「そばかす」についての記事まとめ
2024/01/08
院長ブログトップ > そばかすにはフォトシルクプラス!
そばかすにはフォトシルクプラス!
美容の世界では、そばかすへの効果的なアプローチとしてフォトシルクプラスが注目を集めています。数あるIPL機器の中で、特にフォトシルクプラスがどうしてこのように高い人気を誇るのか、疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、そばかすに対するフォトシルクプラスの治療経過、ダウンタイム、働きの原理、そしてその顕著な効果について詳しく掘り下げ、その人気の秘密を明らかにします。さらに、検索エンジンで目にすることのある「フォトシルクプラス 効果なし」と「フォトシルクプラス 失敗」といったネガティブなワードに関する真実にも深く迫り、これらの言葉が一体何を意味しているのか、実際の治療結果と共に検証していきます。美容外科医師としての深い知見をもとに、フォトシルクプラスの全貌を解き明かし、読者の皆様がより明確な理解を得られるよう導きます。
フォトシルクプラスとは
フォトシルクプラスは、IPL(Intense Pulsed Light)技術を用いた美容医療機器です。IPLは、特定の波長を持つ光を肌に照射し、さまざまな皮膚の問題を改善するために使用されます。フォトシルクプラスは、IPLの光線を用いて多様な治療を提供することが可能です。
フォトシルクプラスの基本的な特徴と原理
■多波長の光
フォトシルクプラスは、400nmから1200nmの範囲の光を放出することができます。これにより肌の異なる層に到達し、様々な種類の肌の問題を対象とすることができます。
■選択性のある光線
IPL技術の鍵は選択性です。フォトシルクプラスの光は、特定の色素(メラニン)や血液(ヘモグロビン)に吸収されやすいです。これにより、周囲の健康な皮膚組織を傷つけることなく、ターゲットとする問題点を特定して治療することが可能です。
■カスタマイズ可能な治療
フォトシルクプラスでは、異なる肌のタイプや問題に合わせて、波長、エネルギーレベル、パルス幅などの設定を調整することができます。これにより、患者一人ひとりの具体的なニーズに応じた治療が可能になります。フォトシルクプラスの特徴は用途に応じて波長・パルス幅などを変えることができ、この機能により従来の光・IPL治療機器に比べて、大きな治療効果を発揮します。
フォトシルクプラス治療の種類と効果
■そばかす・シミの改善
フォトシルクプラスはしみ、そばかす、太陽による損傷など、メラニンに関連する色素異常を減少させることができます。フォトシルクプラスからのIPLの光はメラニンに吸収され、過剰な色素を破壊し、肌の色を均一にします。また、フォトシルクプラスは特にそばかすに対して大きな効果があり、そばかす治療の第一選択と言えます。
■赤みと血管性の問題の治療
フォトシルクプラスは赤ら顔、毛細血管拡張症など、血管に関連する肌の問題を改善できます。IPLの光はヘモグロビンに吸収され、異常な血管を縮小または消去します。
■にきび治療
フォトシルクプラスのIPLの光はにきびを引き起こす細菌に作用し、皮脂の過剰な生産を抑制することで、にきびの炎症を減少させます。また、皮脂腺のサイズを減少させ、再発を防ぐ効果も期待できます。
■肌の質感と若返り
フォトシルクプラスの光線は肌の深層部にあるコラーゲンとエラスチンの生成を刺激し、しわや細かい線の減少、肌の引き締め、質感の改善に寄与します。
フォトシルクプラスのそばかす治療
前述のとおりフォトシルクプラスには肌のトラブルに対してさまざまの効果がありますが、そばかすに対して特に有効です。フォトシルクプラスはどのようにそばかすに働きかえるか、詳しく解説します。
■光エネルギーの吸収
フォトシルクプラスから放出されるIPLの光は、肌の特定の層に浸透し、色素細胞(メラノサイト)に含まれるメラニンが光エネルギーを吸収します。フォトシルクプラスでは、特にそばかすの治療に効果的な波長が選択されます。
■熱による破壊
メラニンが吸収した光エネルギーは熱に変換され、この熱が色素細胞を破壊します。結果として、そばかすや他の色素沈着は徐々に薄くなり、時には完全に消失します。
■自然な肌の再生
破壊された色素細胞は、自然な代謝の過程で体外に排出されます。治療後、新陳代謝で新しい肌細胞が生成されると、肌の色が均一になり、全体的な肌の質感が改善されます。
■選択性
IPL技術の利点の一つはその選択性です。特定の波長を使用することで、周囲の健康な肌組織を傷つけることなく、ターゲットとするメラニンのみに影響を与えることができます。これにより、副作用が少なく、安全な治療が可能になります。
フォトシルクプラス治療の流れ
■step1:医師による診察
フォトシルクプラスにはさまざまな肌トラブルに対処できますが、万能ではありません。正しい適用かどうか、医師の肌の診察が最も大切な工程です。
■step2:洗顔
治療前には洗顔が必要です。そのため、フォトシルクプラスを最初から希望されて医療機関を受診される場合は落としやすいメイクだけで済ませて受診されることをおすすめします。
■step3:フォトシルクプラスの施術
フォトシルクプラスの効果は照射強度と照射回数も重要な要素となります。万遍なく顔全体にフォトシルクプラスを効かせるには60ショット以上の回数が必要になります。なお、フォトシルクプラスの痛みは微弱なため、麻酔は不要です。フォトシルクプラスだけの正味の施術時間は15分前後となります。
■step4:ビタミンイオン導入
フォトシルクプラス後の肌はビタミンが浸透しやすい状態のため、ビタミンイオン導入を直後に受けられることを推奨します。ビタミンイオン導入によりフォトシルクプラスの治療効果がさらに高められ、肌全体も美白・湿潤になります。
■step5:メイクしてご帰宅
フォトシルクプラス直後は大きなダウンタイムもないので、メイクも可能です。
■step6:その後の通院
フォトシルクプラスは1回でもそばかすが薄くなる効果がありますが、回数を重ねるとさらにそばかすは薄くなります。フォトシルクプラスは治療間隔3~4週間おきに合計5回の治療を受けられることを推奨します。
フォトシルクプラスの経過
フォトシルクプラスの治療後、多くの患者は比較的短期間で回復しますが、個人差があり、肌のタイプや治療の強度によっても異なります。
■直後の反応
・軽度の赤みと腫れ
治療直後、多くの患者は治療部位に軽度の赤みや腫れを経験します。これは、肌への一時的な反応であり、通常は数時間から1日程度で自然に解消します。
・熱感:
治療部位に暖かさやほてりを感じることがあります。これは、肌が吸収した熱エネルギーによるもので、通常は数時間以内に減少します。
■初期の経過
・色素の変化
シミやそばかすを治療した場合、治療後数日で色素が濃くなったり、かさぶたのようになったりすることがあります。これは正常な反応で、1週間程度で自然に剥がれ落ちます。
・肌質の改善
治療後数日から数週間で、肌の質感やトーンの改善を感じることがあります。コラーゲンの生成が刺激されるため、肌が滑らかになり、弾力が増すことがあります。
フォトシルクプラスのダウンタイム
■活動制限
多くの患者は、治療後すぐに日常生活に戻ることができ、ほとんどダウンタイムありませんが、避けるべき活動がいくつかあります。例えば、激しい運動、サウナ、熱いお風呂などは、治療部位の赤みや腫れを悪化させる可能性があるため、24時間程度は避けることが推奨されます。
■紫外線への露出
治療後数週間は、直射日光や紫外線への露出を避けることが非常に重要です。日焼けは治療部位の色素沈着を引き起こす可能性があるため、帽子や日焼け止めを使用して保護することが推奨されます。
フォトシルクプラスは効果なし?失敗について
“フォトシルクプラス 効果なし”や”フォトシルクプラス 失敗”という検索キーワードを目にすることがありますが、これらは一体何を意味するのでしょうか?フォトシルクプラスは、そばかす、老人性色素班といったシミ、またニキビ肌やニキビ後の赤みなど、特定の皮膚問題に対して顕著な効果を示す治療法です。しかし、すべての肌トラブルに対して万能な解決策であるわけではありません。例えば、肝斑やにきびの炎症後の色素沈着など、特定の条件下では「フォトシルクプラス 効果なし」と感じることがあり得ます。
このように、治療が「フォトシルクプラス 失敗」と思われる状況は、主に不適切なケースでの使用や誤った期待に基づくものです。フォトシルクプラスが適していない肌のトラブルに対して施術を行っても、望ましい結果は得られず、場合によっては状態を悪化させる可能性すらあります。正確な診断と適切な治療計画のもとで行うことが、効果的な結果への鍵です。したがって、”フォトシルクプラス 効果なし”や”フォトシルクプラス 失敗”という結果を避けるためには、治療を受ける前に熟練した医師による詳細な診察と適切なカウンセリングが不可欠です。医師の診断力と経験が、フォトシルクプラスのポテンシャルを最大限に引き出し、患者さん一人ひとりの肌の悩みに対する最適な解決策を提供します。
フォトシルクプラスでそばかす治療を受けた症例写真
フォトシルクプラスのメリット
・そばかすに対して絶大な効果があります。
・しみ・そばかすの治療と同時に皮膚の張り・つやも出す効果あり、皮膚老化の諸症状に対して、総合的なエイジングケア治療となります。
・ダウンタイムがほとんどなく、治療直後からメイクなどほぼすべての日常生活を普段通り行えます。
フォトシルクプラスのデメリット
・フォトシルクプラスは、1回の治療で終わるのではなく、3~4週間隔で3~5回の繰り返しの治療が必要な点です。
・すべての肌のトラブルに対して万能ではありません。適用でない肌のトラブルに対して、フォトシルクプラスを行ったとしても効果はありません。例えば、肝斑と言われるシミや、にきび跡の茶色やくすんだ色の色素沈着には効果なしです。適用ではない肌のトラブルに対してフォトシルクプラスの間違った適用を行った場合は、効果がありません。さらには悪化させてしまう可能性もあります
フォトシルクプラスのよくあるご質問
Q:フォトシルクプラス療法は痛いですか?
A:輪ゴムでパチパチはじかれる程度の痛みがありますが、我慢出来る程度ですので、ご安心下さい。
Q:フォトシルクプラス療法は何回位施術が必要ですか?
A:個人差はありますが、そばかすに対してはフォトシルクプラスは1回の施術で効果を実感できる場合が多いです。そばかすをさらに薄くさせるには、通常3~4週間に1回の間隔で照射し、5回以上の施術が理想的です。
Q:フォトシルクプラス療法後、お化粧できますか?
A:フォトシルクプラス療法後、すぐお化粧しても全く問題ありません。
Q:フォトシルクプラス療法後、注意する事はありますか?
A:お化粧、入浴、スポーツなど、すべていつも通りの生活ができます。ただ、施術後長時間紫外線に当たらないように、日焼け止めなどのUV対策は必ず行って下さい。
Q:妊娠しているのですが、フォトシルクプラス療法は可能ですか?
A:妊娠中の方はフォトシルクプラス療法を受けられません。授乳中の方は可能です。
Qエステで光美肌治療をすすめられ、フォトシルクプラス療法と同じ効果があると言われましたが、本当ですか?
A:フォトシルクプラスはエステには設置できません。また、エステのどんな機器でもフォトシルクプラスと同じ効果は得られません。
まとめ
フォトシルクプラスはそばかすに対しては絶大な効果があります。ただ、そばかすにように見えて、実は違うシミであったり、アザであったりする可能性もあります。このためフォトシルクプラス治療を受ける際には、事前に経験豊富な専門の医師に診察してもらうことが一番大切です。また診察を通じて、ご自身の肌の状態や治療後のケアについて理解しておくことも重要です。さらには個人の肌のタイプやそばかすの程度によって、最適な波長設定や治療回数が異なることがあります。経験豊富な専門医の指導のもとで治療を受けることで、安全かつ効果的な結果を期待できます。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。また、そばかす、シミ、にきび、ニキビ跡に対しての肌治療も積極的にさまざまな治療機器を導入し、多角的に治療を行っている。
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2024/01/07
院長ブログトップ > そばかすとの原因と消し方と「そばかすとシミの違い」
そばかすとの原因と消し方と「そばかすとシミの違い」
そばかすとは
そばかす(医学用語で「雀卵斑(じゃくらんぱん)」とも呼ばれます)は、主に顔などの露出部分に現れる小さく薄い茶色の斑点です。これらは通常、皮膚のメラニン色素が過剰に生成された結果として現れます。メラニンは紫外線に対する皮膚の自然な防御反応として機能し、紫外線に晒されることでその生成が刺激されるため、そばかすは太陽にさらされやすい人々に特に多く見られます。
そばかすの組織学的構造
そばかすを組織学的に見ると、そばかすはメラノサイト(メラニンを生成する細胞)が活発にメラニンを生成し、それが周囲の表皮細胞(ケラチノサイト)に移行することで形成されます。通常、メラノサイトは均一にメラニンを分布させますが、遺伝的要因、ホルモン、環境的要因(主にUVB放射)によって、一部のメラノサイトが活性化し過剰にメラニンを生成し、そばかすやシミになります。このようにさまざまな要因によりそばかすやシミが多い人とそうでない人の個人差が現れます。
そばかすの原因
そばかすの出現には遺伝が大きく関わっています。これは特に、肌の色やメラニンを生成する能力に関連する遺伝子に起因します。遺伝的要因がどのようにそばかすの形成に影響を及ぼすかを詳細に見ていきましょう。
■遺伝的背景
・MC1R遺伝子
そばかすの形成に最も関連が深いとされるのは、メラノコルチン1受容体(MC1R)遺伝子です。この遺伝子はメラニンの種類を制御しており、特に赤毛や白い肌を持つ人々において変異が見られます。MC1Rの変異は、メラニンのタイプを黒褐色のユーメラニンから赤黄色のフェオメラニンに変えることが知られており、これがそばかすの出現に寄与します。アジア人や日本人においてもMC1R遺伝子の変異はそばかすに影響を及ぼすことがありますが、変異の種類や頻度は地域や集団によって異なります。
・KITLG遺伝子とOCA2遺伝子
これらの遺伝子もメラニン生成に関与しており、アジア人の肌の色やそばかすの形成に関連していると考えられています。特に、OCA2遺伝子はピグメンテーションに大きく関与しており、その変異は肌の色だけでなく、そばかすの形成にも影響を及ぼす可能性があります。
・その他の遺伝子
アジア人におけるそばかす形成に関連する他の遺伝子には、IRF4、SLC45A2、ASIPなどがあります。これらの遺伝子はメラニンの生成や分布を制御する役割を持ち、そばかすや肌の色の違いに影響を及ぼします。
■環境との相互作用
遺伝的要因があっても、紫外線への露出がなければ、そばかすは現れにくいです。紫外線はメラノサイトを刺激し、メラニンの生成を促進します。したがって、遺伝的にそばかすができやすい人でも、紫外線対策を徹底することでその出現を抑えることが可能です。
■親から子への遺伝
そばかすの傾向は親から子へと伝わることがあります。つまり、両親や近親者にそばかすが多い場合、子どもにもそばかすが現れやすいと言えます。しかし、これはあくまで傾向であり、必ずしもすべての子がそばかすを持つわけではありません。
■遺伝的多様性
個人の遺伝的背景には大きな多様性があります。特定の集団(特に北欧の白人など)でそばかすがより一般的であるとされていますが、他の多くの集団でもそばかすは見られます。遺伝はそばかすの形成に重要な役割を果たしますが、それだけではなく、個人の生活習慣や環境も大きな影響を及ぼします。また、遺伝的要因がそばかすの形成にどのように影響するかを完全に理解するには、さらなる研究が必要とされています。
そばかすの消し方
そばかすの消し方、治療方法にはいくつかあります。どの方法も皮膚の表面に存在する過剰なメラニンをターゲットにし、そばかすを薄くするか、完全に取り除くことを目的としています。以下に、それぞれの治療法について詳細を説明します。
■IPL(インテンス・パルス・ライト)療法
カメラのフラッシュのような光(フラッシュ光線、IPL)を繰り返し皮膚に照射することで、そばかすを薄くする治療です。IPL療法は、特定の波長の光を肌に照射し、メラニン色素に吸収させることで熱を発生させ、メラニンを破壊します。治療中、患者は保護眼鏡を装着し、治療部位にゲルが塗布された後、光が照射されます。そばかすに対しては通常5回を1クールとして数週間の間隔を空けて治療を受けることにより、かなりの治療効果があります。治療後、数日から数週間でそばかすが暗くなった後、徐々に剥がれ落ちます。副作用として 軽度の赤み、腫れ、または一時的な色素沈着の変化が起こることがありますが、ダウンタイムが比較的少なく、テープ等を顔に貼る必要がないことから人気の治療です。光・IPL治療で使用するフラッシュ光線を使った医療機器は多数ありますが、筆者は非常に治療効果が高いフォトシルクプラスを推奨しております。ただし、IPL機器はまぶたと眼球のキワなど、照射できない部位もあります。その場合はレーザー治療を併用することもあります。
■レーザー治療
レーザー治療は、特定の波長の光をメラニン色素に集中させることで、過剰なメラニンを破壊し、そばかすを除去します。よく使用されるのは、Qスイッチヤグレーザーです。レーザー治療は高い効果があり、特に頑固なそばかすに効果的です。通常1回の治療で顕著な改善が見られます。副作用として 赤み、腫れ、ほてり、稀に瘢痕や色素の異常が残ることがあります。テープの1週間程度は患部に貼ることが推奨されてます。
■ビタミンイオン導入
高濃度のビタミン剤(ビタミンC・ビタミンA)を皮膚に直接浸透させる治療方法です。ビタミンC・ビタミンAには美白効果がありますので、この効果が直接そばかすに効いて、そばかすを薄くなる作用があります。そばかす治療において単独でイオン導入だけを行うことはなく、IPLの治療効果を高まれることから、通常はIPL療法と一緒に行います。
■外用療法
そばかすやシミの治療には外用療法もあります。これらは皮膚に直接塗布する薬剤で、主にメラニンの生成を抑制し、既存のメラニンを減少させることを目的としています。ハイドロキノン、トレチノイン(レチノイド)、アスコルビン酸(ビタミンC)、アルブチン、ニアシンアミドなどの薬剤が使われます。ただし、アレルギーが起こりやすいこと、治療効果が弱く、毎日継続する必要がある点よりそばかすの治療としては推奨できる治療方法ではありません。
そばかすとシミの違い
そばかすといわゆるシミ(日光性色素班または老人性色素班と呼ばれる)は、見た目が似ているため混同されがちですが、発生原因や特徴、組織学的な構造にはいくつかの違いがあります。ただし、両者ともにメラニンの過剰な蓄積によって引き起こされる点は共通しています。ここでは、そばかすとシミ(日光性色素班)の組織学的な違いについて説明します。
■そばかす(雀卵斑)
・原因
遺伝的要因が大きく、特定の遺伝子(特にMC1R遺伝子)の変異が関与していることが多いです。紫外線への露出によって暗くなることがあります。
・組織学的特徴
そばかすの皮膚では、メラノサイト(メラニンを生成する細胞)の数は通常の皮膚と変わりませんが、メラニン色素が表皮細胞(ケラチノサイト)に多く含まれています。つまり、メラノサイトの活性は高いが、その数は増えていない状態です。
■シミ(老人性色素班、日光性色素班)
・原因
長期間にわたる紫外線への露出が主な原因で、特に中年以降の人々に多く見られます。紫外線によるDNA損傷が積み重なり、最終的に色素沈着を引き起こします。
・組織学的特徴
老人性色素班の皮膚では、メラノサイトの数が増加する場合があります。また、メラニン色素は表皮だけでなく、真皮にも見られることがあります。これは紫外線による損傷が深層まで達していることを示しています。このためIPLによる表皮をターゲットにした治療では取り切れないことがよくあります。
■そばかすとシミの共通点と相違点
両者ともにメラニン色素の過剰な蓄積が見られ、肌の色素沈着として現れます。ただし、そばかすは遺伝的要因が大きく、若年期から現れることが多いですが、シミは紫外線への長期間の露出によって発生し、主に年齢を重ねた肌に現れます。組織学的には、そばかすは表皮にメラニンの分布が多く、シミはより深い層にまでにメラニンの分布があります。総じて、そばかすと日光性色素班は外見が似ているものの、原因、発生する年齢層、組織学的な特徴には差異があります。これらの違いを理解することは、適切な治療法を選択する際に重要です。
まとめ
そばかす自体は良性であり、通常は健康上のリスクはありませんが、美容的な理由で気にされる方も多いです。また、紫外線への露出が増えるとそばかすが濃くなったり、数が増えたりすることがあります。そのため、予防や対策としては、日焼け止めの使用や帽子を着用するなど、紫外線から皮膚を守ることが重要です。そばかすに対してIPLは非常に治療効果高いため、そばかすでお悩みの場合は積極に治療をおすすめしますが、どのIPL治療機器で行うかも非常に重要です。まずは信頼できる医師の相談されることを推奨します。また、そばかすは肌自体の体質で再発することもあるため、治療後も日常的な紫外線対策が必要になります。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。また、そばかす、シミ、にきび、ニキビ跡に対しての肌治療も積極的にさまざまな治療機器を導入し、多角的に治療を行っている。
【関連記事】
2014/06/02
院長ブログトップ > フォトシルクプラス&イオン導入で美肌に!
フォトシルクプラス&イオン導入で美肌に!
細かいシミや雀斑には、フォトシルクプラスとイオン導入がおすすめです。
ダウンタイムもほとんどなく、しみ・雀斑が少しずつ薄くなっていくところがメリットです。
シミが薄くなることに加えて、「毛穴が引き締まった」「お化粧のノリがよくなった」「小じわが少し改善した」「肌にハリが出た」という声もいただくことがあります。
2~3週間に1回くらいの割合で1クール(5回)受けることをおすすしております。
それではモニター写真を紹介します。
治療前
1回目治療後
2回目治療後
3回目治療後
4回目治療後
5回目治療後
このように少しづつ、シミ・ソバカスが薄くなりますよ。
最後に患者様のアンケートです。
「年齢:20代
性別:女
手術内容:フォトシルクプラス・ビタミンイオン導入5回セット
子供のころからソバカスがあり、長年気になっていたので治療をはじめました。
1回目はあまり何の変化があったのか分かりませんでしたが、回数を重ねる事に
術後、ボロっと取れる感じがするのが驚きであり、嬉しかったです。
イオン導入も肌の透明感が出るのがハッキリ分かりました。
濃くなる一方のソバカスがかなり薄くなったので治療を行って良かったです。
有難うございました」
船橋美容HP「フォトシルクプラス」
青山美容HP「フォトシルクプラス」もご参照ください。
美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック
元神賢太
雀斑, IPL, しみ治療, レーザー治療, そばかす, ビタミンイオン導入, フォトシルク, フォトシルクプラス, 雀卵斑
2013/04/02
院長ブログトップ > フォトシルクプラス画像の反響の衝撃!
フォトシルクプラス画像の反響の衝撃!
1ヶ月くらい前のこのブログでご紹介した、フォトシルクプラスのモニター写真がけっこう衝撃的だったようです。
ビフォー写真とアフター写真の変化があまりにも大きく、驚いているということのようです。「何回でソバカスが消えたのか?」、「掲載写真は、何回受けた治療ですか?」など多数のお問い合わせをクリニックにいただきました。
なので、今回は、その経過の写真をすべて掲載いたします。
上から、平成21年2月9日1回目の施術前(ビフォー)、平成21年2月24日2回目の施術前(1回目の施術後)、平成21年3月6日3回目の施術前(2回目の施術後)、平成21年3月26日4回目の施術前(3回目の施術後)、平成21年4月7日5回目の施術前(4回目の施術後)、平成22年3月13日アフター(5回目の施術後)の順番です。
正面
右斜め
左斜め
※フォトシルクプラスによるそばかすの除去 5回 110,000円(税込)
※治療後一時的に、赤みが出ることがあります。
このようにフォトシルクプラス(ビタミンイオン導入も同時に施行)は、2、3週間に1回程度の間隔で5回受けていただくと、かなりの効果が現れます。
ソバカスや薄いシミに対して、効果絶大です。
フォトシルクプラスと同じ種類のIPL機器(オーロラ、ライムライト、フォトシルクプラスなど)は多数存在しますが、フォトシルクプラスほど効果が大きく現れる機器は他にはありません。是非お試しください。またフォトシルクプラスにはシミ以外にもさまざまな効果があります。是非この詳細ついてもブログ記事を読んでください!
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。レーザーにも精通している。
【関連項目】
雀卵斑, 雀斑, IPL, しみ治療, レーザー治療, そばかす, ビタミンイオン導入, フォトシルク, フォトシルクプラス
2013/02/19
院長ブログトップ > フォトシルクプラスの劇的効果
フォトシルクプラスの劇的効果
弱いレーザーを照射して、シミを薄くしていく光治療をIPLと言います。
IPLの治療は、現在フォトシルクプラス療法と呼ばれるのが一般的ですが、いろんな機器があって、どの機器がいいのか、選択が多くて迷われると思います。
その中で最もおすすめするのが、当院で導入しているフォトシルクプラスです。
他の機器とくらべて、1回の効果も強く、回数を重ねるたびに劇的な効果が望めます。
写真上:ソバカスの治療前
写真下:フォトシルクとビタミンイオン導入を5回受けた後
フォトシルクプラスは、紫外線によってできた薄く、まばらなシミや、ソバカスに最も効果を発揮します。
通常2,3週に1回程度の間隔で、5回受けられるとはっきりとした治療効果を実感できます。
船橋美容HP「フォトシルクプラス療法」
青山美容HP「フォトシルクプラス療法」もご参照ください。
美容整形外科・美容皮膚科
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元神賢太
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2012/04/10
院長ブログトップ > そばかす(雀斑)もきれいになりますよ(第2回)
そばかす(雀斑)もきれいになりますよ(第2回)
今回は、以前も紹介したことがある「そばかす(雀斑)」のフォトシルクプラス療法とビタミンイオン導入による治療です。
「フォトシルクプラス」というのは、ラッシュランプという光(IPL;アイピーエル)を使って肌のシミを薄くする医療器械の商品名ですが、この器械が有名になったために、IPLを使った美肌治療全般が「フォトシルクプラス療法」と呼ばれています。
当院で使用するフォトシルクプラス療法の器械は、フォトシルクプラスという商品名で、これは、従来のフォトシルクプラスと比較して、出力のパワーを強くすることが可能で、よりシミを薄くさせる効果が強い器械です。
今回もそばかす(雀卵斑)が「必ず薄くなります!」と断言して、治療を始めました。
平成23年5月21日:1回目の治療前。30代の女性で、典型的なそばかすです。
平成23年6月18日:2回目の治療前(1回目治療後約4週間)
平成23年7月23日:3回目の治療前(2回目治療後約4週間)
平成23年8月27日:4回目の治療前(3回目治療後約4週間)
平成23年10月22日:5回目の治療前(4回目治療後約8週間)
平成23年11月26日:フォトシルクプラスとイオン導入を5回受けた治療後
もう一度、治療前と治療後を比較いたします。
写真は、そばかすの治療前とフォトシルクとビタミンイオン導入を5回受けた後です。
こちらは別角度から。
同様に、そばかすの治療前とフォトシルクとビタミンイオン導入を5回受けた後です。
そばかすはこのように必ず治療効果を実感できます。
上記は、患者さんが書いて下さった感想です。(クリックで大きくなります)
船橋美容HP「そばかすの治療」
青山美容HP「そばかすの治療」もご参照ください。
美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック
フォトシルクプラス, 雀卵斑, 雀斑, IPL, しみ治療, レーザー治療, そばかす, ビタミンイオン導入, フォトシルク
2011/08/02
院長ブログトップ > そばかす(雀斑)もきれいになりますよ
そばかす(雀斑)もきれいになりますよ
そばかす(雀卵斑)は、子どもの時からある場合が多く、治療しても変わらないと思いこんでいる方が多いようです。
美容のプロの立場から言うと、「そばかすは必ず薄くなります!」と断言できます。
確かにそばかすは、肌の体質なので、「全てを跡形もなく消して、再発もさせない」ことは不可能です。
ですが、そばかすは、治療すれば、必ず薄くなり、治療効果が必ず実感できる皮膚のシミの1つです。また、治療後も、しっかりUVケア(紫外線対策)を行うことで、再発しにくくすることができます。
当院では、IPL治療(※)とビタミンイオン導入の組み合わせで、2週間に1回ぐらいの間隔で繰り返し治療することで、そばかすを薄くしていきます。
(※)IPL治療とは、フォトシルクプラス、フォトシルクプラスなどのフラッシュランプという光でシミを薄くしていく治療です。治療直後は、照射部位が少し赤くなる程度で、テープやガーゼの保護が必要なく、日常生活に負担をかけないところがメリットです。
平成23年2月21日:治療前30代の女性で、典型的なそばかすです。
平成23年3月7日:2回目の治療前(1回目治療後約2週間)
平成23年3月25日:3回目の治療前(2回目治療後約2週間)
平成23年4月8日:4回目の治療前(3回目治療後約2週間)
平成23年4月22日:5回目の治療前(4回目治療後約2週間)
平成23年5月16日:フォトシルクとイオン導入を5回受けた治療後」
もう一度、治療前と治療後を比較いたします。
写真左:そばかすの治療前
写真右:フォトシルクとビタミンイオン導入を5回受けた後
そばかすはこのように必ず治療効果を実感できます。
上記は、患者さんが書いて下さった感想です(クリックすると大きくなります)。患者さんの喜ぶ姿が、僕が仕事していくための活力源です!
船橋美容HP「フォトシルクプラス療法」
青山美容HP「フォトシルクプラス療法」もご参照ください。
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千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者