を希望される場合は日焼けがある程度戻るまで脱毛治療は待つことをおすすめします。 一方ダイオードレーザーの場合は日焼けした状態でも照射が可能です。

Q:生理中に医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:一般的には問題なく脱毛できます。ただし、Iライン・Oラインの脱毛は、生理期間中の脱毛は行えない場合があります。

Q:男性も医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:もちろんできます。男性にはひげ(髭)脱毛が人気です。その他にも手、腕、胸、膝下などを脱毛される方が多いです。

Q:レーザーはしみの原因になると言われたことがありますが、本当ですか?

A:レーザー照射の原因で直接しみができることはないです。ただし、レーザー照射後は、肌がダメージを受けやすい状態なので、紫外線を浴びるといつもよりしみが出来やすくなります。顔に限らずレーザー脱毛を行った後は紫外線対策をしっかり行ってください。

Q:医療レーザー脱毛で、わきの黒ずみも治りますか?

A:レーザーには黒ずみを直接治す効果はありません。ただ、わきの黒ずみの原因が、自己処理によるものであった場合には、脱毛を受けることで自己処理による肌への負担がなくなることで改善される可能性はあります。

Q:わきの脱毛で「わきが」は治りますか?

A:わきがの臭いの原因は、わきのアポクリン汗腺・エクリン感染と皮膚の細菌によるものです。 わきの脱毛でわきの毛がなくなることで、皮膚の細菌の繁殖を抑えることができます。このため、わきの脱毛で「わきが」が治るということはありませんが、改善はします。

まとめ

この記事では、医療レーザー脱毛の概要から、その効果、種類、特徴、注意点に至るまで、詳細にわたって解説しました。医療脱毛は、一般的なエステ脱毛とは異なり、高い脱毛効果を持つ医療行為であり、適切な施術を受けることで永久脱毛が可能になります。その安全性も高く、万が一のトラブルが発生した場合には、医師による専門的な対応が期待できます。しかし、医療脱毛の効果は医療機関の質や使用するレーザーによって異なるため、クリニック選びは非常に重要です。事前にクリニックに電話によるカウンセリング等を受け、疑問点や不安を直接聞いてみることを推奨します。また、施術前には自分の肌の状態や毛質を正確に理解し、医師と共に最適な脱毛プランを立てることも大切です。医療脱毛は、適切な施術を受ければ、効果的で安全な脱毛方法となり得るのです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、自然な美容整形を得意としている。

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2023/12/09

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エステ脱毛の実態とサロンの選び方

エステ脱毛のトラブル

エステ脱毛は医療脱毛とよく対比されます。今回はエステ脱毛の種類やトラブル、良いエステ脱毛サロンを選ぶ方法について解説します。

エステ脱毛とは

エステ脱毛は、主に一時的な減毛効果を目的としています。ここが永久脱毛を目的としている医療脱毛との一番の違いです。エステ脱毛は、光脱毛とも言われますが、毛根に光を照射する施術となります。光脱毛で使用される光には毛根や周辺組織を破壊するほどの強力な威力がないため、エステ脱毛の脱毛は一時的な効果であり、永久脱毛はされません。

エステ脱毛の特徴

・永久脱毛ではく、減毛効果がある

・強力な機器を使用しないため、肌への影響が少ない

・1回の施術は比較的安い価格設定

エステ脱毛は減毛を目的としており、医療脱毛ほどの効果は期待できませんが、1回の価格が手頃で気軽に通えるのがメリットです。エステサロンでの施術であるため、のんびり脱毛を楽しみたい人や、頻繁な施術が苦にならない人に適しています。

 

光脱毛の種類

光脱毛は、毛の生える部位に特定の光を照射し、発毛を抑制します。光脱毛の主な種類には「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」があり、それぞれ異なる特徴を持っています。エステ脱毛の各種類について、さらに詳細に掘り下げてみましょう。

■IPL脱毛

IPLはIPL: Intense Pulsed Light)の略で、広範囲の波長を含む強い光のパルスを利用します。IRLはメラニン色素に反応し、黒い色素に当たると熱を発生させます。その結果、毛根組織がダメージを受け、発毛を抑制する効果が得られます。IPLはメラニン色素が多いほど効果が高まり、特に濃い毛や密度の高い毛に対して有効です。また、IPLは広範囲の波長を使用するため、さまざまな種類の毛に対応できますが、メラニン色素が少ないうぶ毛や細い毛には効果が限られます。また、日焼け肌や色黒肌、色素沈着がある肌では炎症ややけどのリスクが高まるため、エステサロンでの施術が断られることもあります。

■SSC脱毛とは

 SSCはSmooth Skin Controlの略で、特定の波長の光を利用し、肌の表面を傷つけずに毛根に直接作用します。SSCでは、しばしばジェルや特殊なローションと組み合わせて使用され、照射した光でジェル成分を肌に浸透させます。ジェルには発毛を抑制する成分が含まれており、施術を繰り返すことで発毛を減らす効果が期待できます。SSCはIPLよりもさらに肌への刺激が少なく、痛みがほとんどありません。また、SSC脱毛は毛の濃さや密度に関わらず様々な部位に適用可能で、日焼け肌や色素沈着のある肌にも対応できます。ですが、ジェルが毛根に直接作用するわけではないため、効果を実感するまでには複数回の施術が必要です。

■SHR脱毛とは

SHR脱毛はSuper Hair Removalの略で、比較的新しい脱毛技術です。SHR脱毛は、毛根ではなく毛の再生を担うバルジ領域に焦点を当てます。低出力の光を繰り返し照射し、バルジ領域の幹細胞を徐々に温めて脱毛効果を得ます。医療脱毛の蓄熱式レーザー脱毛と同じ原理です。従来のIPL脱毛やレーザー脱毛が一点に強いエネルギーを集中させるのに対し、SHR脱毛はより広範囲に低いエネルギーを均等に分散させるため、痛みが非常に少ないです。また、低出力でゆっくりと熱を加えるため、肌へのダメージが少なく、敏感肌や日焼け肌にも適しています。SHRはメラニンに依存しないため、IPL脱毛では難しかった薄い色の毛や細い毛、さらには異なる肌の色にも効果的です。

即効性は期待できない脱毛効果

医療脱毛であれエステの光脱毛であれ、脱毛効果が即座に現れることはありません。「一回の施術でツルツルになる」というのを期待するのは現実的ではなく、毛の成長サイクルに合わせた継続的な施術が必要です。100%の脱毛効果を得るためには、医療脱毛でも少なくとも6回の施術が推奨されます。ですが、医療脱毛の効果は最初の1~2回でも毛が少し薄くたったことを自覚できる場合が多いですが、エステの光脱毛の場合は効果を実感できるまで少なくとも5回以上かかります。また満足できる脱毛効果を得られるまで20回以上の通院が必要な場合が多いです。

エステ脱毛を巡るトラブル

エステ脱毛はしばしばトラブルになっています。ここではエステ脱毛に関するさまざまなトラブルについて深堀します。

料金に関するトラブル

エステ脱毛の関する料金のトラブルは、日本国内で頻繁に報告されています。これは、消費者とサロンの間でのコミュニケーションの不足、不明瞭な料金体系、契約条件の誤解などが原因で起こることが多いです。こうした問題について、詳しく見ていきましょう。

■不透明な料金体系によるトラブル

エステ脱毛の料金体系は複雑で、追加料金が発生しやすいことがあります。

初回限定価格やキャンペーン価格が通常料金に比べて大きく異なる場合があります。

■高額なコース契約によるトラブル

無料カウンセリング時に高額なコースへの契約を勧められることがあります。

施術効果に不安を感じる消費者を対象に、追加施術のための高額プランを勧めることもあります。

■解約時のペナルティに関するトラブル

契約解除時に高額な解約料が発生する場合があります。

脱毛効果に関するトラブル

エステ脱毛は医療脱毛と異なり、永久脱毛を保証するものではありません。脱毛効果に関する誤解や効果に関する過大な期待が、満足のいく結果が得られないという不満につながることがあります。

キャンセル料に関するトラブル

多くのサロンでは、施術料金の全額または一定の割合をキャンセル料として請求することがあります。また一部の悪質な施術料金より高額なキャンセル料を請求されることもあります。このような予約キャンセル時の高額なキャンセル料については、社会問題になっているケースがあります。。ただし、これはすべてのエステサロンに当てはまるわけではなく、サロンや契約条件によって異なります。

予約が取れないトラブル

エステ脱毛における「予約が取れない」というトラブルは、しばしば起こっています。予約が取れない問題の背景には高い需要と限られた供給の問題があります。特にキャンペーン期間中や特定の季節(例えば夏前)には、多くの顧客が脱毛サービスを求めます。一方で、サロンの施術スタッフや設備の数には限りがあり、供給が需要に追いつかないことがあります。予約が取れない問題の背景には、長期契約をしている顧客が優先されることがあり、新規または単発の顧客が予約を取りにくい状況になることがあります。

エステのトラブルを回避する方法

■契約前の十分な情報収集

エステ脱毛におけるトラブルは、契約条件の不明瞭さや誤解が原因で発生することが多いです。消費者としては、サービス内容や契約条件を十分に理解し、キャンセルポリシーに関しても注意を払うことが重要です。

■契約内容の確認

契約書は十分に読み、不明点があれば契約前に確認しましょう。また、エステサロンでは最初から契約するのではなく、事前のカウンセリングのみを受けるべきです。

■クーリングオフ制度の理解

予約の取りにくさに関するクレームに対して、サロンが施術回数の延長や料金の割引などの対応を行う場合があります。また、日本では特定商取引法に基づき、クーリングオフ制度があります。この制度を理解し、必要に応じて利用することが大切です。

■消費者センターへの相談

トラブルが発生した場合は、地域の消費者センターに相談することも一つの手段です。不当なキャンセル料や予約の取りにくさが契約の一部であると明記されていない場合も、消費者センターに相談することも一つの選択肢です。

良いエステ脱毛の選び方

筆者はエステ脱毛をおすすめしません。効果が弱く、時間だけが浪費されるからです。ですが、1回あたりの料金が安いことからエステ脱毛を選択される場合には、エステサロンの選択は非常に重要です。適切な施設を選ぶことで、脱毛の効果や体験の質が大きく異なるからです。特に、脱毛が完了するまでには長期間通う必要があるため、エステサロンの選定には特に慎重になる必要があります。以下に、エステサロンを選ぶ際の重要なポイントを紹介します。

■メニュー内容の確認

エステサロンを選ぶ際には、まず提供されているメニュー内容を確認することが大切です。自分が希望する脱毛範囲がカバーされているかどうか、セットメニューが提供されているかをチェックします。セットメニューがない場合、部位ごとに料金が加算され、思いのほか高額になる可能性があります。例えば、全身脱毛が希望の場合、特定の部位(VIO、脇、腕、足など)が別料金となるか、セット内でカバーされているかを確認しましょう。

■通いやすさと予約の取りやすさ

脱毛施設を選ぶ際には、通いやすさと予約の取りやすさも重要なポイントです。施設までのアクセスや土日祝日の対応、混雑状況などを確認し、長期間無理なく通えるかどうかを考慮します。特にエステ脱毛の場合、プランに期限が設定されていることがあるので、スケジュールに余裕を持って通えるかどうかを確認しておくことが大切です。また、予約が取りにくい施設では、期限内に必要な施術回数を消化できないリスクもあるため注意が必要です。

■脱毛実績の確認

エステサロンの実績や評判も重要な選択基準の一つです。公式ホームページや口コミサイトなどで実績や顧客の満足度を確認し、信頼できる施設かどうかを検討します。実績の少ない新規オープンのサロンでは、十分なサービスを提供できないリスクがあるため、経験豊富な施設を選ぶことが望ましいです。近年のエステサロンの激化により倒産するサロンが増えています。倒産した場合は、前払いした費用が返金されません。契約の時点で十分に信頼できるエステサロンなのかの判断が重要です。

 

これらのポイントを押さえ、信頼できるサロンを選ぶことが、長期的に見て最も満足度の高いエステ脱毛経験をもたらすでしょう。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。

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2023/12/08

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医療脱毛VSエステ脱毛:あなたに合った脱毛方法の選定ガイド

医療脱毛VSエステ脱毛

多くの人が脱毛を検討する際に直面する最初の疑問は、「医療脱毛」と「エステ脱毛」の間の具体的な違いについてです。この記事では、医療脱毛とエステ脱毛がどのように異なるのかを詳しく掘り下げます。両者の特徴を「脱毛効果」「痛みの程度」「アフターケア」「脱毛期間」「金額」など、様々な観点から比較し、読者の皆さんが自分にとって最適な脱毛方法を見つけるための手引きとします。

医療脱毛は医療行為

医療脱毛とエステ脱毛の間には、根本的な違いが存在します。その違いは「医療行為」であるかどうかにあります。医療機関で行われる医療脱毛は「医療行為」として分類され、エステサロンで行われている脱毛は「美容行為」として扱われます。この違いを理解することが、両者の特徴を比較し、適切な選択を行う上で非常に重要です。

医療脱毛の最大の特徴は、永久脱毛の効果がある点です。医療脱毛では、高出力のレーザーを用いた脱毛方法が一般的です。この方法では、レーザー光が脱毛部位に照射され、毛根細胞及び周辺組織に強いダメージを与えることにより、毛が再生されるシステム自体を根本から破壊します。このような永久脱毛は、医療クリニックにおいてのみ実施される特別な施術です。

一方、エステ脱毛は主に一時的な減毛効果を目的としています。エステ脱毛では、毛根に光を照射する方法となります。いわゆる「光脱毛」です。光脱毛では光照射により、毛根にダメージを与える点では医療脱毛と同様ですが、エステ脱毛で使用される光には毛根や周辺組織を破壊するほどの強力な威力はありません。このため、エステ脱毛の脱毛は一時的な効果であり、永久脱毛はされません。またエステティシャンがレーザー脱毛を行うことは違法行為であり、違反したエステサロンの経営者が逮捕されることはしばしばニュースになっています。

医療脱毛VSエステ脱毛

医療脱毛とエステ脱毛は、その脱毛効果においてかなり異なると言えます。脱毛の結果に重きを置く場合、医療脱毛の選択が推奨されます。両者の脱毛効果をより深く探究し、比較してみることで、どちらが自分に適しているかを見極めることができます。

■永久脱毛VS減毛

医療脱毛は、毛の発毛組織を破壊することで発毛を阻止する医療行為としての性質を持っています。そして回数を重ねれば永久脱毛が実現されます。これに対してエステ脱毛は、毛の生えにくさを増す程度の効果であり、いわゆる「減毛」効果です。「永久脱毛」と「減毛」の間には、大きな違いがあります。この違いを十分に理解し、自分に合った施術方法を選択することが重要です。

■痛み:医療脱毛VSエステ脱毛

医療脱毛では強力なレーザーを使用するため、施術時の痛みが強い傾向にあります。特にVIOゾーン、髭など毛根が太い部位は痛みを感じやすいです。しかし、医療脱毛の技術進歩により、痛みは以前に比べて軽減されています。多くの場合、施術中の痛みは耐えられないほどではありません。痛みに敏感な方のために、レーザーの種類をかえることや塗る麻酔薬を併用することで対応できます。一方、エステ脱毛では、医療脱毛よりも威力の低い光を使用するため、施術時の痛みは比較的マイルドです。毛根や周辺組織を破壊するまでの強度ではないため、医療脱毛に比べて痛みは軽いと言えます。ただし、皮膚が薄い部位や濃い毛が生える部位では、若干の刺激を感じることもあります。痛みに特に敏感な方は、契約前に体験施術を受けてみることが良いでしょう。

■脱毛期間:医療脱毛VSエステ脱毛

脱毛を医療脱毛で行う場合、完了するまでに1~2年程度を要します。自己処理の必要がほとんどなくなるレベルに達するには、約6回の施術が必要で、これには大体1年間を要します。医療機関のレーザーの種類や照射強度によってはその2倍の回数と期間が要する場合があります。一方、エステ脱毛の場合は、医療脱毛に比べて威力が低いため、完了するまでの期間が長くなりがちです。自己処理が不要な状態に達するまでには、少なくとも24回の施術が推奨され、2カ月に1回のペースで通っても、トータルで約4年が必要になることがあります。また、エステ脱毛では定期的なメンテナンスが必要であり、施術を止めると再び毛が生える可能性があるため、「完全に終わった」という区切りをつけるのは難しいケースもあります。

■アフターケア:医療脱毛VSエステ脱毛

医療脱毛とエステ脱毛を選ぶ際に重要なのは、施術後のアフターケアの違いです。どちらの方法でも、施術後に肌トラブルが起こる可能性がありますが、トラブル発生時のアフターケアは異なります。医療脱毛は、医師や看護師が在籍している医療機関で行われます。施術後に何らかのトラブルが生じた場合、その医療機関が直接対応してくれるため、迅速かつ専門的な治療を受けることができます。多くの場合、無料で適切な治療や薬の処方を受けられるため、施術後のトラブルに対する対応はスムーズです。「医師の常駐」という安心感も、医療脱毛の大きなメリットの一つです。一方、エステ脱毛では、施術者は医療の無免許者なので、施術後のトラブル発生時には医療機関への紹介が主な対応となります。医療機関では適切な治療を受けることが可能ですが、受診までの時間がかかることも考えられます。そのため、エステ脱毛の場合は、トラブル発生時の対応が医療脱毛ほど迅速ではないことがあります。

■金額:医療脱毛VSエステ脱毛

全身脱毛を希望された場合、全身脱毛は多くの部位を対象とするため、その期間と費用は脱毛部位が少ない場合と比較して長期間かつ高額になります。トータルのコストをきちんと理解し、満足できる結果を得るためには、料金体系を事前に把握しておくことが重要です。医療脱毛の場合、全身脱毛(5~6回コース)を受けると、一般的な料金相場は約40~50万円程度です。ただし、クリニックによって料金には大きな幅があります。一方、エステ脱毛は医療脱毛に比べて一般的に安価で、5回コースの場合の相場は約15万円とされています。しかし、エステ脱毛では使用する機器による効果の違いや必要な施術回数が多いため、結果的にトータルの料金が医療脱毛と同程度またはそれ以上になる可能性もあります。5回のコースで満足するのは稀で、追加の施術が必要になることも考慮する必要があります。また、特にエステ脱毛では、「通い放題プラン」や「月額1,000円プラン」など、一見お得に見えるプランが存在します。これらのプランは魅力的に感じるかもしれませんが、1回あたりの脱毛範囲が狭い、あるいは予約に際して細かい規定がある場合があります。そのため、実際には想定以上に費用がかかったり、そもそも予約が取れなかったりすることもあります。契約前には「料金の範囲内で具体的にどのようなサービスが受けられるか」をしっかり確認し、総合的なコストパフォーマンスを考慮することが重要です。

どっちを選ぶ?医療脱毛とエステ脱毛

医療脱毛とエステ脱毛はどちらも一般的な脱毛方法ですが、どちらを選ぶべきかは個人のニーズや状況によって異なります。最適な選択をするためには、自分の要望や条件を基に検討することが重要です。ここでは、医療脱毛とエステ脱毛がそれぞれどのような人に適しているかを詳しく紹介します。

■医療脱毛を選ぶべき人: 

・完全な脱毛効果を求める人

・施術の安全性を重視する人

・痛みに対する配慮を求める人

・施術の質を最優先する人

医療脱毛は医師が常駐しているため、施術の安全性と信頼性が高いとされています。また、痛みに敏感な人でも、医療機関なら麻酔を使って施術を受けることが可能です。施術効果も高く、永久脱毛が期待できますが、その分料金は高額になる傾向があります。質を重視し、費用面での負担が許容できる方に適しています。

■エステ脱毛を選ぶべき人: 

・1回あたりの料金を抑えたい人

・時間を気にしない人

エステ脱毛の最大のメリットは、一回あたりの料金が比較的低いことです。のんびり、時間をかけて脱毛を楽しみたい方には適しています。一方、エステ脱毛は永久脱毛の効果は期待できず、施術には長期間が必要になるため、短期間での完全脱毛を希望する方には不向きです。

どちらの脱毛方法を選ぶにしても、最終的には自分の脱毛に対する期待や予算、生活スタイルに合わせて選択することが重要です。また、契約前にはそれぞれの施設の詳細をよく調べ、事前にカウンセリングをしっかり受けて不安や疑問を解消することもおすすめします。

まとめ

この記事では、医療脱毛とエステ脱毛の主な違いについて詳しく解説しました。医療脱毛は、高い脱毛効果を持つ医療行為であり、永久脱毛が可能です。安全性が高く、万が一のトラブル時には医師による専門的な対応が受けられる点が大きなメリットです。一方、エステ脱毛は美容脱毛に分類され、減毛効果が主体です。1回あたりは低コストで、のんびり気軽に脱毛を楽しむことができますが、永久脱毛の効果は期待できません。

医療脱毛とエステ脱毛、それぞれには明確な違いがあり、個人のニーズに応じて適した方法を選ぶことが大切です。自身の脱毛に対する期待や予算、ライフスタイルを考慮し、最適な脱毛方法を選びましょう。どちらを選ぶにせよ、脱毛は自己処理の手間を省き、自信を持って肌を露出できるようになる、素晴らしい美容投資です。自分にとって最良の選択を行い、快適な脱毛体験を実現してください。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。

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エステ脱毛の超営利主義、今も昔もかわらず

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2016/10/11

院長ブログトップ > 新しい脱毛機を導入しました!

新しい脱毛機を導入しました!

船橋中央クリニック・青山セレスクリニックに新しい脱毛機を導入しています!

8月末からすでに稼働しておりますが、患者様から評判も上々です!

ソプラノアイスプラチナムとメディオスターNeXT PROという機器です。

最大の長所は従来のロングパルスレーザーを利用した脱毛機と比較して痛みが圧倒的に軽減されている点です。また、照射スピードも従来の2倍くらいなので、短時間で施術が終わります。

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↑ソプラノアイスプラチナム

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ソプラノアイスプラチナムとメディオスターNeXT PROはともに蓄熱式脱毛機と言われる新しい脱毛機で、原理としてはバルジ領域という毛に栄養を与える部位を徐々に加熱することでバルジ領域を破壊し、毛を作ることをストップさせる脱毛方法です。

僕も実際に体験して、当院への導入を決めました!

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上記:ひざ下の脱毛を受けているところ(僕)

痛みがほとんどないので、スマホを見ながら、余裕で受けています(笑)

医学(医療機器)の進歩を新しい脱毛を体験してシミジミと感じております(笑)

痛みに弱くて、脱毛をためらっていたかたは是非この究極の脱毛機を体験してみてください!

 

船橋美容HP「脱毛専用HP」
青山美容HP「脱毛専用HP」もご参照ください。

美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック
元神賢太

 

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